日本の常識は世界の常識じゃない!日本と海外で認識が異なる7つの例
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日本人が常識だと認識していた事が、海外では全く異なる認識になることが結構あります。海外で生活したい方は、この認識の違いについて知っておく必要があります。今回は、7つの例から「えっ、そうだったの?」と思わず言ってしまう日本の常識と海外の認識の違いについてご紹介します。
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1.日本人がすぐに口にしてしまう「ごめんなさい」
外国人にとって日本人の印象として多いのが「なんで、そんなに謝るの?」です。すぐに「I'm sorry.」と口にする日本人。海外の人たち、特にアメリカ人は滅多なことでは謝りません。「謝ったら最後」という意識が強いからです。なにかと訴訟問題になりやすく、何でも裁判に発展してしまうアメリカでは、「I'm sorry.」のフレーズは致命的な発言であり、敗北宣言なのです。
もちろん、裁判問題に発展しない個人的な間柄においては「ごめんなさい」と言ってくれます。しかし、仕事中に客に対して謝ったり、公衆の面前での謝罪は滅多にありません。
日本ではよく「謝罪会見」がありますが、これは日本独自のものです。欧米人にとっては、企業のトップが数人立ち上がって頭を下げている光景は、とても異様に見えます。
製品が故障していた場合でも販売員は謝ったりしません。「保障期間内なので新しい物と取替えます」で終わりです。そこには仕事がきっちり分業化されているという理由もあります。「それは私が製造したものではない」という意識があり、「文句があるなら製造した人間に言ってくれ!」です。なるほど、確かに故障したのは販売員のせいではありません。
海外から見ると、日本のサービス業の質は素晴らしいです。日本の居酒屋で、煙草が切れた外国人が「煙草ないですか?」と言えば、「申し訳ありません、当店では扱っていません。買ってきます!」と店の外に出て走って買ってきてくれます。「何で謝るんだ?君ってすごいね!」とビックリされます。先に謝ってから行動。素晴らしいです。しかし、海外では謝ることで大損する場合もあります。気をつけて下さい。
2.日本人は抗議をしない
外国人が感じているイメージとして「日本人は抗議をしない」というのがあります。「日本人はおおらか。心が広い」とも解釈できますが、「勇気が無い。自己主張が無い」と否定的に受け取られることも少なくありません。
日本人は自己主張よりも相手を尊重する傾向がありますね。これは日本スタイルの学校教育から生まれたのかもしれません。教師が生徒に質問し解答させたり教科書を読ませたりしますが、日本ではあくまでも授業の中心は教師です。教師が一方的に説明するスタイルですよね。
しかし、海外の学校では実に様々な形式の授業が行われています。授業中に生徒が積極的に発言することを良しとする国もあります。海外ではディスカッションを重点的に置いている授業なども多いです。
日本では、自分の意見を発言したり主張する機会がないまま、小学校から高校まで12年間も教育を受けます。日本人は自己主張する機会を学校教育で失ってしまったのかもしれません。さらに自己主張をすること自体が「良くないこと」という価値観を共有しているような気もします。
「どこに食べに行こうか?みんなどこに行きたい?」
「う~ん、私はどこでもいいよ。あなたは?」
「僕はみんなに合わせるよ。君は何が食べたい?」
こんな会話よく見かけませんか?
そこで一人が、「オレ、美味い中華料理屋を知ってるんだよね。みんなで行こうよ!」と言えば、表面的には否定しなくても内心では「身勝手な奴だな。僕は焼肉がよかったのに!」とか「コイツ何、仕切ってんだよ!」となりかねません。
日本では自己主張することが困難な環境かもしれません。でも、海外では自己主張しないと取り残されてしまいます。積極的に自己主張して下さい。
3.日本人がよく言う「今度、飲みにいこうよ!」
日本人がよく言ってしまう社交辞令フレーズに「今度、飲みにいこうよ!」があります。これを言っちゃうと、「そうだね!で、どこに行こうか?」とか「いつにしようか?」と迫られます。
海外でも日本の感覚でこのフレーズを使うと、「自分の事を本当に気に入ってくれたんだ」と誤解されます。頻繁にこのフレーズを使って、実際に一度も飲みに行かなかったら、薄っぺらい口ばかりの人間だと誤解されます。ご注意を。
ちなみに、私は本当に飲みに行きたくない方には「今度、飲みにいこうよ!」とは決して言いません。気が合った人であれば、具体的な日時と場所を提案した上で誘います。
4.冠婚葬祭の香典返しや引き出物
海外でも結婚式などのお祝いの際は、プレゼントを贈るのは当たり前です。しかし、お葬式などは参列することで弔意を表します。目安となる現金を持参して、あらかじめ用意された品物を持ち帰るというのは外国人から見ると腑に落ちないようです。祝儀や香典やお返しなども日本独特の風習ですね。
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5.タクシーのドアが自動で開く
タクシーのドアが自動で開くというのは、世界広しと言えども日本だけですね。日本に初めて来た外国人が一発目にビックリすることですね。そこまでサービス過剰にしなくても…。
6.歩きながら物を食べる
綺麗な身なりの女性がサンドイッチやバナナを食べながら歩いている。日本ならば、はしたないと言われるところですが、アメリカでは普通に誰も気にしません。レジで清算を済ませたジュースなどは、すぐに店内で飲み始めたりもします。
7.「蛍の光」で涙を流す日本人と笑みを浮かべる西欧人
日本で卒業式、大晦日、閉店時のテーマソングである「蛍の光」。日本人のイメージとしては「お別れ」「最後」ですよね。でも英語圏の国々では、お祝いの定番ソングだったのです。
この曲の原曲「Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)」は、実は古くからスコットランドに伝わっていた歌で、原曲の作詞はスコットランドの詩人Robert Burns(ロバート・バーンズ)が1788年に書いた曲です。
「Auld Lang Syne」はスコットランド語です。英語だと「Old Long Since」、つまり「古き良き日々」なのです。実はロバート・バーンズの詩は、日本の訳詩「蛍の光」とは意味合いが違い、「古い友人と再会し、酒をくみかわし昔を懐かしむ」という友情の乾杯ソング的な内容なのです。
英国のスコットランドでは、新年の祝いや結婚式など、節目のときに歌われている歌です。アメリカでも新年の年明けに歌われます。日本では「ゆくとしくるとし」や「NHK紅白歌合戦」の最後に大合唱することが恒例ですよね。実は日本に一時期統治されていた台湾や韓国でも、日本人の教育施策により、卒業式で蛍の光を歌う文化が定着しているそうです。
一番、如実にわかりやすい例が、大晦日のディズニーランドで流れる曲です。東京のディズニーランドでは大晦日の日、カウントダウンの前に「蛍の光」が流れます。しかし、本家アメリカのディズニーランドでは、カウントダウン終了後に年が明けてから流れ出します。
東京ディズニーランドの年末カウントダウン
アメリカのディズニーランドの年末カウントダウン
まとめ
実は上記に書いたものは極一部です。「スパゲティを食べる際には音を立てない」などを含めると、この手の例はたくさんあります。今回の記事で取り上げたものは、トラブルに発展しやすい「海外では要注意な日本の常識」を重心に置いてまとめてみました。
あまりお堅い話ばかりだと疲れちゃいますから、ちょっと軽く「タクシーの話」だとか「蛍の光」の話も交えてみました。海外ではアイデンティティを持って、しっかり自己主張して頑張って下さい。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。