英語混じりの中国語?シンガポールで使われている中国語とは?
11936
View
スポンサーリンク
シンガポールの公用語は英語ですが、実際には多くの中華系の人々が暮らしており、日常的に中国語に触れる機会が多いです。そんなシンガポールで使われている中国語事情についてお伝えします。
スポンサーリンク
シンガポール中華系の人々が話す中国語とは?
以前、「Can Can」と2回繰り返す?シンガポール英語「シングリッシュ」5つの主な特徴でもお伝えした通り、シンガポールでは英語が公用語であるため、英語が話せれば生活には困りませんが、人口構成のうち70%以上を占める中華系の人たちは、中国語(普通語)を日常的に使います。
ですので、シンガポールで中華系の人たちとランチに行ったり、お茶をしたりすると、中国語を中心に会話を進められることが多々あります。外国人がその場に一緒にいると、彼らも多少気を遣って、中国語ではなく英語で話すようにするものの、中国語での会話が彼らにとっては普通のスタイルなのです。
シンガポールの中華系の家庭では、日常会話はほぼ中国語で話されているようですが、中国語を学び始めるのは初等教育(Primary School)からで、これは任意で非中華系の人でも中国語を学ぶことができます。
しかしながら、中華系の専門的な学校でない限り、すべての教育科目は公用語の英語で行われており、多くの書物は英語で書かれたものが多いため、シンガポール中華系の人々の中国語は、ほぼ「問題なく会話や議論ができる」レベルでありながらも、読み書きが会話レベルまで届かないという人たちも多いようです。
中国人はどう見ている?シンガポールの中国語
シンガポールには多くの中国人が居住しています。シンガポール中華系の人たちは、普通に中国人と会話を楽しんでいる姿を見かけますが、中国人は、シンガポール人の話す中国語をどう見ているのでしょうか。主に以下のような意見を聞きます。
英語をベースにした中国語
- わからない単語は英語になる。
- 英語の文法で中国語を話すことがある。
- 表現が英語の文法のときがあるために、表現や語彙の種類が少ない。
子音の発音がクリアではない
これは特に中国の東北地方から来た中国人からよく聞く意見ですが、中国語の子音の発音がクリアではないケースが多いようです。しかし中国語特有の四声の抑揚は問題なく聞こえるとのこと。
スポンサーリンク
両親のルーツに基づく中国語の方言も話していたシンガポール人
1970年代生まれより上の世代は、自分の両親のルーツに基づく中国語の方言を話せる人が多く存在します。広東系なら広東語、福建省出身の両親であれば福建語、そのほか、潮州語、客家語、海南語、上海語などです。
この世代の人たちは、幼いころから、家庭内では両親の方言で会話をし、普段の生活では英語を話し、そして中華系の友人とは中国語(普通語)を話すといった生活文化を歩んできています。
しかし、現在のシンガポールでは、家庭内で、英語もしくは中国語(普通語)が使われることが多くなってきたために、方言を中心に話す自分たちのおじいさん、おばあさんと充分な会話ができない、といった人たちも出てきているようです。
シンガポールで中国語を学ぶ際に気をつけるべきポイント
せっかく中華圏にいるのだから、この機会に中国語を学ぶのもいいかもしれません。では日本人が「シンガポールで」中国語を学ぶ場合は、どの点に気を付ければいいでしょうか。
中国語は基礎〜発音や抑揚が非常に重要なため、できれば中国人の先生、もしくは中国語をしっかり中国で学んできた先生につくことをおすすめします。中国語は、発音や抑揚が違うだけで、まったく違う意味になってしまうからです。
基礎ができれば、漢字を使う日本人にとっては、文法を覚えることはそれほど難しく感じないでしょう。(レベルにもよりますが)基礎を覚えると、シンガポールで使われている中国語の言い回しと、中国大陸で使われているものと聞き分けることが徐々にできてくるようになりますので、シンガポールで学ぶ中国語の楽しさが感じられるのではないかと、筆者は考えます。
まとめ
いかがでしたか?シンガポールで使われている中国語に関する事情についてご紹介しました。シンガポールに来られる際は、参考にしてみてください。
スポンサーリンク
短期留学でTOEIC300点アップ!
留学エージェントの勤務経験者が「短期留学でもTOEIC300点UP!語学学校の効果を高める秘訣」についてeBookで全て公開しました。
- 語学留学を成功させる方法
- 語学学校の仕組み
- 日本でやるべき準備
- 留学生活で使える英語
- 日本でやれる英語の勉強方法
これらの情報を期間限定で無料でプレンゼントしています。
シンガポールの人気記事
中国語の人気記事
この記事に関するキーワード
この記事を書いた人
20年近く海外勤務生活。中でも東南アジア、シンガポールに長く滞在。好きなことは旅行、ヨガ、そして様々な場所に出現する猫を撮り続けること。