人脈第一、スキルは二の次?ニュージーランドでプログラマーになるまでの就活奮闘記

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ニュージーランドの大学を卒業し、現地企業からプログラマーとして採用された筆者。スキルには自信があったので就活も楽勝かとタカをくくっていましたが、とんでもない苦戦を強いられました。その経験から、ニュージーランドでの就活に必要なものについてお伝えします。

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ニュージーランドで就職するのに最も大事なのは人脈

ニュージーランドは、日本とほぼおなじ国土を持ちながら、人口は400万人と日本の30分の1しかない国です。ひとことで言えば田舎。そんな田舎で仕事を探そうとした場合、最も重要視されるのは何か。それが人脈、要するに「コネ」なのです。

こんな状況を考えてみましょう。あるニュージーランドの会社が新しい社員を探しています。2人の候補者が見つかりました。ひとりは海外からやってきた移住希望者。履歴書を見る限りスキルは素晴らしいですが、英語でのコミュニケーションにはときどき齟齬を生じることがあるようです。もうひとりは、今働いている社員が紹介してくれた人材。スキルは平均的ながら、英語は当然ネイティブですし、社員の紹介がありますから素性も知れています。

このようなとき、ニュージーランドで採用されるのは間違いなく後者です。どこの馬の骨かもわからない海外からの移民は、最初から大きなハンディキャップを負っています。いかにして既に働いている社員との人脈をつくり、ボスの信頼を得るかが、ニュージーランドの就活では非常に大切なのです。就活の開始当初はこのことをあまり理解していませんでしたが、次第に身をもって実態を知ることになりました。

コネがなければ面接にすら進めない!

就職活動を開始したのは2015年の10月頃。7月に大学を卒業し、しばらく日本滞在を楽しんでからのスタートでした。10月から12月にかけては、求人サイトの案件も増える時期。筆者が志望していたプログラマはとにかく人手が足らない仕事で、毎日10件程度は新規の求人が出てくるので、片っ端から応募していきました。

筆者はもともと日本のIT企業で働いていましたが、いわゆるシステムエンジニアであり、プログラマーとしての経験はありませんでした。しかし、ニュージーランドの大学で1年間プログラミングを学びましたし、プライベートでウェブサービスやスマホアプリの開発を2年ほど続けていましたので、ほかの応募者に負けないスキルがある自信はありました。ということで、遅くとも年内には仕事が見つかるだろう、と思っていたのです。

しかし。

蓋を開けてみると、全く箸にも棒にもかからない状況が続きました。面接はおろか、書類選考の結果すら通知されません。1週間のうちに1回か2回、就職エージェントから電話があるくらいのもので、履歴書の内容を見直してみても、まったく手応えがありません。

求人内容を見て、自分のスキルとばっちりハマると自信をもって応募しても、届くのは「あなたよりもっと合うスキルの応募者がいました」「今後の就活の成功をお祈りします」というメールばかり。

結局、求人サイト経由では、トータルで100社以上に応募したと思います。しかし、その中から面接に進むことができたのは、たったの1社だけでした。その1社も最終面接まで進んだものの、「財政的に新規の採用をする時期を調整することになりました」というお知らせが来て、それっきり音沙汰が無くなってしまったのです。

このとき、2016年の1月。次第に滞在資金も底をつき始め、このままだと日本に帰らないといけなくなるかも、と暗い気持ちになりだしました。

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友達のコネで内定獲得!

身も蓋もない見出しですが、これが嘘偽りない事実。最後にわたしに内定をもたらしてくれたのは、友達のコネでした。

いくら求人に応募しても面接にすら進めない。メールボックスに溜まっていくのは「お祈りメール」ばかり。さすがにわたしも精神的につらくなって、SNSに「就活しんどい・・・」と愚痴をこぼしていました。それを見た友人の1人が「よければ僕の会社受けてみる?推薦人になってもいいよ!」と声をかけてくれたのです。

彼は、とあるグローバル企業に勤めるニュージーランド人。藁にもすがる思いでお願いすると、すぐにオンラインによるプログラミング選考の案内が届きました。

そこからは本当にあっという間でした。プログラミングテストの結果を見た採用担当の方からスカイプで連絡があり、「テストの結果が大変良かったので、来週面接に来てください」とのこと。面接では、チームリーダーやプロジェクトマネージャレベルの方とお話し、好感触のうちに終えることができました。

そして、面接から3日後には「いつから働けますか?」というメールが。

これまでの苦労がまるで嘘のように、あっさりと内定をいただけたのです。2016年の2月。就活開始から半年が経っていました。

試用期間を終えた今、思うこと

内定獲得からは90日間の試用期間があり、その間はパフォーマンスが悪ければ解雇もありえましたが、この度、無事にそれを乗り切ることができ、晴れて正式採用となりました。現在では優秀な同僚たちに囲まれて、毎日楽しく仕事をしています。残業とは無縁で毎日6時には家に帰り着いていますし、お給料も以前より上がりました。

今にして思うのは、わたしは本当に運が良かった、ということです。

あの友人がいなければ、まだ就活に苦労していてもおかしくありません。そうなれば資金がショートし、日本に帰らざるを得なかったかもしれません。ひとりの友人の存在が人生を左右したのです。

そしてもう一つは、運をつかむには行動が必要だ、ということ。大学時代に現地の学生と友達になる努力をせず、自分の部屋に閉じこもっていたら、この結果はなかったでしょう。

同じように日本からやってきて就活を成功させている方たちの話を聞くと、皆さん驚くほど似たような経験をされています。何十社、何百社と応募しても採用に至らず、半ば自暴自棄になりかけたところで、以前知り合った人から「うちの会社が求人出してるよ。受けてみる?」と言われ、試しに受けてみたらすんなり内定、のような。

最後に

これからニュージーランドで就職を目指す方へ。わたしから言えるのは、冗談でなく、この国で就職するのに一番大事なのはコネであること。コネをつくるために、とにかく動き、知り合いを増やす必要があること。そして、一生懸命に取り組めば、必ず結果が出るからあきらめないでください、ということです。

海外就職は確かに大変です。しかし不可能ではありません。そして実現した先には明るい未来が開けています。わたしの経験が、少しでも多くの方の参考になれば幸いです!

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この記事を書いた人

Beak
Beak

大学の文系学部を卒業後、日本のIT企業で5年半働いたのち退職。ニュージーランドのリンカーン大学を卒業し、現在はクライストチャーチでプログラマとして勤務中。次の目標は永住権の取得です。

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