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紙でできた服を燃やす?タイの中国正月事情
タイには中華系タイ人の方も多く、中国正月(旧正月)の時期は中華系タイ人のコミュニティを中心に大きな盛り上がりを見せます。ここでは、タイ・バンコクの中国正月事情についてお伝えします。
タイ・バンコクの中国正月とは?
毎年1〜2月の3日間、中国では旧暦の正月を祝う「中国正月」の習慣がありますが、この時期はタイでも中華系タイ人のコミュニティを中心に大きな盛り上がりを見せます。
街は中国正月の飾り付けが施され華やかな雰囲気となり、各商業施設でも「チャイニーズニューイヤーセール」と称した商戦が繰り広げられ、中国本土からの観光客を含め、多くの方が訪れます。また、中国正月の間は白黒の服をきていると幸せが逃げると言われており、チャイナドレスなどの華やかな服で着飾ります。
中国正月は3日間あり、各日ごとに何をするのかが決められております。中国正月の期間が平日の場合、特に中華系タイ人の方は仕事を休み、正月期間を楽しみます。
初日:ワン・ジャーイ(お金を使う日)
中国正月の初日は「ワン・ジャーイ」と呼ばれ、必要なものを買い出しに行く日です。中国正月用の料理の食材や、フルーツ、お花、チャイナ服、その他の中国正月を祝うための装飾品を購入します。この時期になるとスーパーやショッピングモールは必要なものを買い揃えるためのお客様でごった返し、中国正月の休みを利用してタイに遊びに来た観光客の来店も増え、一気にピークシーズンを迎えます。
特にバンコク市内では「タイのチャイナタウン」と呼ばれているヤワラートは買い出しをする人で込み合っており車の方は渋滞必須です。
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2日目:ワン・ワイ(お祈りの日)
中国正月の2日目は「ワン・ワイ」と呼ばれ、お寺でご先祖様にお祈りを捧げる日です。この日は朝からお料理を作ります。日本でいうとおせち料理作るのと同じくらいたくさんの料理を作ります。一般的にアヒルの煮込み、果物、「カノムケン」と「カノムティエン」と呼ばれるお菓子、その他縁起物の料理などが定番と言われております。
お祈りは基本は午前中に執り行いますが、一般的に正午までとされております。その理由としては、ご先祖様たちがこの世に来る時間は半日の限られた時間しかいることができないからだそうです。
お祈りは家族の家長(家族で一番偉い人)が必ず門前でお祈りをし、その後で各人がお祈りします。その後、用意していた銀箔と金箔で装飾されたお金に似せた紙と、紙で作られた中国風の服を燃やします。これは、燃やすことによって、ご先祖様があの世でお金と着る服として使うことができると信じられているからだそうです。
3日目:ワン・ティアオ(遊ぶ日)
中国正月の2日目は「ワン・ティアオ」と呼ばれ、この日は家事を含めて仕事をせず遊びます。また、お年玉をもらえる嬉しい日でもあります。「アンパオ」と呼ばれる赤いポチ袋のようなものに包み、お年玉として渡します。一部の企業では、このアンパオが支給されるようです。
まとめ
いかがでしたか?実は日本から近い韓国、中国、台湾、そして東南アジア諸国は旧正月をお祝いする国がたくさんあります。ぜひこの期間に現地にくる予定がある人は中国正月を楽しんでみましょう。