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クレジットカード付帯の海外旅行保険だけでは危ない?クレジットカードの保険と留学保険の3つの違い

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クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、海外留学・ワーキングホリデーにも利用することが可能です。ですが、クレジットカード付帯の海外旅行保険だけで留学するのは色々なリスクが伴います。留学生のために保険会社が提供している「留学保険」と「クレジットカード付帯の海外旅行保険」との間にある、見逃すと危ない3つの違いをご紹介します。

クレジットカード付帯の保険で留学できるか

留学・ワーキングホリデーに必須なものとして、「保険」と「クレジットカード」があると思います。 留学における保険の必要性 はもちろんですが、 海外滞在でのクレジットカードのメリット は、支払いが便利な点だけでなく、多くの場合”海外旅行保険”が自動的に付帯している点です。

クレジットカード付帯の海外旅行保険は、特別な手続きや保険料をしなくても利用ができ、補償内容・安全サポート共に充実しているものが多くなっています。そのため、「留学はクレジットカードの保険だけでいいや」と思ってしまう人もいるかと思います。

しかし、クレジットカードの保険は便利な半面、留学などに利用する場合には意外なところに大きな落とし穴がいくつもあります。その落とし穴にハマらないよう、賢く利用する方法を知りたいですよね。

まずは「クレジットカード付帯の保険」と、留学生向けに提供されている「留学保険」の3つの違いを見ていきましょう。

【1】保険期間の違い

留学・ワーキングホリデーを計画している人がまず注意すべき点は、ほとんどのクレジットカード付帯の海外旅行保険は1週間〜3ヶ月程度の期間しか保証してくれないことです。

その期間内の短期留学であればもちろん利用しても良いのですが、その補償内容は要確認です。また、留学中にクレジットカードの保険適用期間が終わったからといって、後から留学保険を契約することはできません。

【2】補償内容の違い

クレジットカードの保険には、留学保険の基本である「怪我・病気の治療費や入院・通院費用」や「救援者費用」の補償額がかなり低い場合が一般的です。

補償内容の比較

補償内容 留学保険 クレジットカード保険
傷害治療 2000万円〜無制限 100万〜300万円
疾病治療 2000万円〜無制限 100万〜300万円
疾病死亡 1000万円 0円
救援費用 2000万円〜無制限 100万〜200万円
個人賠償責任 1億円 2000万円

自己負担額の違いは?

実際に、クレジットカードの保険と留学保険では、もしもの時の負担額にどれほどの違いが生まれるのでしょうか。アメリカでの例を見てみましょう。

アメリカで交通事故に遭い受傷、大腿骨骨折、胸骨骨折等で現地で手術を受けて約18日間入院後、看護師付き添いの上での帰国搬送となった場合、かかる費用は以下の金額になります。

  • 現地治療費:約2200万円
  • 帰国輸送費:約200万円

つまり、治療・救援費は合計で約2400万円もかかることになります。(※出典:「 AIU海外旅行保険 」)

クレジットカードの保険の場合、治療・救援費用の補償金額上限は最大200万円であることも珍しくありません。すると、自己負担額はなんと約2200万円に。

一方、留学保険の場合、治療・救援費用の補償金額を無制限に設定することが可能です。その場合、自己負担額は0円に。この違いは大きいですよね。

含まれていない補償もある

クレジットカードの保険に含まれていない補償としては、留学中、家族にもしものことがあったときの「緊急一時帰国費用」や、「歯科治療費用」があります。

さらに、滞在場所での物損、盗難は通常の「携行品」扱いにはならず、「生活用動産」「留学生用の個人賠償責任」といった補償の対象になりますが、これらは通常のクレジットカードには含まれていません。

その他の補償内容も、基本的に留学保険と比較すると低額、または項目に無いものもあります。やはりクレジットカードの補償内容では、もしものときにフルカバーで補償してくれない不安は拭えないでしょう。

【3】現地サポートの違い

生活面でも、医療面でも、留学保険なら手厚いサポートが付いてきます。クレジットカードの保険はあくまでも旅行程度の滞在でのサポートしか想定していないため、現地サポートの充実度は確実に劣ります。

例えば留学保険であれば、現地での銀行口座開設のサポート、滞在するアパートを探す時の不動産会社の紹介、キャッシュレス対応の医療機関の紹介、インターネットプロバイダの手配といった生活に関するサポートも充実しています。旅行を想定しているクレジットカードの保険では、これらをカバーすることはできません。

また、現地での事故対応にも差があります。クレジットカードの保険の場合、事故後の契約の確認に時間がかかったり、病院や通訳の手配を自分で行わなければならないことも。

このように、不安でいっぱいになった時、どれくらい手厚いサポートしてくれるかどうか。これが留学保険とクレジットカード付帯保険との大きな違いになるでしょう。

補償できない留学中のトラブル例

クレジットカード付帯の海外旅行保険のみで留学した場合、以下のような、留学ならではのトラブルには対応できない場合が多くあります。

ホームステイでのトラブル

ホームステイの場合、ホストファミリーの持ち物を壊してしまったり、逆にホストファミリーが誤って自分の持ち物を壊してしまう、などのトラブルが考えられます。そういった滞在先でのトラブルは、一般的なクレジットカードの保険では補償の対象になっていません

その他にも、ホストファミリーの子どもが友達を家に呼んで遊んだ時に、自分のゲーム機を壊してしまった、日本製の高価なカメラを盗まれてしまった、というケースもあります。

ルームシェアなどアパートでのトラブル

ルームシェアの場合は、ルームメイトだけでなくルームメイトの友達など多くの人が常に出入りします。ルームメイトが自分の携帯を壊してしまったり、たくさんの友達を呼んでパーティーをしている間にパソコンが盗まれてしまったり、というケースも珍しくありません。

また、滞在先の物品などの損害による賠償責任も見逃せないリスクです。例えば、「アパートのシャワーを壊してしまって下の階が床下浸水してしまい、下の住人から修理費として800万円も請求されてしまった!」という例も。

こういった賠償責任の補償範囲は、クレジットカードの保険ではかなり小さくなってしまいます。対して留学保険なら、弁護士の費用まで補償しているプランもあります。

クレジットカードの保険を賢く利用するには

ここまで紹介してきた通り、クレジットカードの保険には落とし穴があります。特に長期間の留学・ワーキングホリデーの人は、補償とサポートが充実した「留学保険」にしっかりと加入することをおすすめします。

ただ、先述の通りクレジットカード付帯の海外旅行保険の期間内に留学を計画しているのであれば、ぜひ活用すべきです。その場合は、自分の留学プラン(ホームステイなのか、ルームシェアなのか等)を考慮して、クレジットカードの保険がカバーできない部分を他で補う必要があります。

足りない補償内容を補うには、補償項目や金額をカスタマイズできる留学保険を選びましょう。上手く選択することができれば、通常よりも格安な保険料で留学・ワーキングホリデーができるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?クレジットカードに付帯している海外旅行保険には、メリットもありますが留学に最適の保険だとは言い難いのが事実です。

さまざまなリスクを想定して、海外旅行保険付帯クレジットカードも最大限活用しながら、安心かつ格安な留学を目指してみてください。

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