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英語を学ぶ上で外国文化への理解が必要な理由

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TOEICの成績が良くても実際に英語を使った会話でコミュニケーションを取るのが苦手な人がいる反面、逆に英語での話がとても上手な人もいます。それはコミュニケーション能力に関わることですが、英語に限らず外国語で会話をするためのコミュニケーション能力を身につける上で、外国文化への理解が重要な要素となってきます。ここでは実例を挙げながら、英語を学ぶ上で外国文化への理解が必要な理由をお伝えします。

スキルだけじゃない?英語が堪能でもトラブルは起こる!

筆者は以前このような話を聞いたことがあります。

アメリカ英語が堪能な日本人留学生がイギリスでホームステイをしていた際、その留学生の話しかたがホストファミリーには大変失礼に聞こえたそうで、家庭内でトラブルが多発していたそうです。

その留学生は日本で英語を使って学習する学校に通っていたので英語のスキル的には全く問題なかったものの、学校内では主に友達と話す英語だったので、丁寧な話しかたは得意ではなかったとのこと。

ホストファミリーと交流を図ろうとしてわざとフランクに話していたのか、それとも、そういう話しかたしかできなかったのかは分かりませんが、なまじ英語が上手い分、トラブルに発展してしまったのでしょう。

語学で重要な要素のひとつ「コミュニケーション能力」

英語に限らず外国語を習得するには「読む」「書く」「話す」「聞く」の4つの技能が必要ですが、それ以外に最近では「コミュニケーション能力」も注目されています。日本でも「第二言語学習」とは「読み書き」のことではなく「話す聞く」ことを指している場合も多く、その場合はコミュニケーション能力が特に大事な要素となります。

どんなに英単語や英語での表現方法を知っていたとしてもTPOに合っていない言葉は耳障りに聞こえることがあります。恐らく例に挙げた留学生はホストファミリーにとって不愉快な英語に聞こえたのでしょう。

会話では使う単語と合わせて、話自体が耳障りでないか、聞いて心地良いか、という点がコミュニケーション能力の大事な要素のひとつです。

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文化や生活様式の理解も重要な要素

最初に挙げたホストファミリーの事例でも分かるように、英語や外国語で会話をする際には、文化や生活様式の理解も重要な要素となります。

「英語はストレートでダイレクトな言語」とも言われますが、筆者がイギリスに留学していた頃、日本と同じ島国だからなのか、意外と直接的な話しかたをしない人が多いように思えました。

そもそも一概に「英語」と言っても、アメリカ英語とイギリス英語でもかなり異なってきますし、共用語として英語を話す国でも、例えばシンガポールの英語「シングリッシュ」では中国文化などの影響から独特の表現方法が多数存在しています。

参考リンク

外国人に日本語を教える際、日本語には日本文化独特の「わび・さび」や、あいまいな言い回しなどの微妙なニュアンスが多いため、独特の敬語の使い方や、いつ友達とのインフォーマル言葉を使うのか、といったTPOに合わせた話しかたを教えたりもします。

このように、英語に限らず外国語を学ぶ上では文化や生活様式の理解が大切な要素のひとつとなってくるのです。

まとめ

世界には英語だけではなく、さまざまな言語や文化が存在します。英語で話している両者それぞれが母国語でないときも、お互いの国の言語の影響を受けながら英語を話している場合もあります。

そんなことも踏まえながら「語学は語学そのものだけじゃない」という認識を持って英語の学習に力を入れてみると良いでしょう。

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