初対面で自分の話をするアメリカ人。初対面で相手に質問をする日本人。
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アメリカ生活のなかで、初対面同士が話すときのコミュニケーションスタイルが日本と違う!と感じました。留学先では会う人みんなが初対面ですよね。ここではアメリカ人の会話スタイルについて、日本人との国民性の違いに触れながら紹介します。
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初対面でも進んで自分のことを話すアメリカ人
学校の授業やキャンパス内のパーティーなど留学中にアメリカ人と知り合う場はたくさんあります。友達作りのために話しかけたはいいものの、会話があまり盛り上がらなかった、という経験はありませんか?
私はフレンドリーに接したつもりが文化の違いで不穏な空気になった経験があります。それは学内イベントの準備の時です。一緒に作業をしていた子と仲良くなるべく、彼女に色々質問しました。
最初は普通に答えてくれていたのですが、徐々に私の質問に疲れたような雰囲気に変わっていきました。私は「彼女が私に何か質問をしてくれたら、それに答えるように自分について話そう」と考えていたのですが、彼女からそのような「振り」は一向にありません…。
私は少しでも仲良くなるために、沈黙ができないよう質問を続けました。すると、暫くして彼女が 「What about yourself?(あなたはどうなの?)」とイライラした様子で言ってきたのです。
正直、その彼女の態度に驚きましたが、後になって「アメリカでは相手に聞かれるのを待たずに、自発的に自分について話すことが大事なんだ!」ということに気付きました。
よくありそうなアメリカ人同士の会話
ここでアメリカ人同士でよくありそうな会話を例として挙げたいと思います。
- Aさん
私、タイ料理苦手なの。イタリア料理ならいい店は知ってるよ。そこに元カレとよく行ってたけど、最近は行ってないわ。
Bさん- Aさん
私も元カレとよく行ってたイタリア料理の店ある!そこでこないだバッタリその元カレを見かけて、驚いたけど。
そういうのよくあるよね。だから私、元カレとよく行った場所にはあまり行きたくないの。
Bさん
これは私が想像で作った会話ですが、アメリカでは初対面でもこのような会話が実際にあり得ます。(特に女性同士なら!)
会話の中で少々プライベートなことも話していますが、お互いに質問は全くしていません。自発的に個人的な話を相手に伝えています。でもなんとなく、この二人の会話が盛り上がって、仲良くなっていく様子が想像できるのではないでしょうか。
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プライベートを重んじるアメリカ人と遠慮を重んじる日本人
アメリカ人は初対面であっても、積極的に自分の話や自分の身に起こったエピソードなどを話します。それは相手に自分について知ってもらうためです。
同時に、あえて初対面の相手に個人的な質問をしないようにしてる、と感じます。相手のプライベートな部分を尊重しているからです。何気ない質問が相手のプライベートな内容に関わってしまうこともあり得ます。
特に初対面では、相手にとって触れてほしくないトピックが分かりません。自分からプライベートについて話すことで、相手から触れてほしくないトピックを間接的に示しているように感じます。
日本は遠慮を重んじる国民性なので相手を立てる意味で、初対面ではあまり自分について進んで話さず、相手に質問したり相手の話を聞くことを大事にします。
もしかしたら、初対面にも関わらず堂々と自分語りをするアメリカ人を見て「なんてナルシストなんだ!」と思うかもしれません。
しかし極端なナルシストを除いて、アメリカ人も初対面の相手について知りたいはずです。
私の個人的見解ですが、アメリカ人は相手のプライベートに踏み込みすぎないようにするあまり、質問することに重点を置いていないように感じます。日本で話題になった聞く力は、アメリカでそこまで重要視されていないようです。
まとめ
以上、私が考えるアメリカ人と日本人の会話スタイルと国民性の違いでした。日本人は一般的に、自分ばかり喋りすぎていないか気にし過ぎていると思います。アメリカではそこまで礼儀正しくなる必要はありません!他者のプライベートを気にするアメリカ人を理解して、自ら進んで自分について伝えにいって下さい。
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この記事を書いた人
アメリカ交換留学を大学学部と大学院時代にそれぞれ計2回経験。(1回目はミシガン州に、2回目はボストン郊外のスミス大学に留学。)現在は留学時に知り合った中国系アメリカ人の夫とニューヨーク近郊在住。
先週末、マンハッタンで凄く美味しいタイ料理屋見つけたの。私の彼氏と一緒に行って、彼も気に入ってた。