私が感じたアメリカとイギリスの違い6例<国民性編>
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私は仕事で、アメリカに約3年間、イギリスに約4年間の滞在経験があります。その経験を通じてアメリカ人と英国人の違いについて知りました。国民性も話し方も習慣も大きく違います。今回は6つの例から、私が感じた両国における国民性の違いをご紹介します。
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特にビジネスシーンにおいては、語学力の重要性は当然として、その国の国民性やマナーを知っておくことも大切です。国民性や嗜好、カルチャー、マナー等を熟知しておくことで、会議や交渉の場において有利に進むことが多いのも確かです。言葉が話せるだけでは、お互いの距離感が近くならないのです。
留学においても同様です。留学先のマナーも事前に知っておくことで現地での粗相を軽減できます。そこで、アメリカとイギリスに滞在していた私の経験から、2つの国における国民性の違いについてご紹介します。
※ここで紹介する例は、あくまでも私の体験談に基づくものです。また、「アメリカ人」「イギリス人」と定義していますが、もちろん国籍に関係なく、人それぞれに個性があります。ここでは各個性については敢えて考えず、「国民性」としてカテゴライズして紹介しています。予めご了承ください。
1.初対面への接し方の違い
アメリカ人
アメリカでは、知らない人にフレンドリーに話しかけても大丈夫という国民性があります。言いたいことがあれば、すぐにその場で話す。友達と話す時に、プライベートな話をすることもたいしてタブーではありません。
アメリカ人にとっては、会話をするキッカケや理由は必要ありません。初対面でも積極的に話しかけ、フレンドリーに接します。むしろ、アメリカではフレンドリーでない姿勢だと、ちょっと変わった性格だと判断されることもあります。
イギリス人
「イギリス人は天気の話が好き」とよく聞きますが、特に好きという訳でもありません。これは一つの会話のきっかけ作りです。イギリス人は初対面の人と話をする際に理由が必要なのです。天気に限らず、テレビ番組やスポーツなどお互いの共通の話題があれば、そこから会話を始めてもOKです。
イギリス人は、個々のプライバシーを大事に考えます。「相手に迷惑をかけない」「不快感を与えない」等の気配りが常にあるため、いきなりズケズケと話しかけることを遠慮します。親密な間柄でない場合は、一歩引いた控えなコミュニケーションが英国では美徳とされています。
親密な間柄であれば、イギリス人はよく喋ります。特に仕事のミーティングではかなりお喋りです。そういった場では、積極的に話さないとダメだという考えがあります。
2.自慢するアメリカ人と謙遜するイギリス人
アメリカ人
アメリカでは事実であれば、積極的に自己アピールすることを良しとされます。しかし、イギリスでそれをやっちゃうと「少しは謙遜すれば!」と思われてしまいます。
イギリス人
私が知り合ったイギリス人の偉い社長さんは自分の過去の実績を話す際にも、多少の冗談を交えて決して自慢話にならないように努めて話されてました。
3.日本人と類似点が多いイギリス人
イギリスでは少し謙遜した態度が尊重されます。「どうだ!オレってすごいだろ!」といった態度はすごく嫌われます。日本人もそんな部分がありますよね。「みなさんのおかげで、ここまで来れました」とか。イギリス人もそうです。
俗にいう日本人の「腰が低い」姿勢です。これはイギリス人にも共通した国民性です。ちょっと日本人と異なるのは、イギリス人の場合は自分を低くみせる時はユーモアを交え、ちょっとオシャレにトークすることが多い点でしょうか。
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4.アメリカとイギリスのチップ制度の違い
アメリカ人
アメリカの方がチップを渡す機会がはるかに多いです。アメリカのウエイターやウェイトレスにとって、チップは重要な収入源なのです。最初からチップ収入を見越して、給与自体が低い背景があります。
イギリス人
イギリスではコーヒーショップやパブではチップを渡す必要はありません。清算時にチップを渡すかどうかは客次第です。レストランでも、メニューの中に「Prices include ○○% service charge」もしくは請求書に「Service charge」と書かれた金額の表示があれば、チップを支払う必要はありません。
5.お酒は何歳から?
アメリカ人
お酒に関する規制はアメリカの方が厳しいです。アメリカでは21歳にならないと飲酒できません。アメリカ人は酒を愛する人も多いですが、酒なしでも騒げるという特徴がありますね。
イギリス人
一方、イギリスでは18歳から飲酒できます。大学生の語り合いにパブと飲酒は必要アイテムなのではないでしょうか。普段はおとなしいイギリス人は、騒ぐ際に酒の力が必要なのかもしれません。
6.星条旗とユニオン・ジャック
アメリカ人
アメリカではいたる所で星条旗が掲げられていますね。自宅の前に星条旗を掲げている家庭もありました。イギリス人よりもアメリカ人の方が愛国心をむき出しにしている人が多いように感じます。
イギリス人
イギリス人は愛国心があっても、大きな国際的なイベントや大会以外ではユニオン・ジャックを掲げるのは稀です。その理由としては、ユニオンジャックは政党のシンボルに使われているという点があります。
一番の大きな理由としては、イギリスという国はイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの連合国であり、もともとは別の国の集合体であることです。それぞれに国旗が存在し、地域ごとで大きな誇りも存在しているためかと思われます。
まとめ
日本で暮らしている外国人も大勢います。その中でも特に日本語が達者な外国人は、本当に日本が好きで日本の文化にも興味を持っている方が多いです。そこまで興味があるからこそ、日本語が上手くなったとも言えます。
その国の文化や国民性を知ることで、より円滑なコミュニケーションが可能となります。海外に留学してみたい、住んでみたいとお考えの方は、まずは語学習得が必要です。でも時には一休みしてその国の文化などを調べてみることも大切だと私は思います。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。