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なぜ、MBA?〜私がMBA留学を決意した3つの理由〜

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筆者は社会人の女性で、30歳を目前に、働きながらニューヨークでの留学を実現し、2015年5月にニューヨーク市立大学バルーク・カレッジでMBA(経営学修士)を取得しました。留学する理由、MBAを取得する理由は人それぞれですが、迷っている方の参考になればと思い、私がMBA留学を決意した動機やきっかけについてご紹介します。

私がMBA留学を決意したのは、大きくまとめると次の3点です。

1.世の中により貢献できる人になりたかった

私が留学を決意したのは2011年、忘れもしない東日本大地震があった年です。日本の誰もが、大きなショックや悲しみを味わうと同時に、「自分の人生」「生活」「生きること」の価値を見つめ直さざるを得なかったと思います。

震災の中で思ったこと

東日本大震災の時、私の勤務するマーケットリサーチ会社のある東京でも、停電などで交通機関が混乱し、1週間自宅勤務措置となりました。

先行きの見通しが立たず、心理的にも不安な中、節電のために薄暗くした自宅でチームのメンバーとSkypeの電話会議をし、通常どおり週1回の案件管理アップデートで数字の読み上げをしている時、私は、ふと

自分の国が大変な時に、なんでここでこんなことをしているんだろう?こんなことしかできないのか?

と自分がちっぽけな存在に感じて、もっと広く世の中のために貢献できる人になりたいという思いが湧き上がりました。

もちろん、皆がそれぞれの仕事を通して、世の中の役に立っています。けれども、その時、薄暗い部屋の中で「自分はこのままでいいのか」という思いを強く感じたのです。別に政治家や社長を目指すわけではなく(笑)、具体的な手立てはまだハッキリしていませんでしたが、今の自分のままじゃ絶対的に力が足りず、「もっと勉強しなきゃ」ということだけは強く感じていました。

何を ”もっと勉強する” べきなのか

それで、自分が何を勉強するべきか色々考えましたが、考えが行き着くのは「仕事・働くこと」についてでした。

この現代社会で、大多数が生きるために仕事に就いています。けれど、多くの人が(自分自身を振り返っても)仕事で過労やストレスの問題を抱えて疲れていたり、家庭との両立やワークライフバランスに悩みを抱えたりしています。

当時は「ブラック企業」の問題が取り沙汰され始めた頃でしたが、特に日本においては、深刻なうつ病や自殺の割合の高さも異常なほどです。

生きるために働かなくてはならないからこそ、みんなが働きながら幸せになる方法を考えたい。
漠然とした理想でしたが、具体的な方法の一つとして、ビジネスや経営の根本を学ぶMBAが候補として上がってきました。

2.「井の中の蛙」になりたくなかった

英語で「out of your comfort zone(心地よいと思う領域を超える) 」という表現がありますが、自分が慣れている楽な範囲や環境では大きな顔ができても、中途半端な経験や知識では将来に限界があると思います。

「3年目」の分岐点

当時、私は、転職した会社で3年目になっていました。3年目というのは、仕事に慣れるのと同時に、今後のキャリアについてモヤモヤしだす時期でもあるかと思います(笑)。

自分の業務を熟知して、他部署と連携や折衝の話し合いはできても、じゃあそれを超えて、マネジャーの立場になる、あるいは他社や他業界に転職する、ひいては社会一般に貢献するために考えて実行せよと言われたら、自分がどれだけパフォーマンスできるかというと、心もとないものがありました。

MBAと海外留学を考える

会社や業種によって専門知識は異なりますが、MBAはビジネスや経営について全般的に学ぶことができ、キャリアアップや転職の際にも自分に確固とした土台や骨組みを与えてくれるものだと思いました。

その頃、日本国内でもMBAコースを設ける教育機関が増えてきていましたが、社会人向けのパートタイムで学べるスクールが限られていたことや、そもそも日本の状況や企業風土を離れてビジネスや働き方を考えたかったので、海外で勉強したいという思いが強かったことなどから、留学を希望しました。

上司への相談と職場の理解

私の場合、勤務先にMBA留学派遣制度などはありませんでしたが、当時の直属の上司が台湾人のMBAホルダーで私の希望に理解を示してくれたことや、入社時から面倒を見てくださっていた上司がちょうどニューヨークオフィスに赴任していてお話できる機会があったことなどから、ニューヨークで仕事を続けつつパートタイムでMBAに通う機会を得ることができました。

学費は自費でしたが、ビザの手続と渡航及び引越費用を会社に負担してもらえたのは大変ありがたかったです。就労ビザで勤務時間後に通える、パートタイムのコースがある学校に候補を絞りました。

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3.人生に悔いを残したくなかった

私の大学は直接大学院に行く比率も高かったのですが、私立でお金がかかっていたし、行くならいつか自分でお金を貯めて留学したいという気持ちをかねてより抱いていました。

憧れだったニューヨーク留学

留学先としてニューヨークを選んだのは、ひとことで言えば私の率直な憧れからです。

高校生の時に初めてニューヨーク在住の友達を訪れ、また大学の日本舞踊のサークルでニューヨーク自主公演のために再訪してから、混沌として慌ただしいけれど懐のあたたかい街や人々に魅了されていました。

世界の経済・ビジネスの中心としての活気はもちろん、皆がそれぞれ自由に生きているので、この街にいると自分も好きなこと・やりたいことがあれば何でもやってやろう、という気持ちが湧いてくるから不思議です。

大学卒業後は、9ヶ月間オーストラリアに日本語教育アシスタントとして滞在しましたが、ニューヨークが恋しくなって大自然の中で泣いていたくらいです(笑)。

独身のうちに挑戦したかった

特に女性の立場ですと、海外留学は独身のうちだからこそ挑戦できるものでもあると思います。男性の場合は、結婚して家庭があっても、事情が許せばMBA留学も可能かもしれません。

例えば、女性で結婚して子供までいたとしたら、自分のための勉強に時間を作る、ましてやそのために海外に行くなんて、今の日本の実情からすると神業に近いことでしょう。

※ アメリカのクラスメイトには子育て中、妊娠中(!)でも通って、しかも仕事も続けている方もいました。まさに脱帽もので、そういう方は優秀で努力家でした。

留学準備と在学中の苦労

もちろん、MBA留学をしたからといって、何の保証がある訳でもないのは確かです。そして、受験準備(TOEFL・GMAT・エッセイ・推薦状・会社や周囲の説得等々)に要するエネルギーと時間は並大抵でなかったです。

しかも、会社に迷惑はかけられないと普通に仕事をしながらだったので、残業が終わって夜10時ごろから24時間営業のマクドナルドへ行って強制的に勉強したりしていました。

辛すぎて「これが全部夢で、目が覚めたら普通に旦那と子供のいる日常生活があったらいいのに」と思ったことさえあります(笑)。

そして、在学中の努力はそれ以上に必要で、クラスで私だけのび太くんになったような落ちこぼれ気分も味わったし、何度悔し涙を流したかわかりません。

それでも、自分で選んだ道を後悔していませんし、「MBAを通して学んだこと」「社会人になってから留学したこと」「ニューヨークに来たこと」で得たもの、出会ったことは本当に計り知れないと思っています。

MBA留学で得られたもの

それでは、実際にMBA留学を終えた今、何が得られたといえるでしょうか。次回の記事「 なぜ、MBA?〜MBA留学する7つのメリット〜 」で、ビジネススクールで学んでよかったと思う点を、私なりにご紹介したいと思います。

名称 Baruch College(ニューヨーク市立大学バルーク校)
国・都市 アメリカ  / ニューヨーク州  / ニューヨーク
学校形態 大学 大学院
住所 55 Lexington Ave, New York, NY 10010 アメリカ
電話番号 (646) 312-1000
公式サイト http://www.baruch.cuny.edu
口コミサイト https://ablogg.jp/school/11599/

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