「外国語ができるから」という理由で通訳を頼まれたときの心構えとコツ
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留学経験者や語学が堪能な人は「外国語ができるから」という理由で通訳の仕事を頼まれることがあります。しかし通訳には特殊なスキルや経験が必要となってくるので、必ずしも外国語ができる=通訳ができるわけでなく、急な依頼に困っている人もいるのでは?それでもやらなくちゃいけない!となったときに知っておきたい実際の業務内容やコツについて、ここでは、頼まれ業務でよくある「空港送迎通訳」と「企業内での会議逐次通訳」を例に挙げてご紹介していきます。
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空港送迎通訳
空港送迎通訳とは、海外からのお偉いさんを空港に迎えに行き、一緒にホテルや企業へ同行する通訳です。通常であれば通訳案内士の資格を持っている方が担当することが多い仕事ですが、大きな国際会議などがある場合、海外インターンや海外在住経験のある人にお声がかかることもあります。
筆者が最初に経験した通訳業務はこの空港送迎通訳でした。たまたま知り合いの方が国際会議の運営に関わっていたこともあり、お声がかかりました。空港近くのホテルに泊りがけで仕事をしたのを覚えています。
空港送迎通訳を頼まれたときに必要なスキル
基本的には送迎の間の簡単な通訳で、発注者も臨時で雇っていることを分かっていることが多いので、高い語学スキルや深い業界知識などは求められませんが、お偉いさんを相手にするので基礎的で綺麗な語学力はもちろん、一般常識や基本的な社会人としてのマナーや、最低限のコミュニケーションスキルは求められます。
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企業内での会議逐次通訳
逐次通訳とは話されたことを聞いてから、その後に訳していくタイプの通訳です。よくあるのが、とある企業に勤務していて、その企業内で海外の方とのミーテイングがある際、外国語ができるならと通訳を依頼されるパターンです。
周囲は外国語ができる=通訳ができると勘違いしている方が大勢いるので、留学経験者など多少語学に精通している会社員の方は、このような経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
通常、正式な通訳の仕事であれば、高度なスキルや語彙力などが求められますが、自分の会社のミーテイングの場合、業務や業界に関する内容は既に理解できているので、知らない単語が出てくることが少なく、言わんとしていることは事前に分かっているだけに、楽に通訳ができることが多いです。
翻訳業務が本業じゃない人が企業内会議で通訳をするときのコツ
会議の参加者が多いほど大変で、なるべく皆が同時に話さないようにしてもらわないと混乱します。なるべく個人個人が、ある程度で話を切ってもらうよう、事前にお願いすることが必要です。
また、会議の際は言われたことを忘れないようにメモしながら、それを通訳していく作業になりますが、全部書いていくのでなくて、要所要所をメモしていきます。特に、忘れてはいけない数字や単語などを、簡単に、省略しながら書いていくのがコツです。
人によっては文字ではなく、記号などで書いていく人もいます。例えば「地球」「世界」なんていう単語は「地球の形」を意味する○を書いて分かるようにするなど、工夫をしてメモを取ることでスムーズに進行できるでしょう。
まとめ
以上、「外国語ができるから」という理由で通訳の仕事を頼まれたときの業務内容やコツについて「空港送迎通訳」と「企業内での会議逐次通訳」を例に挙げご紹介しました。
通訳は語学力も大事ですが、経験を積んでいくことで徐々に慣れていくので、チャンスがあれば積極的に挑戦していきましょう。
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この記事を書いた人
12歳からフランス、イギリス、イタリアに留学し、語学留学、大学留学、大学院留学、と様々な留学を経験。ロンドンの語学学校に務めた後、現在はフランスの大学院で語学学習についての博士論文を書いています。
http://ameblo.jp/vindalsace/