フィリピンのビザ延長の申請方法とは?セブでの手続き例を紹介
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フィリピンの語学学校に通う生徒さんであれば、ビザの延長手続きは学校が代行してくれます。代行にかかる手数料は微々たる金額なので、交通費を考えると代行してもらってもよさそうです。しかし、何事も経験です。ここでは、イミグレーションでのビザ延長の手続きについて細かくご説明します。
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日本から観光ビザでフィリピンに入国した場合は、1か月間以内の滞在であれば延長の申請は必要ありません。しかし、それを越える滞在だと延長手続きをしないとオーバーステイになります。
私は現在、セブで生活をしているのですが、知り合いの日本人からビザの延長手続きの補助をして欲しいと言われ、ランチをご馳走してもらうという条件で付いていきました。
彼のように語学学校に代行してもらわずに自力で延長手続きをやってみたい方や、最初は旅行目的で入国したけどフィリピンが気に入り滞在を延長したい方もいると思います。今回は、ビザの延長手続きについて順を追ってご説明したいと思います。
1.イミグレーション(入国管理局)に向かう
セブにあるイミグレーションは、マンダウエ市のJモールという建物の中にあります。タクシーで行かれる際は、「マンダウエ、Jモール」と伝えたら大丈夫です。高層のホテル(東横イン)も併設している、わりと新しい綺麗なモールです。
イミグレーションオフィス
住所:J Centre Mall V.Albano Mandaue City Cebu
電話番号:032-3456442 / 032-3456443 / 032-3456444
営業時間:平日午前9時~午後5時半まで
イミグレーションは2階の奥にあります。2階の右側の通路を進み、サムスンのショップの角を右に曲がります。
左奥にブルーの看板が見えます。そこがイミグレーションです。今のイミグレーションは昨年こちらに移転したばかりです。正直に申しまして、こちらに移転する前はかなり陰気な雰囲気だったのですが、今は明るいイメージに変貌してます。
2.写真を撮影する
ビザの延長手続きには写真の添付が必要です。
イミグレーションの正面にあるエスカレーターで1階に降ります。正面右手にACEというホームセンターがあり、その正面に2畳ほどの小さなフォトショップがあります。ここが一番、手早く安く証明写真を撮ってくれます。
必要なのは1枚だけなのですが、4枚で50ペソ(約130円)です。適切なサイズにカットして渡してくれます。混んでなければ10分程度で写真を受け取れます。
3.イミグレーションの中に入る
入ってすぐ右手にノートが置いてあります。そこに名前(申請者)と入った時刻を記入し、サインします。デスクに座っている係員(誰も座っていなければ、隣に座っている係員)に、延長の手続きに来た旨を伝えると、2枚(大小)のビザ延長の申請用紙が手渡れされます。
実際のビザ延長手続きの用紙は、イミグレーションのウェブサイトからダウンロード(PDF)できます。この申請用紙ともう一枚の小さな用紙が渡されます。
以前はサンダル履きと短パンは門前払いだったのですが、現在はOKになったようです。実際にサンダルと短パンの方も結構いました。
4.申請用紙に記入する
下記の英語を覚えておけば、代行業者に頼まなくても大丈夫です。
申請用紙の中に出てくる英語
Number of Months Requested | 希望する延長期間 |
Reason | 延長目的 |
Number of Months Stayed in the Philippines | 今までのフィリピンの滞在期間 |
Personal Information | パスポートに記載されている名前 |
Date Of Birth | 生年月日 |
Gender | 性別 |
Country Of Birth | 生まれた国 |
Citizenship / Nationality | 国籍 |
Height | 身長 |
Weight | 体重 |
Civil Status | 結婚歴 |
Registered Address in the Philippines | フィリピンの現住所 |
Registered Address Abroad | 日本の住所 |
Zip-code | 郵便番号 |
Passport Number | パスポートの旅券ナンバー |
Place of Issuance | パスポートが発行された場所 |
Date of Latest Arrival | セブに到着した日 |
Valid Until | パスポートの有効期限 |
Flight Number | セブに来る際に搭乗した飛行機の便名 |
Applicant’s Signature over Printed Name | サインを書いて下さい |
Civil Status(結婚歴)欄の詳細
Single | 独身 |
Married | 既婚 |
Separated | 別居 |
Widowed | 死別 |
Divorced | 離婚 |
間違えて記入しても問題がない欄
こういった申請用紙の記入って、絶対間違えてはいけないと緊張しますよね。安心してください。多少間違っても問題ない欄もあります。当然ながら名前や日付は、ちゃんとチェックされるので、正確に記入する必要があります。
フィリピンの住所
学校の寮に住んでいるのであれば、そこの住所。ホテルに滞在中であればホテルの名前と所在地を記入します。決して正確でなくても大丈夫みたいです。過去にふざけて実在しない「Ninja Hotel」と記入した知り合いの日本人もいました。
郵便番号
分からない場合は無記入でも大丈夫です。
延長できる期間は?
一回目の申請では1ヶ月間の延長しかできません。二回目以降は2ヶ月おきの延長も可能になります。詳しく下記に記載していますが、一度に6ヶ月間の延長も可能になりました。
小さな用紙の記入事項
Full Name | 名前 |
Nationality | 国籍 |
Date Of Birth | 生年月日 |
Passport Number | パスポートの旅券ナンバー |
Gender | 性別 |
Signature of Applicant / Representative | 申し込み本人サイン / 代理人のサイン |
申請用紙(大)の裏面にサイン
大きな申請用紙の裏面は、右下の「Applicant’s Signature over Printed Name(サインを書いて下さい)」という欄にサインするだけです。
5.申請用紙を確認してもらう
係員に、申請用紙、パスポート、写真1枚を渡します。記入に不備があれば教えてくれます。問題なければ、写真を申請用紙にホッチキスで留めて、ポンと申請用紙にスタンプを押してくれます。
6.「RECEIVING」の窓口に行く
スタンプが押された申請用紙とパスポートを持って、「RECEIVING」と書かれた窓口の係員に渡します。
7.「Casher」で申請費用を支払う
さほど混んでいなければ、10~20分ほどで名前を呼ばれます。先ほど提出した申請用紙とパスポート、そして支払い金額が書かれた紙を受け取ります。
「RECEIVING」の窓口の右側にある「Casher」の窓口に手渡された物すべてを差し出し、料金の支払いをします。なお、ここではまだ領収書を受け取れません。
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8.名前を呼ばれるまで待つ
ここからが、退屈な待ち時間です。早ければ30~40分ほどで名前を呼ばれますが、長いと1時間半ほど待つことも。この時間帯にトイレに行くなり、休憩してください(念のため20分位で戻ってくるのがベターです)。トイレがある通路のすぐ先に、喫煙可能な広いテラスがあります。
9.呼ばれたら「RELEASING」でサイン
「RELEASING」と書かれた窓口で名前が呼ばれます。呼ばれたら受領書にサインをして終了です。領収書の金額とパスポートを開いて延長許可のシールが貼られているか確認してください。以上で完了です。お疲れ様でした。
ビザの延長料金
2015年11月時点、ビザの延長にかかる申請料金は下記の通りです。ビザ延長の費用は変動する可能性があるのでご注意ください。
1回目 | 1ヶ月(3030ペソ) |
2回目 | 1ヶ月(4300ペソ)、2ヶ月(4800ペソ)+ ACR-Iカード発行費(※) |
3回目 | 1ヶ月(2330ペソ)、2ヶ月(2830ペソ) |
滞在期間が6ヶ月間を超えた場合(居住証明1400ペソが加算) 1ヶ月(3740ペソ)、2ヶ月(4240ペソ) |
※ACR-Iカード
外国人登録証(Alien Certificate of Registration Identity Card)のことです。観光・留学や就業を目的としてフィリピンに60日以上の長期滞在する全ての外国人に対して取得が義務付けられています。カード発行費用は(50ドル+500ペソ)と意外と高いです。
6ヶ月間の延長も可能に
実は私も知らなかったのですが、フィリピンに入国後、2ヶ月間の延長を2回以上し、ACR-Iカードを取得されている方は、6ヶ月間の延長も可能になりました。ただし、6ヶ月の延長は2回しかできません。
最長で3年間まで延長可能
2回の6ヶ月間の延長を終えた後は、2ヶ月おきの延長となり、最長で3年間の滞在が可能です。6ヶ月間の延長にかかる費用は11500ペソですが、長期滞在であれば何度も面倒な手続きをする必要はなくなります。
特例のバリックバヤン・ビザ
配偶者がフィリピン人である場合は、バリックバヤン・ビザで入国できます。これは外国人に永住権を取得して欲しいための特別な優遇ビザで、空港で入国の際に1年間の滞在許可のスタンプが押されます。
フィリピン人の配偶者と一緒にフィリピンに入国することで、最初から1年間の滞在が許可されるのです。入国後に永住権の手続きをすれば、最初の1年間は仮の永住権が得られ、2年後には正式な永住権を取得できます。
オーバーステイしてしまったら
毎月510ペソの罰金の加算になります。決して国外追放にはなりません。イミグレーションに罰金を支払えばよいので、数日間のオーバーステイでしたら、慌てないで罰金を支払いに行き、ビザの延長の手続きをしましょう。
しかし、6ヶ月以上のオーバーステイともなると、さすがに悪質とみなされます。最悪の場合は逮捕もありうるらしいです。
最後に
フィリピンにおけるビザ延長の手続きは上記の通りです。学校の学生寮を出てシェア生活をしている学生さんや、ダイビングライセンス取得の為にセブに来ている方、学校を卒業後にセブに長居しようとお考えの方々の参考になれば幸いです。
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この記事を書いた人
日本の大学を卒業後に、フランス、イギリス、アメリカを渡り歩き、気がつけばセブで生活をしている50代半ばのオッサンです。酒とビリヤードを愛する男。セブでは、日本人よりフィリピン人のほうが友達は多いです。ちょい悪オヤジになりきれない、か弱いオヤジ。今までの経験を通して、私らしい情報発信ができれば幸いです。