「良い大学」の評価が変わる?オバマ政権が大学評価方法の変更を検討
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オバマ政権が入学難易度や学術賞の受賞者数に頼らない新しい「大学の評価方法」を検討しています。それによると、名門ハーバード大学はNo.1の座を保持するのは難しそうです。
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良い大学 ≠ 高収入
一般的に「良い大学」と言う時、それは入学難易度(偏差値)の高い大学を指すことがほとんどです。かつては、卒業した大学のランクと卒業後の収入は比例しており、「良い大学」を出た人ほど金銭的に裕福な人生が約束されていました。
しかし、改めて説明するまでもないですが、現代では、その図式は当てはまらなくなってきています。「高学歴プア」なんて言葉も出て来たように、所謂「良い大学」を出ても、その後収入の良い職業に就けないばかりか、学生時代の奨学金の返済に追われ、ギリギリの生活を送っている高学歴な人々も増えてきています。
こうなってくると、一体どんな大学が「良い大学」なのか、疑問を呈したくなります。
そんな中、アメリカのオバマ政権は、大学の評価方法を変更したいと考えているようです。入学難易度や大学の設備、学術賞の受賞者の数等ではなく、貧しい学生やマイノリティの学生に教育を提供し、卒業後に奨学金返済の責務を負わせない大学こそが高く評価されるように大学の評価方法を変えたいようです。
もしこの新しい評価方法が採用された場合、現在のアメリカの大学ランキングはどのように変化するのでしょうか?
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オバマ式大学ランキング
アメリカのニュースサイト『BuzzFeed』が調査したところ、低収入家庭の学生を最も多く受け入れている大学は、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で、全体の36%の学生が低収入家庭出身でした。
常に大学ランキングの上位にあるハーバード大学では低収入家庭の学生は全体の10%しかおらず、ワースト5にランクインしています。
続いて、卒業時に借金を抱えている学生の割合が少ないのは、ハーバード大学とプリンストン大学でした。女優のすみれさんが休学中のカーネギーメロン大学の卒業生は、借金を抱えている人が多いようです。
卒業後10年間の平均収入は、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学が1位と2位に付けています。
Oberlin College(オーバリン大学)は、アメリカの大学ランキングで常にトップ25に入る名門大学ですが、学生達は卒業時に借金を抱えている上、その後の収入も少なく、正に「高学歴プア」状態です。
おわりに
もちろん、ここに挙げたデータは平均にすぎず、無借金でオーバリン大学を出て、高収入を得る人もいれば、借金まみれでハーバード大学を卒業する人もいるでしょう。しかし、大学を選ぶ上では、とても参考になる情報です。この評価方法が採用されるよう、オバマ政権に期待です。
<参照元>
BuzzFeed - Promoted Business Here’s How America’s Best Colleges Rank On Obama’s New Scorecard
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この記事を書いた人
訪問国数44ヶ国、現在スペイン在住。留学・語学学習・海外生活の知識が深まる情報を海外からお届け。