英語ネイティブの発音を手に入れる!お勧めトレーニング3選
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体育会系の方にも朗報です。英語ネイティブの発音は、英語発音の動き・位置・形を体に覚えさせることで鍛えられます。日々のトレーニングで、ネイティブのような発音も夢ではありません!?ここでは主にアメリカ英語の発音のコツについて紹介します。
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筆者の住むニューヨークには様々な英語が飛び交っています。もちろん肝心なのは話の内容やコミュニケーション力ですが、やはり仕事などで初対面のアメリカ人相手に話しかけたりプレゼンをしたりする時、相手に違和感を抱かせず懐に飛び込むには発音も重要だと感じました。それで再び「ネイティブらしい発音」について学んだり模索した中で、有用だと思ったものを3つご紹介したいと思います。
1.プロも行う「舌エクササイズ」
ネイティブだって、単語を噛みます。明瞭な発音で発話することを「アーティキュレーション」といいますが、「口を大きく開け、舌を的確な位置に当てる」ことがポイントです。
私が受講したパブリックスピーキングのクラスでは、アーティキュレーション向上の基礎となる「舌エクササイズ」が取り入れられていました。
基本の舌エクササイズ
① 口を大きく開け(腹話術の人形のように縦にがばっと)、戻らないようにあごを抑える
② ①のあと、舌をうんと前に突き出す。そして引っ込める。6回繰り返す。
③ ①のあと、舌をうんと前に突き出し、上下に6セット動かす。
④ ①のあと、舌をうんと前に突き出し、左右に6セット動かす。
⑤ ①のあと、舌をうんと前に突き出し、大きく右回転4回、左回転4回。
以上を行ってから、舌を使う発音「T」を意識して次のエクササイズのための例文を読んでみます。
When you make a 't' sound, think of the tip of the tongue tapping at the teeth ridge.
※文の言うとおり、特に舌を使う「T」「L」の発音は、舌は日本語の「た」「ら」よりも前に出して、舌の先を上の前歯の裏の先に当てるのがポイントです。
クラス講師の朗読や舞台役者をしているプロの先生も、毎日寝る前、そしてステージの前には、この舌エクササイズを欠かさないそうです。
2.ネイティブに近づく「アヒル口」体操
「アヒル口」はかわいい女子だけのものではありません。英語発音ならではの、唇の脇にぐっと力を入れた「アヒル口」の筋肉をつけることがネイティブ発音をマスターするコツだと、『アヒル口体操でネイティヴのように英語がしゃべれる』の著者である富田大輔さんは提唱しています。
実際に、アメリカのニュースキャスターや有名人がしゃべっている口元を観察すると、確かにみんな「アヒル口」になっているのが分かります。
CNNのキャスターも。
ウィル・スミスも。
ヒラリー・クリントン議員も。
「アヒル口」の鍛え方について、富田さんのレクチャー動画がYouTubeにアップされているので、ご覧になって一緒に練習してみてください。(このビデオは少し前のもので若干ユルめなノリですが(笑)、口の動きがアップになっていて解説がわかりやすいです。)
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3.アメリカ英語のイントネーション
最後に、文ごとのイントネーションについてです。
アジア人の話す英語は全体的に抑揚がフラットで、ネイティブからすると、ポイントがわかりにくく聞きづらいようです。
Dramatic Artsで方言・アクセントなどの研究・指導をするDavid Alan Stern博士の『The Sound and Style of American English』によると、アメリカ英語のイントネーションは、一文の中で、下記2点が基本です(例外もある)。
①「Jump up」:文の一番初めに強調したい語を高い音(ピッチ)で発音する
②「Step down」:最初に強調した語から、音節ごとに徐々に音(ピッチ)が下がる
【初級編】
例えば、「I'm very happy to meet you.」という文だと、2語目の「very」にアクセント(=高い音)が来て、
となります(上記は音楽の楽譜と同じく、上が高い音、下に行くほど低い音です)。
強調したい時は5度くらい上がります。そして、下がり始めてからは「meet」や「you」で再び上がりません。感情を込めながら言ってみると抑揚がつけやすいです。
その他の例文も試してみてください(赤字部分にピッチがきます。):
I'M GOING OUT OF TOWN NEXT WEEK.
THANK YOU VERY MUCH FOR CALLING.
I REALLY CAN'T ACCEPT YOUR OFFER.
I'D LIKE TO MAKE AN APPOINTMENT.
IT'S TOO COLD IN HERE.
通常、最初の代名詞や「a」「the」「to」あるいは「be」「would」「have」などの助動詞は強調されないので、ピッチはその後ろに来ます:
A BOX OF BREAKFAST CEREAL
THE OTHER SIDE OF THE HILL
I WOULD LIKE A CUP OF COFFEE
I HAVE BEEN TRAVELING ALL WEEK.
【中級編】
文の強調したい箇所や脈絡によっては、ピッチの位置が変わることがあります。
WE WERE GOING TO THE STORE (not from the store).
HE WAS WAITING FOR ME (although I didn't know it).
【上級編】
長い文では、2つ以上の箇所でピッチが上がる場合もあります。
この時に、基本後ろのピッチは前のピッチよりも高くなりません(特に強調したい時は別です)。上がることは上がるのですが、最初のピッチよりも一段階低いイメージです。
THE CHICKEN SANDWICH WAS TERRIBLE TODAY.
I'M STAYING HOME TODAY BECAUSE MY BABY IS SICK.
I NEVER KNEW THAT ENGLISH WAS SO DIFFICULT.
OUR CLASS SCHEDULE IS FLEXIBLE THIS AFTERNOON.
I'LL NEVER BE HOME ON TIME IF I KEEP GETTING TELEPHONE CALLS.
いかがでしょうか。言いながら、アメリカのドラマに出てくるような鷹揚な白人のご婦人(またはジェントルマン)の姿が思い浮かんだら、おそらく正解です(笑)。
慣れるまでは恥ずかしさがつきまとうかもしれませんが、「こう話さなければ通じないのだ」くらいに思って、演じるつもりで心がけるとよいでしょう。
おわりに
舌と口の動きが極力フラットな日本語の話者である私たちにとって、英語のネイティブ発音で話すのは困難がつきものです。
筆者も「今日は英語でプレゼンがある」「アメリカ人の友達と会ってがっつり話す」なんていう日には、出がけに舌エクササイズとアヒル口体操をするようにしています。(外出先で舌エクササイズをするとみっともないので(笑)、口を手で覆うといいですね。)
上記のコツなどを組み合わせ、慣れるまで大袈裟なくらいに繰り返して練習することで、あなたの「英語口」が鍛えられて、気持ちよく英語を話せるようになる助けになれば幸いです。
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この記事を書いた人
会社員生活の傍らNY留学の夢をかなえるべく2012年に渡米。ニューヨーク市立大学バルーク校MBA修了。2017年7月よりロンドンに移住。まだまだ知らないヨーロッパのダイナミクスと魅力を発見する日々です。
https://twitter.com/Sattyshamrock