日本でも学校や会社が終わったら、居酒屋に飲みに行ったりすることがありますが、ドイツではオフのときに何をしているのでしょうか？ここでは、筆者がドイツ人の日常的な飲み会から、ドイツ人の日常的なお楽しみをご紹介します。

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ドイツ式気軽な飲み会「Stammtisch（スタムティッシュ）」

大学の学科から会社まで、あらゆる場で存在するのはStammtisch（スタムティッシュ）です。

ドイツ語で「常連の会合」を意味するStammtischとは、気軽に仲間で集まって話したり交流を深める会で、ドイツでは広く知れ渡っている文化のひとつです。

日本の飲み会とは違って、ドイツ式のStammtischは入退場フリーの形式です。例えば大学のある学科がStammtischを行う場合、主催の先生が予め店の予約を取っておきます。

入退場フリーとはいえ、大体の人数を把握するため、お知らせと同時に、出欠も取ります。予約の時間帯の間に、自由に入退場ができます。店に着けば、各自で飲食を注文する形になります。

帰りの際、自分が頼んだもののみ会計します。こうすれば、堅苦しい一斉集合や解散もなければ、自分のペースに合わせて談話を楽しむこともできます。

ドイツ人はお酒が強い割に、飲み会ではあまり多く飲みません。ドイツの飲み会はあくまでお話の場を設けるためであり、飲むためのイベントではありません。

筆者の経験だと、ビールのジョッキ一杯だけで数時間も話すドイツ人は結構多いです。

パーティ＝大人数で盛り上がるダンスパーティ

ドイツでパーティ（Party）といえば、クラブのような店で大きな音量で音楽を流して盛り上がるパーティのことを指します。このようなパーティでは、カクテルやビールで酔って、友人と踊って盛り上がるのが一番の楽しみです。

筆者が以前通っていた大学のキャンパスでは、昼間はカフェで夜はクラブになりパーティなどを開催する店があります。

大学の中でも、学期中に「医学部パーティ」のような学科ごと主催するのもあれば「帽子パーティ」や「チェック柄パーティ」など、面白いドレスコードを持つものもあります。例えばチェック柄パーティでは、チェック柄のものが身に着けていれば、無料なドリンクがもらえます。

また、大学で行われるパーティの当日に「前飲み（Vortrinken）」というのもあります。

それは学生の友人同士がまず数人ほど集まってアパートなどで飲んで遊ぶパーティです。前飲みで程よく飲んでからパーティに行くと、そのままパーティの雰囲気にも慣れるし、何の緊張もなく自然にパーティを楽しむことができます。

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友達作り最高の場のホームパーティ

公のパーティや集まりだけではなく、ドイツ人はホームパーティも好きです。誕生日や送別会など、いろいろな場で、ホームパーティはよく行われます。

主催者は自分の友人を呼んで、友人はさらに各自の友達を連れて参加するので、じっくり話すこともできるし、それほど騒がしくないので、友達作りには最高の場です。

ホームパーティを行う際、主催者はケーキを焼いたりスープを作ったりなど、複数に分けて食べられる軽い食事を用意します。

招待された人は自分の参加時間や他に連れていく人の人数を主催者に伝えておきます。さらに、参加者はそれぞれお酒一本や軽食などを持って行くのが礼儀なので、他人とはあまり多くかぶらないように、予め自分が持って行くものなども伝えておきます。

筆者は以前、確認せずにサングリアを持って行ったら、ほかの3人とかぶって、5リットル近くのサングリアが集まることになってしまいました。

また、夏になると、バーベキュー形式のホームパーティになることもよくあります。

まとめ

以上、ドイツで日常的に行われている飲み会・パーティについてご紹介しました。まとめると以下の通りです。

• Stammtisch（スタムティッシュ）はドイツでは広く知れ渡っている、気軽に仲間で集まって話したり交流を深める会のこと。日本の飲み会とは異なり、お酒を飲むことより交流を主としている。
• ドイツではパーティ＝クラブのような店で大きな音量で音楽を流して盛り上がるパーティのことを指す。
• ホームパーティも頻繁に行われていること。

ドイツに住み始めて間もない人は、これらの情報を参考にしてドイツ式のパーティに参加してみてはいかがでしょうか？

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