フランスに行くなら知っておきたい!フランス革命の基礎知識
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フランスでは毎年、フランス革命の起きた7月14日は、パリの凱旋門からの大規模な大統領のパレードや航空ショー、花火もあり、パリの街は大勢の人々で賑わいます。この日は、フランスの各地でも花火が上がります。フランス革命について簡単に復習してみましよう!
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フランス革命とは?
1789年7月14日、フランスの王政のもとに、生活が苦しかった市民の怒りが爆発。パリのバスティーユの牢獄を襲撃しました。この事件後、革命が広がり封建制度の王政は崩壊。民衆のための政治を確立しました。何度か王政復古もありましたが続かず、今の時代もフランスには王族がいません。
フランス革命は、フランス全土に混乱をもたらし、たくさんの人々が犠牲になりました。フランス革命以前は、貧しい市民を救うような財政改革もなく、市民の人権を無視した王への不満が高まっていました。市民の怒りは、ルイ王族や関係者、はては革命を最初に起こした人々まで、たくさんの人たちを捕らえ、次々とギロチン刑を中心に命を奪っていきました。
フランス革命を起こしたグループ
フランス革命を最初に起こしたのは、まだ生活にゆとりのあった ジロンド派の人たちでした。特に女性の革命家では、初期の段階では、夫がジロンド派の革命家の一員だった執筆家のロラン夫人も活躍していました。
最初の革命の段階では、ジロット派を中心に穏便に解決していた時期もありましたが、生活に困窮している最下位層の人たちの集るジャコバン派が過激だったために、ジャコバン派が革命を暴力的に仕切るようになりました。
ジャコバン派は、自由、平等 博愛を手に入れるためには、死を覚悟するというモットーがありました。ジロンド派として活躍していたロラン夫人も、過激なジャコバン派に捕らえられ、処刑されました。
ロラン夫人は、「 Ô Liberté, que de crimes on commet en ton nom!(自由よ、そなたによって、はかりしれないほどの大きな罪がもたらされたことか!)」とフランス革命への後悔や深い悲しみの念を言葉に残しました。
フランス革命の混乱を描いた「レ・ミゼラブル」
ナポレオン1世が現れる18世紀末〜19世紀初頭まで、革命後の混乱は続き、他の国にも戦争をしかけました。フランス革命後の混乱の方が、最初のフランス革命のときよりも、フランス国内の破壊や犠牲者が出た残酷な時代でした。
ヴィクトル=マリー・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」は、その当時の悲惨なフランスの光景が作品に描かれています。
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フランス革命のときの歴史的資料が展示されている「カルナヴァレ博物館」
フランス・パリのマレ地区にある無料公開しているカルナヴァレという博物館は、フランスにとって、とても大事なものです。ここは、フランス革命のときの貴重な歴史的資料がたくさん展示されており、革命の悲惨な様子がとても深く胸に突き刺さるような展示をたくさん見ることができます。
この博物館のもっとも大事な展示物は「フランス人権宣言(Déclaration des Droits de l'Homme et du Citoyen)」です。フランスのトリコロールの国旗にも表現されている「自由」「平等」「博愛」(Liberté, Égalité, Fraternité)の精神がきちんと書かれています。過激革命推進派のジャコバン派のモットーが残りました。
フランス革命を象徴する絵画「民衆を導く自由の女神」
フランス革命というと、ルーヴル美術館にあるフェルディナン・ヴィクトール・ウジェーヌ・ドラクロワの大きな絵が代表されます。この作品は、1789年のフランス革命がテーマではなく、1830年の7月革命がモチーフでした。
この作品の中央の女性は、フランスのシンボルの一つであるマリアンヌの自由と母性の表現を通して、祖国を象徴しています。右の男の帽子は革命の自由を表現し、銃を持つ子供はドラクロワ本人をモデルにしたと言われています。
数年ぐらい前に、この絵に落書きされた事件があり、一時的に絵が見られなくなりましたが、今は修復されてもとに戻ってきています。筆者が絵を見たところ、落書きされたとは思えないほどの完璧な修復でした。何度見ても、圧倒される絵と言えるでしよう。
まとめ
フランス人にとって、フランス革命の歴史的な事実はとても大事だと言えます。今でもフランスではたくさんのデモが起きますが、フランス人は、政治は自分たちも参加しなければならないという意識と行動力が強いことに非常に驚かされます。
フランス革命の歴史を辿って、パリを歩いてみるとフランスの「自由」「平等」「博愛」の重みを感じるでしよう。
ビザを取るときや語学学校など、必ずと言って良いほど、フランス革命の説明が何度もあるので、フランスに滞在中は、スローガン(Liberté, Égalité, Fraternité)だけでもしっかりフランス語で言えるようにしましよう。
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この記事を書いた人
フランスに移住して、3年半が過ぎました。海外経験が全くない・フランス語が全くできないまま、フランスに長期に住むことになりました。フランスのさまざまな文化や生活などの魅力的な情報をお届けします!
http://www.marmiton.org/