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アメリカの大学院に留学するには?超一流の環境が魅力のアメリカ大学院留学

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アメリカには日本の6倍以上の大学院があると言われているほど、その数は多いです。法学やカウンセリングなど、大学院以上でないと学べない分野について学ぶこともできるほか、整備された施設で自分の研究したい分野について思う存分研究することもできます。そんなアメリカの大学院への留学についてご紹介します。

留学する大学院を決める上で、滞在する都市の情報や留学費用の計算が必要になってくると思います。アメリカ留学の全体的な情報について詳しく調べたい方は、こちらの 『アメリカ留学』 の記事を確認してみましょう。

アメリカの大学院留学

アメリカの大学院で取得できる学位は「修士号(Master’s Degree)」と「博士号(Doctoral Degree or Ph.D.)」です。アメリカの大学院には、学問的研究をメインとする「グラデュエートスクール(graduate school)」と、専門職養成機関としての役割を持つ「プロフェッショナルスクール(professional school)」があります。

大学院でしか専攻できない分野

大学院以上の教育機関でしか学べない分野の例です。

  • 医学
  • 獣医学
  • 歯学
  • 東洋医学
  • カウンセリング
  • 法学
  • 司書学
  • TESOL(英語教授法)

理系、文系の区別がない大学院留学

アメリカの大学院では文系・理系といった区別をあまりしないため、総合型の大学院では文系の院生が理系の授業を受けることも可能です。自由にカリキュラムを組めるので、自分の学びたい分野について制限に縛られずに学ぶことができるのが魅力です。

社会人留学

アメリカの大学院へ留学する社会人の方は少なくありません。研究開発をしている企業やグローバル展開している大企業などは、多くの社員をアメリカのトップクラスの大学院へ派遣留学させています。また、MBAなどは社会人としての就労経験が無いと入学できないことがあります。アメリカの大学院は日本と比べて年齢層・国籍の幅がとても広く、平均年齢は約32歳と言われています。

留学後の就職

アメリカの大学院では多くの専門的知識を身につけることができます。アメリカの大学院は世界トップクラスと言われており、そこでの留学経験は日本だけでなく、世界中の企業で評価されます。アメリカ大学院留学での経験は就職する際に強力な武器になると言えるでしょう。

留学か、就職か

大学卒業後にそのままアメリカの大学院へ留学するか、それとも就職してから大学院へ行くのか…。大学院への留学を考えている現役大学生は悩みどころだと思います。

アメリカの大学院留学へかかる準備期間は、試験対策を含め2年間はかかるでしょう。就職後に留学準備をするとなればなかなか思うように進められないことが予想されます。しかしながら、前述したように日本の企業からアメリカの大学院へ派遣されるケースも多く、トップクラスの大学院へ留学したい方は、一旦企業に入ってから社費留学を狙うのも手です。

入学試験

TOEFLのスコアを取る

多くのアメリカの大学院ではTOEFLのスコアの提出が必要になります。トップレベルの大学院ほどTOEFLのスコアで足切りされるので、大学院留学を決めたらすぐに対策をしていきましょう。通常は、 リーディング・ヒアリング・スピーキング・ライティングの4部構成のTOEFL iBT を受験することなります。TOEFL iBTは年に50回の受験チャンスがあります。

IELTSのスコアを取る

IELTSとは、英語能力を測る留学生向けの英語検定試験です。アメリカの大学院でも広く採用されており、IETLTSで受験できる大学院も数多くあります。試験はリスニング、リーディング、ライティング、スキーキングの4部構成で、0〜9.0のバンドスコアによって試験結果が出されます。

GREを取得する

GREとは「①Analytical Writing(ライティング)」「②Verbal Reasoning(言語能力テスト)」「③Quantitative Reasoning(数学能力テスト)」の3部構成から成る基礎学力テストです。TOEFLやIELTSが留学生向けに行われているのに対し、GREはネイティブの学生も受験します。

⇒関連記事

GMATのスコアを取得する

GMATは「①AWA(ライティング)」「②Integrated Reasoning(総合分析能力テスト)」「③Quantitative / Math(数学能力テスト)」「④Verbal(言語能力テスト)」の4部構成から成る総合型学力テストで、主に MBAを取得できるビジネススクール(ビジネス系の大学院) を受験する方に向けて行われています。GMATは留学生だけでなくネイティブの大学院入学希望者も受験します。

大学院留学の準備

出願時に必要なもの

  • GPA
  • TOEFL iBTやIELTSのスコア
  • GREやGMATのスコア
  • 英文履歴書(レジュメ)
  • エッセイ(Statement Of Purpose / Personal Statement)
  • 推薦状(Recommendation)

GPAのスコアを取る

大学院への出願にはGPAの提出が必要です。GPAとは、世界中の高等教育機関で採用されている成績評価制度で、日本の大学のほとんどでこのGPAが採用されています。一般的に、アメリカの大学院へ進学するには、GPAは3.0以上が必要であると言われています。

エッセイを書く

A4用紙に500~1000語程度の英文で自己アピールをします。志望動機や卒業後のゴールなどを中心に簡潔にまとめましょう。

推薦状を提出する

大学の教授や職場の上司に書いてもらいます。アメリカの大学院への進学するコネクションも重要ですので、出願先の大学院と関わりのある方に書いてもらうとその分有利になります。

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ビザを取得する

アメリカの大学院へ留学する際には「F-1ビザ(学生ビザ)」か「Jビザ(研究ビザ)」を取得することになります。ビザの取得方法は以下の動画などに簡単な説明が載っていますので参考にしてみると良いでしょう。

F-1ビザ

-ビザ申請料金とSEVIS費用支払い・面接予約の方法-

YouTube

-アメリカ非移民ビザ面接の手順-

YouTube

-オンラインビザ申請書DS-160の作成方法-

YouTube

世界ランキングをチェック

アメリカの大学院の総合ランキングは、以下のサイトなどで確認できます。

MBAランキング

アメリカの大衆誌から毎年MBAのランキングが公開されています。以下のランキングは、その中でも特に影響力のあるランキングです。

費用の目安

学費

アメリカの大学院の学費は以下のようになります。トップクラスの私立大学院になると1年間に400〜600万円ほど払うことになります。

学費(1年間) 文系 理系
州立 60〜140万円 80〜200万円
私立 130〜200万円 170〜300万円

生活費、住居費など

アメリカの生活費や住居費は都市圏に近づけば近づくほど高くなる傾向があります。

費用 1ヶ月 1年
生活費 4〜7万円 50〜80万円
住居費 5〜8万円 60〜100万円

給料

アメリカの大学院の博士課程の学生は、ティーチングアシスタントやリサーチアシスタントをする機会が多く、学費を免除してくれるほか、給料も支給してくれることがあります。大学院の学費は高額であるため、多くの学生が給料をもらいながら大学院へ通います。

奨学金をもらう

大学院での研究や勉強に専念するためにはある程度費用が必要になります。アメリカの大学院へ留学する人は昔から多いため、今でも大学院留学生への奨学金は多くあります。以下の表を参考に、自分の留学プランに合った奨学金を探してみてください。

奨学金名 支給額 期間 定員 返済義務
Kiyo Sakaguchi 奨学金 〜300万円 〜4年間 〜2名 なし
平和中島財団 日本人留学生奨学生 月20万円 最長2年間 15名 なし
ロータリー財団グローバル補助金奨学金 30,000ドル以上 1~4年間 地区ごとに募集人数が異なる なし
ブリティッシュ・カウンシルIELTS賞 78〜300万円 - 〜4名 なし
経団連国際教育交流財団 産業リーダー人材育成奨学金 年間450万円 1〜2年間 1〜2名 なし
CWAJ海外留学大学院女子奨学金 300万円 1年間 1名 なし
皇太子明仁親王奨学金 学費+年間25,000ドル 2年間 1名 なし
Asia Pacific Leadership Program 13,000ドル 9ヶ月間 35~40名 なし
経団連グローバル人材育成スカラーシップ 100万円 1年 30名 なし
大真奨学金 学費の一部 1年間 1名〜 なし
本庄国際奨学金 月額15〜20万円 2〜4年間 5名 なし
経団連国際教育交流財団 日本人大学院生奨学金 年間350万円 1〜2年間 1名〜 なし
伊藤国際教育交流財団 授業料+生活費相当分 〜2年 13名〜 なし
日本・IMFスカラーシップ・プログラム 留学費相当分 2年間 〜7名 なし
日本/世界銀行共同大学院奨学金制度 学費、生活費分 1〜2年間 15名 なし
村田海外留学奨学会 学費、生活費など 1〜2年間 2~4名 なし
中島記念国際交流財団日本人海外留学奨学生 〜年間300万円 2〜5年間 10名 なし
船井情報科学振興財団 授業料全額+生活費月2,500ドルなど 2年間 10名 なし
広島県未来チャレンジ資金 〜月額20万円 〜3年間 15名 あり
日本国際協力支援協会 月額15万円 〜2年間 5名 なし
本庄国際奨学金 月額15〜20万円 2〜4年間 5名 なし

トビタテ!留学JAPANの奨学金制度を利用する

トビタテ!留学JAPANとは、政府と民間が共同で行っている留学促進プログラムで、若者の留学人口を増加させるために奨学金などをを支給しています。トビタテ!留学JAPANに関する情報は、『 トビタテ!留学JAPANの合格は難しい?トビタテ!留学JAPANを解説<6期・7期向け> 』で詳しく見ることができるので、そちらをチェックしてみてください。

大学院留学のブログをチェック

アメリカの大学院の情報は、現地の留学生が書いているブログからも収集することができます。治安状況やビザなど、常に動きのある情報はブログの方が早く手に入ることもあります。

『アメリカ大学院留学ブログ』

ケンタッキー州の大学院で統計学を専攻している大学院生のブログです。アメリカの大学院での生活を乗り越えるための豆知識を教えてくれています。

まとめ

「アメリカの大学院で学んだ」という経歴は卒業後も大きなアドバンテージになります。自分のレベルや目的に合った最適な大学院を見つけてくださいね。

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