最初の授業でドル札をばらまく?ロチェスター大学の経済学教授「マイケル・リゾ」とは?

747

View

授業中にドル札をばらまく?正体が分からない商品に値段を付ける?暴言と名言(謎言?)を吐くロチェスター大学の名物教授、マイケル・リゾ。私が実際にリゾ教授の授業を受けた中で印象的なエピソードをいくつかご紹介いたします。

スポンサーリンク

ロチェスター大学の経済学教授「マイケル・リゾ」とは?

ロチェスター大学では経済学を専攻していない人でも、「マイケル・リゾ」という名前は何度も耳に入ってきます。言動がすべて過激で、早口なイタリア系アメリカ人です。私はリゾ教授の授業を通じて大きく世界観が変わりました。リゾ教授の印象的だったエピソードをいくつかお伝えします。

初日の授業で生徒にドル札をばらまく?

私はロチェスター大学に入学し人生初の経済学の授業を聞きに教室に行きました。最後に入ってきたのはやや小柄で短髪のおじさんで、正直、服装と背負っているカバンから見て、水道修理業者にしか見えませんでした。しかし、こんなおじさんが簡単に自己紹介と連絡事項を済ませた後に、急に変な質問を生徒達に投げかけました。

「今すぐ自分の席を立って、大声で歌ってくれる人いますか?」

え?と思いました。続いてこう言いました。

「ただし、それをやっても、何もあげません。」

「え?」「What?」「What the...」と、生徒達はざわざわし始めました。そしたら、教授は20ドル札を取り出し、みんなに見えるように高く上げて、「分かりました。条件を変えます。今すぐ自分の席を立って歌ってくれる人にこの20ドルをあげます。」と言い放しました。

二秒ぐらいの沈黙が経て、前に座っている生徒のほぼ全員が急に大声で歌いながら席を立ちました。後ろにいる生徒はみんな手を叩きながら大笑いしました。リゾ教授はその中の一人に「確か君が一番早かったね」と言いながら本当に20ドルを渡しました。

次に、リゾは10ドル、5ドル、1ドル、50セント、最後には1セントという額のお金を、同じことを要求して、一番最初に歌い出した生徒たちに渡し始めました。しかし、金額が下がっていくに連れて、明らかに歌い出す生徒の数がどんどん減っていきました。

全て終わった後に、リゾ教授はこう言いました。

「今日は”インセンティブ”ということをみなさんに教えました。お金というのは人々に”インセンティブ”を与えられる道具の一つです。もちろんそれ以外にもいろいろな道具があります。しかし、そんなことより、今日はこれだけを覚えてほしい。これからさまざまな政策やビジネスアイディアについて考えるとき、あなたは人々が自分の思い通りに動いてくれるほど、人々にインセンティブを与えているかどうかを考えろ。あなたが与えているその”インセンティブ”が大きければ大きいほど、動いてくれる人の数が大きいはずだ。今日は以上!」

これを最初に聞いたとき、私は全然感動しませんでした。むしろ「こんな大げさなことをやっといて、伝えたかったメッセージはこんな、誰でもわかるようなことかよ?」とさえ思いました。

しかし、それから三年が経ち、すでに大学一年生のときに受けた授業の内容はほぼ全部忘れましたが、この授業だけは全然忘れられません。そして、私は今でも、新聞を読むときや人を観察しているときも「この人はどういうインセンティブでこんなことをやってるのだろう?」と考えています。

スポンサーリンク

正体の分からない商品に値段を付ける

経済学を勉強したことがない人でも「需要と供給」という言葉を聞いたことはありますでしょう。リゾ教授はそれをグラフを使わずに私たちに教えました。

アメリカの大学の授業では「ワークショップ」というのがありまして、要するに議論やアクティビティを生徒全員が参加できるように、大きいクラスを小さいグループに分けることです。大学院生やTA(Teaching Assistant)が議論の進行役をすることが多いです。

ある日のワークショップに、私たちは教室に入ってからいきなり「売り手サイド」と「買い手サイド」に分けられて、「HAZZ」という商品をトレードしなさいと言われました。

はっきりとは覚えていませんが、「HAZZ」という商品は「丸くて、黒くて、ふわふわでふさふさなもの」だとTAに紹介されました。要するに、リゾ教授が適当に作り出した架空の商品なのです。

点数制で、売り手は売却価格が自分の得点になり、買い手は取得価格が自分の失点になり、3ラウンドずつに買い手と売り手が交代するというルールでした。売買しないという選択肢もあります。

最初はみんな適当に値段を付けていましたが、やっていくうちに自然とマーケットのメカリズムが理解できます。例えば、売り手は、できれば早く売ったほうがいい、買い手はできるだけ待ったほうがいいということが分かってきます(買わないという選択肢がありますので、最後になった売り手はどんな低い値段でも0よりはましなので、安い価格になります)。

また、まったく同じ商品なのに、2ドルで売られるときがあれば、100ドルで売られるときもありました。非常に感心しました。

リゾ教授が残した数々の名言(暴言?)

その他にも、これまでリゾ教授が残した印象的な言葉を紹介します。

  • 臓器売買、売春は合法化にすべき
  • 徴税というのは、公権力による強制的な財産の没収
  • 格差はなくならない、そしてなくすべきではない
  • 最低賃金を定めることは百害あって一利なし
  • すべての問題を、マーケットというメカリズムが解決してくれる

このような、いろいろな暴言を平気で授業中に吐きます。

私はリゾ教授の授業が最初に受けたアメリカの大学での授業だったので、これがアメリカでは当たり前だと思っていましたが、それ以降いろいろな教授の授業を受けましたが、自分の意見を授業中にはっきり言う人はあまりいませんでした。事実とグラフをパワーポイントで羅列して、それをアナウンサーみたいに紹介する人ばかりでした。

もちろんリゾ教授が言っていることは全部正しいとは言いませんが、何も怯えない姿勢がかっこよかったです。

まとめ

いかがでしたか?日本ではなかなか想像できないような名物教授ですよね。もし機会がありましたらぜひロチェスター大学に来てください。

今回紹介したロチェスター大学の口コミ

ロチェスター大学のロゴです
名称University of Rochester(ロチェスター大学)
国・都市アメリカ / ニューヨーク州 / ロチェスター
学校形態大学大学院
住所252 Elmwood Ave, Rochester, NY 14611 アメリカ
電話番号+1 585-275-2121
公式サイトhttp://www.rochester.edu
口コミサイトhttps://ablogg.jp/school/6674/

<留学希望者向けのお勧め記事>

留学を検討している人はこちらの記事がお勧めです!
アメリカ留学なら ⇒ アメリカ留学

スポンサーリンク

おすすめ記事

この記事に関するキーワード

  • まとめ
  • 体験談
  • 授業
  • ロチェスター大学
  • マイケル・リゾ

この記事を書いた人

ハヤァアシ
ハヤァアシ

日本生まれ、中国育ちの帰国子女です。高校の時に帰国して、今はアメリカのニューヨーク州にあるロチェスター大学というところに留学しています。音楽とお笑いが大好きなガキです。生意気かもしれませんが、いろいろ書かせていただきます。