日本には300社以上もの留学エージェントがあると言われておりますが、残念ながらその全てが良心的な会社とは言えません。大金をつぎ込んで留学の一歩を踏み出したはいいけど良い留学にならなかった！となってしまっては、ひとたまりもありません。そこで今回は良い留学エージェントを選ぶ秘訣を、筆者の留学経験と留学会社で働いていた観点からお伝えします。

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１．「留学エージェント」と「旅行会社」は違うことを頭に入れておく

意外と知られていないのが、留学会社は旅行会社に適用される旅行業法のような契約をするに至っての厳しい法律が存在しません。つまり、契約や料金などの大部分がその会社の判断に委ねられているということになります。

よく問題になるのが、キャンセル料金が留学をする前なのに高すぎるなど、消費者にとって不利な状況がある場合です。現在では消費者センターなどであまりにも理不尽な場合は指導が入りますが、すべてのケースがそうとは限りません。なので、泣き寝入りしている人も実際いることでしょう。

２．J-CROSS（留学サービス審査機構）による認証を受けているエージェントはひとつの指標

このような留学エージェントが抱える問題に対して審査を行う「J-CROSS（留学サービス審査機構）」という団体があります。以下、J-CROSSのウェブサイトより設立趣旨に関する内容を引用します。

J-CROSS（一般社団法人 留学サービス審査機構）は、留学サービスの事業者団体（一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)、留学・語学研修等協議会(CIEL)）と、留学を専門に消費者相談や紛争処理を行う消費者団体（NPO法人 留学協会）が協働し、事業者が遵守すべき新たなルール（基準）を作成し、個々の事業者がそのルールを満たすかどうかの認証を第三者の立場で行うために設立した団体です。当機構は、このような認証制度の運用を行うことにより、留学を希望する消費者の合理的な選択と安心の確保、また、一方では、留学サービス事業の適正化に寄与して行くことを目的としています。

J-CROSSの設立趣旨

J-CROSSの認証をもらっている留学エージェントは約30社ほどしかありません。これらの企業は数ある留学会社の中での健全なルールや規律を、指導の下、消費者目線で守っている会社といっても過言ではありません。まずはこの認証があるのか確認するのは重要です。

J-CROSSウェブサイト

• http://www.jcross.or.jp/about/

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３．留学後のことも視野に入れ、的確なアドバイスをしてくれるかをチェックする

よくありがちなのが、ただ目先の留学だけのアドバイスをするエージェントです。もちろんそれは正しいことです。しかし、現実は留学のその後に何をしたいのか、どうなりたいのかをしっかりと一緒に考えないと留学後、途方に暮れる場合が多いということです。

ただ単に好きな国の語学学校に留学するということだけで「ハイどうぞ」というのは疑問です。もしかしたら、留学の目的はその後その国で看護師になりたいからかもしれません。それなら、ただの語学学校や大学に進学するのではなく、語学学校プラス専門学校などインターンシップ的留学をアドバイスしたほうが的確です。

あなたの望む将来のためにどんな留学が自分にあっているかを親身に相談できる、留学エージェントはとても頼もしい味方になります。

４．現地でのサポート体制が的確・明確かどうかをチェックする

留学先で一体どんなサポートをしてくれるのか、しっかりと確認しておくことが大切です。24時間体制で緊急事態に迅速に対処してくれるのかは、留学エージェントによって違いがあります。

また、契約した留学エージェントのオフィスがその留学先にない場合があります。大抵は現地にオフィスがあるエージェントと提携しています。サポート内容に矛盾がないか、自分はどんなサポートが欲しいのかで他の会社と比べてみるのもいいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか？この他にも気をつけるべき点はありますが、ここでは重要なポイントのみお伝えしました。せっかくの留学が無駄にならないよう、留学エージェントを選ぶ場合は慎重に行いましょう。