健康にいいって本当?イタリアのオリーブオイルに関する基礎知識5選
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ここではイタリア人の毎日の暮らしに欠かすことのできないオリーブオイルについて、イタリア流の食卓での楽しみ方や、日本でまだあまり知られていない情報の数々をご紹介します。
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1.イタリアのオリーブの品種は約400種類!
イタリアがオリーブ大国であることはご存知かと思いますが、オリーブの栽培にはイタリアのようなカラっとしていて、かつ寒暖差の少ない気候が最適と言われており、イタリアは現在世界第2位のオリーブ生産国となっております。
栽培される品種は約400種類あり、ブーツのような形をしたイタリアでは土地ごとの気候や風土によって全く違う味わいのオリーブが毎年登場します。
2.解説書や専門書・格付け本も豊富
イタリアでは土地ごとにさまざまな味わいのオリーブオイルがつくられることから、オリーブオイルの解説書やランキング本も書店にはたくさん売られています。
有名なもののひとつがGambero Rosso社から毎年出版される「Oli d'Italia」です。全国各地の選りすぐりのオリーブオイルがオリーブの葉の枚数で、3段階で格付けされており、出版された際にはスーパーなどで格付け結果を踏まえたオリーブオイルの無料味見イベントなども開催されます。
3.No.1生産地はプーリア州
オリーブオイルはイタリア全土でつくられておりますが、No.1生産地は「プーリア州」です。
イタリア国内オリーブオイルの生産地ランキング(2016年)
- 1位:プーリア州(102,142トン)
- 2位:カラブリア州(23,560トン)
- 3位:シチリア州(18,605トン)
- 4位:トスカーナ州(13,455トン)
- 5位:ラツィオ州(10,439トン)
出典:http://www.valoreoliopugliese.it/previsione-produzione-olio-di-oliva-2016-2017-ismea/
イタリアをブーツの形に見立てた時「かかと」部分にあたるのがプーリア州で、こちらで搾取されるオリーブオイルは「どっしりしていてフルーティ」などとよく表現されます。
サラダにそのままかけても美味しいですし、肉・魚との相性も抜群です。日本に輸入されているものも多いです。
ちなみに、ワーストはピエモンテ州(6トン)で、各州の場所を地図でチェックしていただけると一目瞭然化と思いますが、やはり寒暖差が少なく湿度の低い地域ほど良質なオリーブが生産できることが見て取れます。
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4.さまざまな用途で使い分けるのが基本
日本ではオリーブオイルは高級品として扱われていますが、イタリアでは、日本のサラダ油のような感覚で気軽にオリーブオイルを使います。
温めたフライパンにサっと敷くときに使うのはもちろん、揚げ物をするときも、深鍋にオリーブオイルをたっぷり注ぎ込む人が少なくありません。
また、日本人にとっての「塩コショウ」のような感覚で、オリーブオイルが使われることもあります。火を止める一歩手前の料理に仕上げでサラっとオリーブオイルを回しかけるのは当たり前。お皿に盛り付けて、食卓に並べた後にもまた、「サラっ」という感じで、とにかく「一応回しかけておこう」といった感覚で、たくさん使います。
そしてオリーブオイルには日本の「味噌」のような側面もあります。というのも、イタリア人は食べ物ごとにオリーブオイルを使い分けるからです。
日本人が赤味噌・白味噌・甘口・辛口・合わせ味噌、と楽しむように、イタリア人もパンにはA産のもの、肉にはB産のものという風に使い分けて楽しみます。
5.健康には良いけれど摂り過ぎはやっぱりダメ
View this post on InstagramAzienda Conversoさん(@aziendaconverso)がシェアした投稿 - 2016 11月 4 10:06午前 PDT
日本では「イタリア人はオリーブオイルをたくさん摂取しているから長寿・健康」などと言われることもありますが、そうはいっても「油」であることに変わりはありません。
カロリーも他の油とほぼ同じなため、イタリア人の中には「オリーブオイル」が原因の肥満でお医者様からドクターストップがかかっている方もいます。健康には良いですが是非適度に摂取するよう心掛けてください。
日本人の体には1日大匙2杯が適量とのこと。正しく摂取すれば血中コレステロールを減少させたり、中性脂肪をつきにくくさせたりする効果が期待できます。
まとめ
いかがでしたか?ほんのりと独特の香りのあるオリーブオイル。一番簡単な楽しみ方は郷土料理と組み合わせて使う方法です。例えば、「ナポリ風ピザ+カンパニア州のオリーブオイル」「ミラノ風カツレツ+ロンバルディア州のオリーブオイル」といった風に組み合わせると、どちらもより美味しくいただくことができますので、是非、いろいろ試してみてください。
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,