アポスティーユがなくても大丈夫!フランスで出生証明書(Acte de naissance)申請する方法とは?
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フランス留学に向けて準備をするとき、フランスの公式書類である出生証明書(Acte de naissance)の代わりApostille(アポスティーユ:ハーグ条約締結国で使用できる公的書類)付きの戸籍翻訳の提出が必要になる、というのはフランス留学を考えるひとには馴染みのトピックですが、実は公式書類をフランスで入手できることをご存知ですか?今回の記事では、渡仏後に現地で出生証明書を入手する方法についてご紹介します
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フランスの公式書類「出生証明書(Acte de naissance)」とは?
出生証明書(Acte de naissance)とは、生年月日と出生地、そして両親の名前が記載されたフランスの公式書類です。
筆者は住宅補助の申請や銀行口座開設のために必要となりましたが、滞在許可証を更新する際にも同じように出生証明書の提出が求められます。
基本的にはパスポートやビザが身分を証明してくれますが、銀行では言語の都合もあって「パスポートを出生証明書のかわりに承認することはできない」といわれました。
また、留学前の説明会などで、戸籍のアポスティーユ付きの法廷翻訳が必要であることを知り、日本で準備してから渡仏される方も多いのではないでしょうか。戸籍の法廷翻訳であれば、フランス式の出生証明書と同等の書類とみなしてもらうことができます。
しかし、2月からフランスへ行くのが決まったのがイタリア滞在中の10月だった筆者は、両親に頼んで戸籍抄本の原本を送ってもらうのが精一杯でした。
現地の日本大使館・日本領事館で出生証明書の申請が可能
そこで筆者は、フランスのストラスブールにある在仏日本領事館に書類の作成をお願いしました。日本大使館及び日本領事館では、戸籍抄本を元にフランスの正式な「出生証明書」を作成してもらうことが可能です。具体的な方法は在フランス日本国大使館ウェブサイトで確認することができます。
参考リンク:在フランス日本国大使館ウェブサイト 出生証明書(EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE)
これは戸籍抄本の翻訳というよりもフランスの書式に従った正式な書類となるので、アポスティーユの有無は関係ありません。
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出生証明書の申請に必要なもの
申請に必要なのは以下の通りです。
- 申請書(窓口に用紙があります)
- 最近6ヶ月以内に発行された戸籍謄本(または戸籍抄本)
- パスポート
- フランス滞在許可証(申請中の場合は必要ありません)
- 両親、配偶者が外国籍の場合は、パスポート、出生証明書、Livret de Familleなど氏名の綴りを確認できる書類
発行までに要したのはわずか3日でした。現在の申請料金は1枚につき10ユーロです(2018年6月現在)。
最初の依頼から数ヶ月後、滞在許可証の更新のために再び出生証明書が必要となりましたが、提出済みの戸籍抄本が発行日からまだ6ヶ月以内だったことから、新たに戸籍抄本を提出することなく、作成していただくことができました。
まとめ
フランスの出生証明書を渡航後に準備するケースは正規留学を含めても多くないかもしれません。
しかし、もし最初の行政手続の後に出生証明書が必要になったり、法廷翻訳を忘れて渡仏してしまったり、という場合は、一度管轄の大使館か領事館の情報を確認してみてください。
住んでいる場所によっては時間がかかったり受け取りのために領事館まで行ったりという手間はかかるかもしれませんが、日本にいる家族に戸籍の取り寄せと法廷翻訳を頼んで送ってもらうよりはシンプルにことが進むでしょう。
また、一年以上留学される方で滞在許可証の更新を控えて日本に一時帰国される方は更新手続きの書類に出生証明書が必要なため、戸籍抄本を持って日本から戻ってくるのをおすすめします。
THE RYUGAKUでは、その他にもフランスでのビザの手続きはどうする?筆者が10年ビザを取得するまでの4年間の戦いと苦悩、【徹底解説】フランスのワーキングホリデービザ申請に必要な10の資料、イタリアで学生ビザ取得!国外でフランス学生長期滞在ビザを申請する方法、留学エージェントを通さずフランスへ語学留学をする方法、など、フランス滞在に関するビザや留学に関する情報を公開しています。合わせてチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
大学2年まで留学はほとんど「夢」だと思っていた、イタリアとフランスの大学に所属する大学院生。英語プログラムだけどフランス語も奮闘中!母語は日本語というより関西弁。