イタリア在住の筆者が現地のイタリア人に聞いた、日本の桜やお花見についてびっくりすることをご紹介します。

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桜が咲く期間、短すぎ！

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Valeria Grilloさん(@valer3d)がシェアした投稿- 2018年 5月月2日午後5時10分PDT

プロヴァンス地方のラベンダー、アンダルシア地方のひまわり等々、イタリアは周辺諸国にも有名な花の名所がたくさんあり、それらを飛行機に乗って見に行く人も大勢います。

しかし、皆が口をそろえて言うのは「日本で満開の桜を見るのはほぼ困難！」ということ。先述の2つも見頃は1ヶ月程度と短いですが、桜の満開の期間は1週間程度。彼らにとっては、まるで桃源郷のような場所だそうです。

散りゆく桜の姿が美しい？

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Kanako Kagayaさん(@kanakokagaya)がシェアした投稿- 2019年 3月月17日午後4時48分PDT

イタリア人にとって花は満開の瞬間を楽しむもの。ゆえに、満開だけでなく咲きはじめから散りゆく桜の姿までを愛でる日本人の姿は非常に興味深いそうです。

人生を桜に例えるっていいね！

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Sybelleさん(@sybelles_)がシェアした投稿- 2019年 3月月18日午前7時43分PDT

イタリア人は桜と日本人の死生観との深いつながりに興味津々。中には筆者の知らないような和歌について聞いてきたり、武士道との関係について聞いてきたりするイタリア人もいるほど。本屋さんには関連書籍もあり、イタリア人が日本に魅力を抱くきっかけのひとつとなっております。

桜って日本ならどこでも咲くの？

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あげちんですけど…なにかさん(@agechindesukedo)がシェアした投稿- 2019年 3月月8日午後7時31分PST

日本とイタリアはどちらも縦長の形をしており、北と南で大きな気温差がある点など、気候面で近しい点が多々あります。それだけに、沖縄でも北海道でも桜が咲くというのは、「シチリア（南イタリア）とミラノ（北イタリア）で同じ花が咲く」と言われているようなもの。とっても不思議なことなのだそう。

桜前線や天気予報の桜の開花予想コーナーも興味深いようで、Youtubeで動画を見つけては「沖縄で1月に咲く花が、北海道で5月に咲くなんてスゴイ！」と大興奮しております。

「桜」といっても種類がたくさんあるの？

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Yuhan-さん(@yuhantsengg)がシェアした投稿- 2019年 3月月20日午前1時34分PDT

恥ずかしながら筆者もよく知らなかったのですが、実は桜の種類は100種類以上あるそう。また、花弁数によって一重・八重など、細かく分類されています。花の図鑑から桜の情報を入手したイタリア人たちは「この桜の種類は何？」なんて聞いてくるので、毎回ドキドキ。

彼らはチューリップやパンジーのように街には色々な桜が一堂に会していると思っているようで「日本で咲いている桜の約8割はソメイヨシノだよ」と教えると、大変驚きます。

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桜は人の名前にもなるんだね！

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idols' birthdayさん(@idolsbday)がシェアした投稿- 2019年 3月月19日午前3時08分PDT

イタリアでは人の名前はほとんどが聖人や偉人にちなんでつけられます。ゆえに日本の「桜」「桜子」といった名前はとても魅力的だそう。「桜は名前にもなるんだね！」と目を輝かせております。

お花見って１３００年も前からやってるの？

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瀬戸良文さん(@doublefooour)がシェアした投稿- 2019年 1月月20日午後11時41分PST

和歌や日本の歴史書等を通じて桜について見聞きしたイタリア人が驚くのが、1300年前（イタリアのローマ時代）から毎年行われている行事であるという点。「1300年前の人と今の人が、同じ春の楽しみ方を共有しているなんてステキ！」と、その歴史の深さにうっとりする人も少なくありません。

お花見では日本酒や抹茶を飲まないの？

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めぐさん(@megu.s.0801)がシェアした投稿- 2019年 3月月20日午前12時33分PDT

上野公園や新宿御苑でお花見をする日本人を見てイタリア人が驚くのが飲み物。彼らが日本に遊びに来た際は、ツアー会社から徳利に入った日本酒やお抹茶を出されることが多いため「実際は缶ビールを飲んでいる人の方が多い」と言うと、とても驚きます。

加えて、発泡酒やチューハイ、ハイボールといったイタリアにはないお酒にも大興奮。「今度イタリアに持って来て！」だなんて言われたりもします。

日本人は桜を家で食べるの？

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竹内浩恵さん(@hiroetakeuchi_jp)がシェアした投稿- 2019年 3月月20日午前1時19分PDT

イタリアにもチェリー（さくらんぼ）はありますが、桜を食べる文化はありません。ゆえに桜餅や桜あんぱん、和菓子、懐石料理などに添えられた桜を見てびっくり！「そんなに桜が好きなんだね！」と日本人の桜への深い愛情にとても驚きます。

桜の入れ墨と日本人とのビミョーな関係

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ワンぞうのすばらしい日々さん(@wanzo_manga)がシェアした投稿- 2019年 3月月1日午後9時05分PST

イタリアでは入れ墨（タトゥー）はとても身近な存在。高齢者も含め、嫌悪感を示す人はまずいません。自分の好きなもの、ハマっているものを彫ることが多いので、日本好きのイタリア人は漢字モチーフの入れ墨をするコトもしばしば。

「今度、桜の入れ墨を入れたいんだけど」なんて図案を相談された際、日本人と桜の入れ墨との間の微妙な関係を伝えると「食べるくらい桜が好きなのになぜ？」とびっくりされます。

まとめ

イタリアで紹介される日本の風景やイラストにはたいてい富士山か桜のいずれかが使われています。それだけに、イタリア人は日本の桜に興味津々！春が近付くと「いつ行けば見られる？」なんて聞かれることも多いです。

コミュニケーションツールにもなるので、是非とっておきの桜ネタを持ってイタリア人においでください。