イタリア版個人商店?イタリアで良く見かけるTabacchi(タバッキ)とは?

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イタリア語の教科書やガイドブックでやたらと登場するお店「Tabacchi(タバッキ)」。日本語では「タバコ屋」「コンビニ」などと訳されていることが多いですが、実際にイタリアに来てTabacchiに行ってみたら「ちょっと違うなあ」と感じた方も多いと思います。果たしてTabacchiとは実際にはどのようなものなのか。今日はイタリアじゅうにある不思議なお店、Tabacchiをご紹介します。

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もともとは「Tabaccheria(タバッケリア:タバコ屋)」

イタリアのタバコ屋の外にいる人々
Alan Hochberg

Tabacchiはイタリア語のたばこ(Tabacco)の複数形で、たばこ屋を表すイタリア語は正確にはTabaccheriaですが、時を経て「たばこ」がそのまま店を表す名前となりました。今でもお店によっては「Tabaccheria」と書かれたTabacchiもあります。

Tabacchiは店名の通り、昔はたばこを主力商品しつつ、その町ごとに必要な生活雑貨を取り扱っていました。今でもレジカウンターの後ろにはずらりとたばこが並んでいますが、イタリア人の喫煙率は30%以下(男性に限っては日本より喫煙率が低いです)となり、どの店もたばこだけではやっていけないため、飲物、食べ物、宝くじなど他の品にも力を入れています。

Tabacchiは日本でいうと、昔ながらの商店街やバス停付近にある個人商店のような存在で、味のある明朝体で「〇〇商店」と書かれた看板が屋根に掲げられた家族経営のお店が、恐らくTabacchiのイメージに一番近いと思います。

入店するにはちょっとドキドキ?店内の様子

イタリアのタバコ屋の店外写真
Jos Dielis

少々薄暗い店内に入ると目の前にはレジカウンターと店員さん(中年男性が多いです)。そして後ろの壁にはずらりとたばこが置かれており、周りに飲物、食べ物、宝くじなど店主のセレクトしたものが所狭しと並んでいます。

商品の値段は値札がついていたり手書きで紙に書いてあったりすることもありますが、そもそも書いていないことも多いです。商品をレジへ持って行って、店員さんに渡してお会計をしますが、先述の通り、どれだけ都心にあっても店内は昭和にタイムスリップしたかのような個人商店のようなお店のため、イタリア語しか話せない店員さんが多いですし、またクレジットカード払いも不可なことが多いです。

店員自体が商品を全て把握していないことも多いので、賞味期限などにもお気を付けください。

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売っているものは看板やドアステッカーでもチェック可能

イタリアのタバコ屋の店外写真
PRORoberto Ferrari

店内は狭くて対面販売のため、一度入ると気軽に商品を物色できません。そこで、会話に自信のない方は、ぜひ入店前に看板やドアステッカーから店内の様子をリサーチしましょう。

Tabacchiの看板は基本的には黒色か青色の背景に白抜きで大きく「T」という文字が書かれています。黒色の看板の方が旧式のため、個人的には青色の店の方が明るく清潔で売っているものも新しく、女性の方でも入りやすい印象です。

「T」文字の下には大抵「SALI E TABACCHI(塩とたばこ)」「VALORI BOLLATI(収入印紙、切手など)と書かれていますが、これは昔これらが専売制だったころの名残です。

「T」文字の横には「RIV .N゜」という文字と数字(お店の識別番号)が書かれており、これが販売許可を得ていることを示しています。(RIV=Rivenditore ,小売店の略・N°=Numero,番号の略)

その他看板の周りやドアステッカーには以下のようなことが書いてあります。

  • LOTTO:宝くじを販売していることを意味しています。
  • BOLLO AUTO:自動車税が払えることを意味しています。
  • SELF SERVICE 24 ORE:外にたばこの自動販売機があることを示していて、身分証を入れるといつでも購入できるためこのような表記になっています。(日本のコンビニのように24時間営業しているというわけではありません。)
  • BOLLETTE:光熱費が払えることを意味しています。
  • FAX&fotocopie:ファックスとコピーができることを示しています。滞在初期は提出すべき書類が沢山ありますが、紛失などのトラブルがイタリアではつきものですのでこまめにコピー機を利用することをおすすめします。

まとめ

ガイドブックなどでは「切符、切手、新聞などが買えるコンビニのような所なので、困ったときは是非Tabacchiに行ってみて下さい!」などと紹介されていることが多いですが、正直、外から店内の様子もわかりにくく、また営業時間も店主次第(場合によってはお昼休みで一度閉める所も多いです)で、なんとなく入店するのに勇気のいるお店です。

しかし語学力向上のためにはとてもよい場所ですし、その町に必要なものが厳選されて置いてあるので、イタリア語を勉強されている皆さんこそ、是非行ってみて下さい。ターミナル駅や観光地のTabacchiなどは明るくて外国人慣れしている店員さんが多くおすすめです。

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この記事を書いた人

Alitalia
Alitalia

アメリカに1年、イタリアに2年住んでいます。お料理と旅行・美味しいものの食べ歩きが大好きです♡特に大好きなカフェやスイーツ、お土産を探すのが大好きなので、おすすめ情報をたくさん発信できたらと思います☆゚・:,

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