カンヌ映画祭(Festival de Cannes)のシーズン到来!カンヌってどんなところ?

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最近は、日本人の監督の映画で話題になるカンヌ映画祭ですが、今年もその季節になりました。筆者は長年の映画マニアなのですが、この時期のカンヌ映画祭も毎年楽しみにしています。

この季節になるとフランスでは過去のカンヌ上映の作品をテレビで放映されます。留学中、なかなか映画館に行けない人も、カンヌ映画祭での注目作品を知っておくと、あとでフランスのテレビで鑑賞できる機会があるかもしれません。

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カンヌってどんな所?

カンヌは、フランスの南の温暖な気候の街です。海の街で高台から見る景色はとても美しいです。筆者は、何度かカンヌに行ったことがありますが、治安も比較的安全です。映画祭のときは賑やかなカンヌですが、普通は静かな南のリゾート地です。

カンヌ映画祭の赤絨毯やスターのお立ち台のあるイベントホールのあたりは、有名な役者の手形やサインが床にあり、散歩をしながら見て歩くのも楽しいと思います。

カンヌの高台と言えば、ノートラダムの教会(Eglise Notre Dame d'Esperance)のある高台です。そこから観るカンヌの景色は、とても素晴らしいのでおすすめです。

カンヌ映画祭の時期のフランス

カンヌ映画祭は、フランスの一大イベントですが、俳優のキャリアアピールの場でもあり、映画関係者の配給のマーケットの一つで、毎年世界から注目されている映画祭です。

フランスでは、カンヌ映画祭のシーズンになると、テレビでもカンヌ映画祭の模様(スターがレッドカーペッドを歩いている映像など)や、インタビュー、映画評論、過去のカンヌの映画なども放映されます。

カンヌ映画祭の俳優の衣装

カンヌを訪れる映画スターのファッションも見物です。最近では、黒っぽいドレスを着用するスターが多かったのですが、今年は、アメリカの「ゴシップガール」などで有名なブレイク・ライブリーの華やかな花柄や光沢のある、妊娠しても身体のラインを美しく見せるドレスや、パステルカラーの水色のドレスなどが意表を付きました。

2016年は、その影響で花柄やパステルカラーや光沢のある洋服が流行するかもしれません。ファッション業界からも、スターの衣装が注目さていて、その批評は厳しい物もあります。

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カンヌ映画祭の出品作品をすべて理解するのは難しい

カンヌ映画祭の出品作品の映画は、時代が変わるにつれて、なかなか理解が難しいところもあるのですが、映画のストーリーよりも、五感で色彩やフィーリングを感じるモダンアートのような感覚で見ると新しい物の見方が発見できるかもしれません。

最近のカンヌ出品作品の筆者おすすめの映画

アーティスト(第64回カンヌ国際映画祭 男優賞受賞作品)

フランスのすばらしさが良く出ている映画です。アメリカのアカデミー賞でも5部門を受賞しました。多くのフランス人も絶賛する映画です。

フランスでは、コメディアンとして認知度が高いジャン・デュジャルダン主演の映画です。白黒の古き予期時代の映画の手法を活用した映画ですが、古さを感じず、むしろ斬新な新しさを感じる作品でした。ジョージとペピーが時代に翻弄されながらのピュアな純愛の関係は、こんな恋愛憧れるな、と思わせる作品です。

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17歳(第66回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門上映作品)

フランスのパリ出身のフランソワ・オゾン監督の作品です。この作品は17歳の少女イザベルが、少女から大人の女性になる間の微妙な心理描写が描かれています。若いエネルギーをどこに向けて良いのか、卵から外の世界に飛び出そうとする若さ故のあやまちが、一生の心の傷になるような事件に発展してしまいます。

特に目立つ映像描写は、砂浜の影絵が少女が大人へと引きずり困れるような描写の場面は、すばらしいの一言です。カンヌは、官能的な作品が多いのですが、この作品は、カンヌの映画祭の官能的な芸術のイメージを象徴するような映画です。

イザベルを演じた女優は、無名に近いモデルだったマリーヌ・パクトの女優デビュー作です。フランソワ・オゾン監督の映画は、カンヌに限らず、とても瑞々しい作品が多いのでおすすめです。

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シャネル&ストラヴィンスキー(第62回カンヌ国際映画祭 特別招待作品)

この作品は、第62回のカンヌ映画祭の特別招待作品でした。ロシアの巨匠、作曲家のストラヴィンスキーとフランスの有名なデザイナーだったシャネルの浮世の映画です。ストラヴィンスキー作曲の「火の鳥」、「春の祭典」はスケート選手が良く使う作品ですが、昔はあまりにも最先端な音楽だったために、酷評を受けました。

ストラヴィンスキーが社会的なダメージを受けているときに彼を擁護し、不倫にも関わらず、愛したのがシャネルだったのです。この映画のすばらしい所は、洗練されたデザインの映像描写です。さすがフランスの映画と言えるほど、映像センスが素晴らしく勉強になります。

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さらば、愛の言葉よ(第67回カンヌ国際映画祭 審査員賞受賞作品)

フランス映画の巨匠、ジャン・リュック・ゴダールの作品です。ゴダールは80歳を過ぎても現役で映画監督を続けています。ゴダールの作品は、フランスの映画を代表する作品が多いことで有名です。今作では3Dを初めて使ったというのも鬼才の才能をさらに開花させた作品ですが、濃厚な危険な不倫愛が描かれています。

ゴダールの映画はどれも哲学的なものや過激なものも多く、理解が難しいのですが、印象に残るシーンが多いので、一度は見ておくことをおすすめします。

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愛、アムール(第65回カンヌ国際映画祭 パルム・ドール賞受賞作品)

日本も高齢化の問題が深刻ですが、このストーリーも音楽家の老夫婦の愛のストーリーです。オーストリア国籍のミヒャエル・ハネケが監督で、映画製作はオーストリア、フランス、ドイツの合作です。第85回アカデミー賞の外国語映画賞も受賞しています。

フランスだけの映画ではないのですが、ハネケの著作の映画は、2001年にカンヌで賞を取った「ピアニスト」や第62回のカンヌでも賞を取った「白いリボン」など、カンヌの映画祭では有名な斬新的作品が多いことで有名です。

この映画は、夫が妻を介護する話ですが、最初の重苦しいアパートのシーンから、最初はその重い悲しい空気に耐えられないような気持ちになりますが、妻への愛するが故の苦悩や葛藤、深い愛に圧倒されます。

若いときにこの映画を見ると良くわからないことが多いと思いますが、年月を経て、この映画の深い人生最後の愛が分かる。そんな映画です。ハネケ作品は、息苦しい空気感が特徴です。その後に、え?という驚きの展開になるのも、モダンアート的な斬新さがあり、カンヌ映画祭のテーマを象徴する作品が多いと思います。

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まとめ

カンヌは、観光でも素敵な街なので機会があれば、ぜひ、フランスの南の旅行のときに立ち寄るのも素敵だと思います。カンヌの映画は、フランス人でも難解なので、好きな人と嫌いな人に分かれる場合が多いのですが、内容が分からなくても、話題の一つとして知っていると、自分の年齢と同じぐらいの俳優が演じている作品もあるので、お友達との会話も感想が言い合えて、楽しくなるかもしれません。

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この記事を書いた人

sara
sara

フランスに移住して、3年半が過ぎました。海外経験が全くない・フランス語が全くできないまま、フランスに長期に住むことになりました。フランスのさまざまな文化や生活などの魅力的な情報をお届けします!

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