「水の都」として知られるイタリア・ヴェネチアですが、毎年、秋から春の時期にかけて高潮の影響で街の一部が水没してしまう「アクアアルタ」と呼ばれる現象が発生します。ここでは、アクアアルタとは一体どのようなものなのかを含め、知っておくべきことをご紹介します。

スポンサーリンク

ヴェネチアで発生する「アクアアルタ（Acqua alta）」とは？

View this post on Instagram

ItaliaChiamaItalia(@italiachitalia)がシェアした投稿- 2018年10月月29日午後12時56分PDT

アクアアルタは「水」を意味する「Acqua（アクア）」と「高い」を意味する「Alta（アルタ）」から成る言葉。つまり「高潮」を意味します。ヴェネチアでは秋～春先にかけてこの高潮のせいで町が水浸しになることがあり、この現象を「Acqua alta（アクアアルタ）」と呼んでいます。

アクアアルタについて知っておきたいこと６選

１．１日中水浸しではない

先述の通りアクアアルタの原因は「潮の満ち引き」です。ゆえに、一日中水浸しで観光ができないわけではないのでご安心ください。

２．最新情報はアプリ・ウェブでチェック可能

住民の多くはアクアアルタについてスマートフォンのアプリを使ってこまめに把握しています。アプリは市のホームページからダウンロード画面に進むことができます。

参考リンク

• URL：https://www.comune.venezia.it/it/content/previsioni-marea-smartphone

また、わざわざアプリを入れるほどでもという方は、市のホームページからもチェックすることができます。

参考リンク

• URL：https://www.comune.venezia.it/content/centro-previsioni-e-segnalazioni-maree

３．サイレンでチェックすることも可能

もっともアナログな方法は夜～朝方にかけて発令されるサイレン。音の種類によってその日の警戒度をお知らせしてくれます。しかし！結構複雑。住人でない限り、特に覚える必要はないでしょう。念のため、音が鳴っている時の動画をご紹介します。

４．島ごと浸水するわけではない

上でご紹介した警報音や写真・動画などを見ていると「島ごと浸水してしまうの？」と思われる方もいるかもしれません。しかし浸水する場所はだいたい決まっているのでご安心を。警報が出ている時はそれらのエリアを避ければ被害にあう心配はありません。

５．逆転発想！「アクアアルタ」ハンターも？

View this post on Instagram

Jackie White(@jjackieboo)がシェアした投稿- 2019年12月月9日午後3時02分PST

実はいつでもどこでも見られるわけではないアクアアルタ。ゆえに、逆に「アクアアルタが見たい！」と奮闘する人もたくさんおります。標高の一番低いといわれるサンマルコ広場周辺は、アクアアルタ情報が出るとカメラマンたちが殺到。水に映る「逆さアクアアルタ」を必死に撮影しています。

６．サンマルコ広場のもう一つの名物？

View this post on Instagram

(@marcomanelli)がシェアした投稿- 2019年11月月23日午前7時25分PST

「逆さアクアアルタ」とともに警報が出ると登場するのが、簡易的な桟橋。町の人たちが浸水が予想されるエリア内にてせっせと組み立てはじめ、完成すると私たちは上を自由に通行することが出来ます。

桟橋だけじゃ心配！という人はゴアテックス（GORE-TEX）が便利

View this post on Instagram

Iliana emilia Garcia(@ilianaemilia)がシェアした投稿- 2019年11月月23日午後12時48分PST

アクアアルタに備えてどうしても何か用意しておかないと心配！という方もいらっしゃるかもしれません。そんな方に個人的にはおすすめなのはゴアテックス素材の靴。せっかくのヴェネチア滞在中でもおしゃれを楽しみながら防水対策ができるでしょう。観光客向けの雨除けカバーや長靴なども売られているのでそれらを利用しても◎

スポンサーリンク

覚えておくと便利な基本単語

最後にアクアアルタにまつわる単語を5つご紹介します。

• アクアアルタ：Aqcua alta（アックア アールタ）
• センチメートル：Centimetri（チェンティメートリ） *通常複数形
• 警報 ：Alame（アラーメ）
• 潮：Marea（マレア）
• 悪天候 ：Maltempo（マールテンポ）

まとめ

以上、イタリア・ヴェネチアで発生する高潮「アクアアルタ」についてご紹介しました。

アクアアルタの起こる頻度はその年ごとにバラバラ。なかなか予想ができない分、現地滞在が心配！という方もいらっしゃることと思います。本記事が参考になりますように。