ミートソースだけじゃない!美食の町イタリア・ボローニャの絶品メニュー13選
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皆さんは「ボロネーゼ」と聞くと、何を想像されますか?きっと多くの方がスパゲッティのメニューを想像されるかもしれません。しかし、イタリア語で「Bolognese(ボロネーゼ)」とは「ボローニャ風の〜」といった意味で、北イタリアの町、ボローニャ発祥の料理の名前に付くことが多いです。そこで、ここでは定番メニューから珍しいものまで、ボロネーゼ料理の数々をご紹介します。
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食事部門
1.Ragù alla bolognese(ボローニャ風ラグーソース)
「Ragù」とは、フランス語の「ragouter(食欲を奮い立たせる)」から生まれたイタリア語で「肉や魚を細かく切って煮込んだソース」を意味します。「Ragù alla bolognese」とは、いわゆる「ミートソース」のことで、18世紀にフランスから伝わったのち、ボローニャで広く愛されるようになりました。
日本のミートソースはアメリカから伝わったケチャップ入りが主流ですが、ボローニャ風は牛ひき肉を赤ワインで煮込んだものになります。是非違いをチェックしてみてください。
2.Tagliatelle alla bolognese(ボローニャ風タリアテッレパスタ)
「Tagliatelle」は「tagliare(切る)」が語源のパスタです。きしめんのような卵入りの平打ち生麺で、日本でも「タリアテッレ」や「フィットチーネ(イタリア南部での呼び方)」という名前で最近は見かけるようになりました。
「Tagliatelle alla bolognese」は、厳密にはパスタの名前ですが、今ではRagù alla bologneseがたっぷりかかったパスタ料理としてイタリアでも定着しています。皆さん「これでもか!」というほどたっぷりチーズをふりかけて美味しそうに召し上がりますので、是非真似してみて下さいね。
ちなみに、イタリアのパスタは大きく「卵入り」と「卵なし」があり、ボローニャをはじめ、北イタリアは生産される小麦の特性上「卵入り」が主流です。とっても美味しいのですが、体重やコレステロール値を気にする方は、食べ過ぎにお気を付けください。
3.Tortellini(トルテリーニ)
中に肉やチーズが詰まったすいとんサイズの丸いパスタで、ボローニャ人イチオシのメニューです。土産物店では宇都宮や浜松の餃子グッズのようにTortelliniモチーフの食玩、マグネット、スノードームまで売っています。
Ragù alla bologneseでいただくのも手ですが「Tortellini in brodo」というスープ餃子のようなメニューもおすすめ。元々はクリスマスのメニューでしたが、今では一年中食べられます。
4.Gramigna(グラミーニャ)
ボローニャ人がTortelliniの次に「地元パスタ」として挙げるのが「Gramigna(グラミーニャ)」で、名前は同名の植物に由来します。細いマカロニのような穴あきショートパスタでソーセージや生クリームとあえて食べることが多いです。
5.Maltagliati(マルタリアーティ)
「Maltagliati(マルタリアーティ)」は「Male(悪い)」と「tagliare(切る)」がくっついてできた名前で、Tagliatelleの余り生地から生まれたパスタです。
パスタとして食べたり、ほうとうのように、インゲンマメなどと一緒にくたくたにして食べる絶品メニューもあります。
6.Cotoletta alla bolognese(ボローニャ風カツレツ)
イタリア人にとってパスタはシメではなく、メインとなる肉魚料理の前に食べる人が多いです。
ボローニャでのメインディッシュにおすすめなのが「Cotoletta alla bolognese(ボローニャ風カツレツ)」です。カツレツの上に生ハムとチーズが乗ったボリューミーな一品です。
7.Lasagne(ラザニア)
ラザニアはミートソースが入っているので、なんとなくボローニャ産のイメージですが、実は南イタリアの料理です。ただ、イタリア人でもこのことを知らない人がいる位、いまやボローニャ名物となってしまいました。
「Lasagne alla bolognese」は、日本でも見かけるミートソースとクリームソースが入った一品で、伝統的には「Lasagne verdi alla bolognese」という「Verdi(緑)」のホウレンソウ入りパスタを使ったものがボローニャ風なので、是非こちらを召し上がってみてください。
8.Friggione(フリッジオーネ)
ソテーしたタマネギにトマトを混ぜてつくるソースで、パンやポレンタなどと食べます。メイン料理の付け合せで一緒に出てくることもあり、肉魚との相性も抜群です。家でも簡単に作れるので是非試してみて下さい。
9.Mortadella(モルタデッラ)
日本では「ボローニャソーセージ(ハム)」といった名前で売られている「Mortadella(モルタデッラ)」。本物は800年も前からボローニャに伝わる伝統レシピで、豚肉のペーストをベースに作られたとにかく大きな肉の塊です。
ピザの具として食べても美味しいですし、そのままワインと一緒にたしなんでも美味。暖かくなるとボローニャのあちこちのテラスでMortadellaを楽しんでいる人々を見かけます。
800年の時を経て、Mortadellaは、いまや「Bologna sausage」という名前で世界中に知られるようになってしまいましたが、現地では「Mortadella」とだけ書かれて扱われていることも多いので、是非こちらの名前も覚えておきましょう。
10.Crescentina(クレシェンティーナ)
筆者がボローニャで見かけて一番びっくりした謎のパン「Crescentina(クレシェンティーナ)」。またの名を「Tigelle(ティジェッレ)」といいます。マグカップの直径程の小さなバンズで、中に具を挟んで食べます。とにかく町のいたる所で食べている人が沢山いて驚いたものです。
正確にはボローニャ近郊のモデナの名物パンなのですが、ボローニャでも定番で、MortadellaやFriggioneとの相性も良いので、是非トライしてみてください!
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デザート部門
11.Certosino(チェルトジーノ)
「Certosino(チェルトジーノ)」は「Panspeziale(パンスペツィアーレ)」とも呼ばれる、特にクリスマスによく出回るケーキで、チョコレートケーキに木の実やドライフルーツなどで飾りつけされた、可愛いらしい一品です。焼き菓子タイプで日持ちするため、お土産で買って帰るのもおすすめ。ケーキ屋さんの他、パン屋さんでも売っています。
ちなみに「Panone(パノーネ)」という、そっくりの食べ物もあり、こちらは砂糖漬けの飾りがない、角型が主流、などと言われていますが、今ではどちらもほぼ同じものになっているような気がします。
12.Torta di tagliatelle(トルタ・ディ・タリアテッレ)
「Torta di tagliatelle(トルタ・ディ・タリアテッレ)」は「何でそんなことするのー!」と思わず声をあげてしまう一品。美味しそうなタルトの上にTagliatelle(実際はもっと細いパスタ)をパラパラふりかけて、オーブンで焼き上げたタルトです。見た目はかた焼きそばのような雰囲気。
冗談みたいな料理ですが、食感が面白く、味は「美味しいタルト味」ですので、チャレンジする価値のある一品です。
13.Pinza bolognese(ピンツァ・ボロネーゼ)
「Pinza bolognese(ピンツァ・ボロネーゼ)」は、ジャム入りのソフトクッキーで紅茶にもワインにも合います。ジャムはプルーン、リンゴなどさまざまですが、是非召し上がって欲しいのが「Mostarda Bolognese(モスタルダ・ボロネーゼ)」という、マスタードの粒入りフルーツジャム。ジャム自体も瓶に入って売っているのでお土産にもおすすめ。パンにも合いますし、肉魚料理などとも相性抜群です。
ちなみに「Pinza」は、ヴェネチア名物としても有名ですが、全く違ったお菓子になってしまうので、ボローニャ版を是非現地でチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?ボローニャのあるエミリア・ロマーニャ州も美食の州として有名で、パルミジャーノ・レッジャーノなど日本でも有名な料理の数々がここから生み出されました。是非季節を変えて訪ねて、美食の街を堪能してください!
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この記事を書いた人
アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,