フランスでのビザの手続きはどうする?筆者が10年ビザを取得するまでの4年間の戦いと苦悩

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滞在先でのビザ取得に関する苦労話は尽きません。先月、筆者もようやくフランスの10年ビザを取得することに成功しました!夫の手助けなしには決して取得することは不可能でした。10年ビザを貰った筆者は、思わず涙がこぼれたほどです。約4年間、フランスのビザをもらうためのストレスと心労はかなりのものでした。今回はそんな私の体験談をお話ししたいと思います。

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長期ビザはもらえない!?

筆者は夫と結婚する前に、ボランティアや語学学校に通いながら、1年間フランスに慣れようと思いました。長期ビザを在フランス大使館にHPの書類をすべて提出しましたが、1分もしないで理由もなしに失礼な態度で拒否されました。理由がなければ改善のしようもありません。大使館にひどい対応をされることは日常茶飯事です。長期ビザの名前はHPにあるけれど、実際に貰える人がいないのではないかという、名前だけのビザだと知りました。

結婚し、ビザを申請することに

筆者はフランスに慣れる間も与えられず結婚を急ぐはめになり、ビザ無しでフランスに入りました。結婚の書類もなかなか厳しく、最後は体調を崩しました。3ヶ月後、これで文句はないだろうとドヤ顔(心の中)で日本に戻り、在フランス大使館にビザ申請をしました。その後、1ヶ月間待たされて仮ビザをもらいました。

1年目の本ビザの手続き

フランスに渡りOFFI(移民局)に行くと、フランスについての講義(全部フランス語で分からない)から適当な健康診断、たくさんの書類の提出、強制語学学校やテストなど次から次へとひどい義務が課せられ、「フランスに本当に住みたいか?」をテストされているような厳しさが延々と1年以上続きました。そのストレスで何度も体調を崩し、泣きながらリヨンで1年ビザを取得しました。

2年目のビザの手続き

2年目からは警察の管轄場所(プリフェクチャー)で申請します。警察の敷地内なので、自動車の書類やビザ以外の目的で来る人もいて、日本のように役所が分かれていない窓口はものすごい人だかりでした。

2年目の更新を目の前に、フランス語のデプロマのテストとフランスについての2回目の講義がフランス語でありました。2回目の更新は、早朝の12月の寒空の朝、長蛇の列の中で3時間近く待たされました。もし、リヨンのような大都市なら、一日待つのも普通だった状況でしたが、小さめの街のメッスに引っ越したため、待ち時間が少なかったのは助かりました。寒さがひどい12月、番号の札をもらっても延々待たされ、手続きに半日もかかりました。待ち時間が長いにも関わらず、手続きは20分程度でした。3ヶ月ほど待たされ、1年ビザをもらいました。

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3年目のビザの手続き

3年目の更新は、今度は役所の方針転換で予約制になりました。それを知らず窓口に行き、からまわりしました。1ヶ月先の予約をゲットして、再度手続きに行きました。その時は予約していたのにも関わらずかなり待たされました。この時から、ネットで必要な書類がHPに載るようになったのですが、窓口に行くとネットに載ってない書類を求められました。何度かビザ申請をしていると、自分の身分証明書はすべて持ち歩く癖がついたので、一度の来訪で手続きは終了しました。その後、3ヶ月以上待たされようやく1年ビザをもらいました。

4年目の10年ビザの手続き

歓喜する女性の写真です
GATAG

自分の街のプリフェクチャーの予約は満杯でした。とてもビザの申請予約ができる状況ではありませんでした。そのため、別な申請場所を探し、1ヶ月ほど先に予約を取れました。今年の1月の話です。とても寒い冬場、予約をしたのにも関わらず待たされました。この時の私たちは無敵でした。次々、職員に言われる前にさっと書類を提出し、職員は失礼な応対も出来ず、文句一つ言うことが出来ないほど私たちは完璧でした。相変わらず、担当によって必要な書類が違うのですが、持参した書類はすべて揃っていたので、一度で手続きは終了しました。

その後、2ヶ月半ほど待たされ、先月ビザを取りに行きましたが、その時も必要書類は言われる前にさっと提出し、最後は笑顔で職員にお願いしますと言いました。(心の中はどや顔で)かなりの強気でした。そしてついに、今年の3月に10年ビザをゲットしました!職員の人は、最後は笑顔で「あなたがまたビザを10年後に申請する時は、私はもうすでにリタイアだわ!」と笑いました。私と夫の完全勝利でした。部屋を出てから涙がこぼれました。

ビザの申請は、備えあれば憂いなし

私の場合、オーランド政権で、これでも10年ビザをゲットする道のりはまだ楽な方でした。その前のサルコジ政権の時は、面接があったこともあったようです。フランスのビザをもらうことはかなりの苦労を強いられます。理不尽な対応に対してどう対応していくかを経験するにつれ、自分が強くなることを実感しました。

基本的にビザを取得する時は、必ず移民局やプリフェクチャーに行かなければなりません。ビザを申請する時は、早めに準備をして、かなりの気合いを入れて挑みましよう!オンライン化の手続きではないので、何度も同じ紙の書類を提出させられます。しかも、職員は手書きで書類を作ります。また、いつも提出書類が変わるので、自分の証明書類はすべて持っていき、高い手数料を取られてもいいようにお金もきちんと準備しましよう。窓口では、余計なことは一切言わず、言われた書類をさっと提出し、どんなひどい対応も我慢して笑顔でいれば、窓口の対応も良くなります(心は強気で!)

最後に

以上、私のビザに関する体験談でした。フランスでビザを取得する際は参考にして頂けたらと思います。

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この記事を書いた人

sara
sara

フランスに移住して、3年半が過ぎました。海外経験が全くない・フランス語が全くできないまま、フランスに長期に住むことになりました。フランスのさまざまな文化や生活などの魅力的な情報をお届けします!

http://www.marmiton.org/

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