ヨーロッパの人々と関われる、オランダ留学の魅力ーーフローニンゲン大学の留学経験者インタビュー
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チューリップに風車のイメージのあるオランダ。実際にオランダに住むってどんな感じなんだろう?留学するってどんな感じなんだろう?そんな方必見!今回はそんなオランダに正規留学生として留学中の方にインタビューしてみました。
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今回の留学経験者インタビューは、オランダ・フローニンゲン大学新2年生の金仙華さん。正規留学生として留学中です。大学に入る前は、2年間イギリスのインターナショナルカレッジで学んでいました。現在オランダで学んでいる金さんに、オランダ留学の魅力を語ってもらいました。
留学のきっかけは英語力を伸ばしたい
ーー 留学のきっかけはなんですか?
留学はずっとしたくて、英語もずっと習っていたからです。英語力を伸ばしたいことと、英語を学ぶのではなく英語で何かを学びたいと思って留学を決めました。ヨーロッパの大学は3年間しかないので、大学留学をするためには高校をイギリスでやり直すか、1年だけのコースか、どっちか選べました。現地の高校生が受ける試験を受けて、大学の前に英語力の基礎を固めるために、イギリスの高校を受けなおしました。
ーー ということは、日本の高校とイギリスの高校、両方卒業されているんですか?
はい。日本での高校卒業後にイギリスへ行きました。
ーー それまではずっと日本で生活されていたんですか?
そうですね。幼いころからずっと日本で生活していました。
ーー イギリスを選んだのはどうしてですか?
もともとイギリス文学が好きだったことですね。あと、ヨーロッパの街並みが好きで、行ってみたいと思っていました。また、英語圏で考える中で、イギリスの方がアメリカの高校よりもレベルが断然高いのでイギリスかな、と思いました。
ーー 英語圏で探していたんですか?
そうですね、英語もちゃんと話せるわけではなかったので、まずは英語圏で英語力を伸ばしたいと考えていました。
英語で学べるフローニンゲン大学
ーー 大学はどうしてオランダにされたんですか?
最初はイギリスの大学に行こうと思っていたんですけど、もうイギリスに2年も住んだし、イギリスの学費ってすごく高いので…ヨーロッパ圏内で英語で学べる大学がないかな、と思って探して、フローニンゲン大学になりました。なので、「オランダ」という国で決めたわけではなく、大学のランキングやカリキュラムで考えました。
ーー フローニンゲン大学はどんな感じですか?
オランダ人ももちろん多いのですが、ヨーロッパからの留学生がすごく多いですね。そしてみんな、すごくよく勉強します。図書館の席が取り合いになるのが驚きでしたね。テスト前になると、開館の2時間後くらいには満席になっています。
ーー すごく勉強するんですね。
はい。でも夜になると友達の家でご飯を食べたりお酒を飲んだりして遊びます。よく勉強して楽しいこともちゃんとする、という雰囲気ですね。
ヨーロッパの人たちと関われる大学
(↑左から二番目がフローニンゲン大学に留学した金さん)
ーー 大学にはオランダ人が多いですか?
フローニンゲン大学には、ヨーロッパからの留学生が多いですね。特に私はイギリスではインターナショナルカレッジだったので、アジアやアフリカからの留学生が多くて、ヨーロッパの人と関わる機会が少なかったんです。でもオランダに来て、ヨーロッパからの留学生と関わる機会が増えて、ヨーロッパについて学ぶことができましたね。
ヨーロッパって地理的にも近いし、制度も似ているので、共通することが多いと思うんです。私の学校のコースもヨーロッパ人向けですし。でも私は日本で生まれ育って、彼らと違うんだな、と感じることもあって勉強になりますね。
ーー どんなことで思いますか?
一番身近なことで言うと、食ですね。ヨーロッパの人たちと食文化が違うので…やはり日本食は恋しくなります。
英語が通じるオランダ人
ーー オランダ語も学ばれてるんですか?
オランダ人はすごく英語が話せて、スーパーとかでも英語が通じちゃって…だからオランダ語もタダで学べるんですけど、学んでいないです。また、私の学科では第2言語が必修なんですね。私はスペイン語を取っているんですけど、オランダでは第2外国語は、卒業後にちゃんと話せるレベルにまで持っていくことが目標にカリキュラムが組まれているので、厳しくて手一杯です。だから今はオランダ語を学ぶより、スペイン語をちゃんと話せるようになることが目標です。
ーー スペイン語はどれくらい勉強されているんですか?
2時間の授業が週3回です。スペイン語にガッツリ時間を割かないといけないカリキュラムなので結構大変です。しかも、スペイン語はマイナーなので、メジャーである国際関係学でも2,3科目あるので厳しいです。
ーー いつかはオランダ語も学びたいですか?
それも今のところは考えていなくて…というのも、オランダは世界で話されている言語ではないし、オランダに住んでいても本当に必要なのかな?と思ってしまうくらいなので、今は学んでいないです。
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留学期間中はまず、卒業することを第一に
ーー 留学期間中にやりたいことはなんですか?
一番はちゃんと3年で卒業することです。2か月に1回テストがあって、勉強するのが本当に大変なので、進級できない人や、ついて行けなくてやめてしまう人が本当に多くて…私は全単位取って進級できそうなんですけど。期限内にちゃんと単位を取って卒業することが目標です。
あとは、第2外国語のスペイン語をマスターすることです。試験のためもありますが、南米への留学もしたいので。また、国際関係を勉強しているので、スイスにある国連本部でのインターンシップもしたいと思っています。でも学業が第一なので、機会があれば、という感じなんですが。
ヨーロッパでの生活を経て、日本での就職を
ーー 大学院には進学する予定ですか?
私は勉強は続けたいんですけど、行かないと思います。日本で就職すると院に行かない方が有利かな、と思うので…大学院には行かず、日本で就職する予定です。
ーー どうして日本なんですか?
2年間イギリスにいて、今はオランダ1年で、合わせると3年海外に住んでいて、海外がだいぶ長くなっているんですね。その中でやっぱり日本人だなって…韓国人なんですけど、「私は日本で生まれ育ったんだな」と感じるので、日本に帰りたいです。家族の近くに住みたいというのもありますし。
日本で海外とのビジネスをしたいな、と思っています。今勉強している国際関係を活かして、日本で海外と繋がる仕事をしたいです。ちゃんとした日本での就職先も決めてから帰国したいな、という感じです。
ーー 海外から日本に就職するのは大変ではないですか?
日本の大学生のような「就活」はしないんです。ボストンやロンドン、シドニー、ロサンゼルスなどで「キャリアフォーラム」というのがあるんですね。これは海外にいる日本人大学生向けのイベントで、企業の人が海外で勉強している日本人学生を探しに来ているんです。需要と供給をマッチさせるキャリアフォーラムというのがあるので、そこで探そうと思います。就職だけでなくインターンシップなども探せるイベントなので、私のような正規留学生だけでなく、交換留学生も参加してみたら面白いと思います。
留学を考えている人へのメッセージ
ーー 最後に、留学する人に向けてのメッセージをお願いします。
日本から出るのはこう、怖かったりとか、大きな挑戦になると思うんですけど、行ってみると意外と何とかなることが多いので、どうしようってって考える前にまずチャレンジして、もっといろんな人が日本から日本から海外に出ることで何か学んで、日本に帰ってなにか一緒にできたらいいなって思うので、どんどんチャレンジしてください。
編集部コメント
いかがでしたか?「留学」と聞いてオランダを思い浮かべる人は少ないかもしれません。ですが、オランダに留学すると、オランダ人だけでなくヨーロッパの人々と関わる機会がたくさんあるんですね。英語力を伸ばしたい方も、留学先は英語圏だけではありません。英語の通じる非英語圏オランダも考えてみてはいかがでしょうか。
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今回紹介したフローニンゲン大学の口コミ
名称 | Rijksuniversiteit Groningen(フローニンゲン大学) |
---|---|
国・都市 | オランダ / フローニンゲン |
学校形態 | 大学 |
住所 | Broerstraat 5, 9712 CP Groningen, オランダ |
電話番号 | +31 50 363 9111 |
公式サイト | http://www.rug.nl/ |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/5119/ |
インタビュアー
鈴木莉帆(すずき りほ)/ 早稲田大学2年 / アブログインターン生
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