すき焼きはできない?イギリスで意外と手に入りそうで手に入りにくい食料品10選
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新鮮なお刺身、和食の材料、日本の根菜や紫蘇などのハーブたち、そういった「手に入らないことが想像できるもの」ではなく、今回は「えっ、あれもないの?洋風の料理だからイギリスで買えると思っていたのに。」など、みんなが驚くものをご紹介します。
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はじめに
筆者はロンドン郊外の南西ウィンブルドンに住んでいるため何でも揃う地域に近い人は「えっ?あるのに。」と不思議に思われるかもしれません。ですが、一般的なロンドンの普通のスーパーを活用し生活している人からみてどうなのか、それをご紹介したいと思います。
1.生食できる卵
イギリスでは卵は火を通すもので、生で食べることは推奨されていません。卵でもサルモネラ菌に対処する予防接種を受けた鳥が産んだものには、赤いライオンのマークが一個一個に刻印されていますが、生食した場合100%安全かと言う保証はないと言われています。
やはり日本のように濃いオレンジの黄身が綺麗に盛り上がる卵かけご飯は、日本にいったら涙が出るほど美味しいごちそうです。
2.薄切り肉
豚や牛肉、しゃぶしゃぶにすき焼き、しょうが焼き、アスパラを巻いたりできる薄さの薄切り肉は日系かアジア系の食材店でしか手に入りません。昔はそれすら無くて、業務用のスライサーを買ったり、凍らせて薄く切るなど、さまざまな工夫をしていました。
今でも薄切りと言えば「escalope」と言う薄いカツなどに人気の、運が良ければ7mmくらい、大体は1cm位の厚みのものが一番薄いので、しょうが焼きなどにはそれを叩いたりして使用しています。
3.鳥のひき肉
筆者が来た10年前には全く見かけず、臭みがありパサパサの七面鳥のひき肉がある程度でした。数年前から出回るようになった豚のひき肉もメジャーではありませんでした。
数年前にスーパーで鳥のひき肉が一瞬売られたことがありましたが、なぜか今は私の前からは消えてしまいました。ですから、自分で叩いて挽き肉にしています。イギリスではお店や地域によって売られている食材も違うため、まだ売られているのでしょうか。
4.惣菜パン
いかにも西欧から来たようなカマンベールパンやベーコンエピ、また私も大好きなカレーパンに卵やツナにコーンなどさまざまな具が乗ったパン、カスタードパンにあんパン、チョコバン、メロンパン、いわゆる菓子パンというものはイギリスの普通のスーパーでは全く見かけません。
パンは主食なのであくまでもシンプル。カスタードやジャムが入ったドーナツなどは、おやつの分野としてあります。
ちなみにソーセージロールと言うと、ふわふわの生地にパリっとしたウィンナーが巻かれた菓子パンを想像しますが、こちらではパイ生地でソーセージミートが巻かれたボリュームのあるパイのようなものが「ソーセージロール」です。
また、チーズパンは表面にチーズがコーティングされたもの、チョコレートはブリオッシュにチョコが練り込まれたものや、パン・オ・ショコラ、その他最近はフランスやベルギーからのベーカリーも増えたり、パンの種類やタルトにパイ、バンも種類がふえましたが、昔は美味しいバゲットすら見つかりませんでした。
5.イギリスパン
日本では生クリームやバターなどを使ったふわふわのリッチなイギリスパン、またはホテル食パンなどがスーパーなどでも売られていますが、イギリスでは日本で一般的に食べられるフワフワの食パンは一般的ではありません。それらはフランスのパン、ブリオッシュローフとして区別されています。
イギリスの食パンに当たるものはシンプルに小麦胚芽やライ麦 、全粒粉、たくさんのシード類などを加えて焼いたものなど、ふわふわではありませんがカリっとトーストに香ばしく、じわりと滋養ある味わいです。
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6.おいしいマヨネーズ
これは日本のマヨネーズがイギリスの物の5倍以上の値段で「世界の特選品」コーナーでわざわざ売られているのを見れば、その違いは一目瞭然です。イギリスのマヨネーズが不味いとはいいません。ですが、日本のそれは、もはや別物です。
7.ぷりぷりウィンナー
ヨーロッパ風の名前がつけられた日本で主流のドイツなどで見られる皮がパリパリのウィンナー、おつまみになるハーブソーセージ、イギリスにもヨーロッパ系スーパーチェーンに行けば種類も揃っていますが、店舗も限られているため、なかなか足を運べません。
イギリスのソーセージはパリッと言うよりフニャフニャ、日本の方々が馴染んでこられたソーセージとはかなり食感が違います。私はそれらも大好きですが、たまにドイツ風のパリっとしたビールのおつまみになる、日本のソーセージが食べたくなります。
8.シチューのルーやデミグラスソース
洋食とは日本に外から伝わったものですが、イギリスで「クリームシチュー」と言っても殆ど通じません。似たような料理はたくさんありますが、名前が違います。ルーはビーフ、クリームはもちろんなく、ハヤシライスの素も見たことがありません。
最近のカツカレー人気でカレーのルーは売られるようになりましたが、基本的には皆、バターや小麦粉から炒め、1から手作りしています。
デミグラスソースも最近は特定のスーパーで売られているのを見ましたが、日本のように缶に入ったものが一般的に売られていることは残念ながらありません。
9.モンブラン、ショートケーキなど
ロンドンにも最近はフレンチスタイルのベーカリーが増え、日本で見るような芸術的に美しい仕様のケーキも見られるようになりました。ですが、スーパーにあるのは相変わらず素朴なケーキにデザートが主流です。ふわふわのスポンジのクリームがたっぷりのロールケーキなども、似たようなスイスロールがありますが、日本の生クリームたっぷり、フルーツや栗などが入ったものはお目にかかったことがありません。
中でも、モンブラン、ショートケーキなどは日本人がやっているベーカリーか、日本にも支店があるごく一部のフランス系ベーカリーで、ようやくここ数年運が良ければ並べられているのを見るようになりました。
10.ホットケーキミックスの素
イギリスにもパンケーキの素はありますが、イギリスのパンケーキはふわふわのものではなくクレープに近いので、日本のホットケーキミックスの素とはまったくものが違うのです。これを使った御菓子作りをレシピサイトで見るたびに「うー、ほしい!」とじたばたしています。
まとめ
いかがでしたか?もちろんロンドンには日系のお店がありほとんどのものは手に入ります。ですが、お値段もとても高いので、イギリスで10年普通に生活している筆者の目線で手に入りそうで手に入らないもの、選んでみました。お楽しみいただけたら幸いです!
皆様の留学生活を心より応援しています!
Have a lovely day!
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この記事を書いた人
イギリスのロンドンはウィンブルドンに住んで9年目です。元ハリーポッターに出演していた夫(南アとオランダのダブル国籍です)と二人暮らしです。私がいっぱい涙が出るくらい恥ずかしい思いをしつつ経験してきた生活の知恵、英語の言い回し、イギリスの穴場やこぼれ話をお届けできたら嬉しいです。またBAFTAの試写会でのセレブリティーの写真もご紹介できたらと思います。