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イギリスのヨーク大学ってどんなところ?ーーヨーク大学の留学経験者インタビュー
イギリスにあるヨーク大学は自然に囲まれた美しい大学として知られています。今回はヨークの大学院で学ぶ魅力や、ヨーク大学の概要情報について紹介します。日本人比率や、滞在場所の情報などについて詳しくインタビューしました。イギリス留学を考えている人は必見ですよ。
今回の留学経験者インタビューはイギリスのヨーク大学に留学している「水町徹(みずまちとおる)」さん。ヨーク大学環境修士一年の水町さんにヨーク大学の施設や大学生活についてインタビューしました。
24時間利用可能な広い図書館
ーー ヨーク大学にある施設について教えてください
私が普段よく利用している施設は図書館です。私が所属している学部では試験はすべてレポートなので課題の文献さがしをする時によく利用します。その図書館は24時間利用可能で広さは公立の学校の三倍以上でイメージとしては三階建の図書館が3つ並んでいる感じですね。
ヨーク大学には9つのカレッジがあり、各カレッジの中に寮と食堂があります。その他には登録料を払えば利用できる本格的なスポーツジムなどもあります。登録料は約246ポンドだったので当時のレートだと4万5千円ほどでしたね。
広大なキャンパス内を公共の市バスが走る便利な環境
ーー かなり広いキャンパスですが大学内の移動は徒歩ですか?
いいえ。私が住んでる寮はキャンパスの端の方にあるので反対側の講義室まで移動しようとすると30分かかってしまいます。なのでキャンパス内の移動は基本バスです。民間のバス会社がキャンパス内を走っているためアクセスが便利です。
ーー 大学外の主な交通手段は何でしたか?
主な交通手段はバスかイギリス国内高速電車ですね。イギリス国内電車は新幹線ほどはやくはないですが日本にある普通の電車よりははやいイメージです。ヨーク大学があるノースヨークシャーを観光する場合は市内バスが一番便利だと思います。市内バスは片道1.5ポンド(250円)です。
比較的涼しく過ごしやすい気候
ーー 気候はどんな感じですか?
基本的に夏場は涼しく過ごしやすいです。冬になるとは15時を過ぎると暗くなるので日照時間は短くなります。寒いといっても雪が積もるほどの寒さではないので日本で購入したコートで十分過ごすことが出来ます。私が経験した最低気温は0度だったので日本とあまり変わらないですね。
一か月5000円の節約生活
ーー イギリスの生活費はどれくらいかかりますか?
食費が一番かさみますね。日本と同じくらいだと思います。大学の外にランチを食べに行ったりすると一回で5ポンド(約750円)はするので、毎日外食するのは経済的に厳しかったです。
そこで私が実践していた節約法がパスタです。パスタはイギリスのスーパーでかなり安く売られているんです。たったの20ペンスなので食費を節約するためにほぼ毎日食べてましたね。寮費が一年間に約110~120万円と高いので節約は食費を抑えるのが一番効果的だと思います。
3学期ターム制のヨーク大学
ーー 現在の授業カリキュラムについて教えてください
授業は月曜日から金曜日が基本で、1ターム目と2ターム目だけ授業があります。四月から六月の中旬にかけてある3ターム目には試験があり、私のような院生は卒論を書くことに集中します。
苦手な英語が伸ばせる語学学校
ーー 英語に苦手意識を持っている人のためのクラスなどはありましたか?
夏休みなどの合間の期間を利用して英語を伸ばしたい場合は留学生向けに語学学校も開校されているので通うことができます。そこは大学のキャンパス内にありますが、大学生以外の人でも参加が可能です。例えば家族でイギリスに移住してきている人たちが多く利用していたりもします。
ヨーロッパの様々な料理が楽しめるイギリスの食文化
ーー イギリスのご飯は日本人には合わないといったような話をよく耳にしますが実際はどうでしたか?
個人的にまずいと思った料理は特になかったですね。イギリスではミートパイなどがよく食べられていて、有名はフィッシュ&チップスなどは毎日食べられている料理ではありません。なので肉料理と魚料理の両方がバランスよく食べられていると思います。
イギリスにはフランスやイタリアなどの国から伝わった食文化が根付いているのでイタリアン料理なども多いです。一番美味しかったのはイタリアン料理でした。現地の友達も一番おいしいのはイタリアンだと言うほど、人気があります。
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時期によって異なる日本人比率
ーーヨーク大学の日本人比率について教えてください
交換留学生として日本人が短期で留学に来たりするので月によって人数は大きく異なります。多い月だと30人から40人ほどですが、私が所属している院にはたったの10人程度です。私が住んでいる同じ寮の中にも日本人は600人中数人しかいないため非常に少ないです。
国際色豊かなヨーク大学
ーー 日本人以外にも多くの留学生がヨーク大学で学んでいますか?
はい。これは学部によって異なります。例えば私が所属している環境学部はほとんどがイギリス人です。約7割がイギリス人で残りの3割がアメリカ、中国、コロンビアなどです。私は環境学部にいる唯一の日本人です。
一方で、教育学部はほとんどが中国人です。マネジメント系の学部も約7割が中国人です。イギリスにある大学であるにもかかわらず教育学部では中国語が飛び交っています。なので英語を勉強するために教育学部に行くことはお勧めできないですね。
合計四年でマスターディグリーの取得が可能なイギリスの大学制度
私は現在修士課程を取得するために一年間ヨーク大学の院で学んでいますが、イギリス人はあまり修士をとりません。三年間の大学生活を終えた後、一年延長するとマスターディグリーを取得することができる制度があるんです。私の友人も三年間学部で学んだあと一年間延長してマスターディグリーをとっていました。
真面目に勉学に励む院の学生とそうではない学部生
ーー 周りの学生たちの様子を教えてください
私が所属している院の修士課程には真面目な学生が多いように感じます。勉強優先で遊ぶことなく生活している人が多いです。一方で学部生は外で騒いでる人が多い気がします。日本でもよくある事ですが、テスト前だけ勉強している姿が目立ちますね。
自分の意見を主張したがる国民性
ーー イギリス人の国民性はどうですか?
私が個人的に感じた印象としては、自己主張をしたがる人が多いです。日本人は他者との協調性を重んじて意見を言わない人が少なくないですが、イギリス人はディスカッションをするのが大好きです。最近はイギリスのEU離脱問題が大きな議題になっているので毎日生徒たちによる討論が絶えません。
専門的な分野を究めたい人にはお勧めのヨークの大学院
ーー 現在の環境に満足していますか?
正直に言うと満足はしてないですね。現時点で論文のアドバイスをくれる教授はあくまで学部内から探してくることしかできないので、個人的には他の学部から論文のテーマに近い教授を探してくることができれば、良かったと思います。
環境学部からスーパーアドバイザーを探してきたとしても論文がマネジメントよりになりすぎてしまった場合は作成が難航したりもして。論文を作成しなければならない学生にとっては不利な学部だと思います。環境学部は、日本の大学で農学部などに所属していて環境についてもっと学びたいという人にはお勧めの学部だと思います。
編集部コメント
ヨーク大学に留学している水町さんの生の声をお届けしました。いかかでしたか?現状に満足していない理由やイギリス人の国民性など水町さんが肌で感じた意見をそのまま伝えることが出来たと思います。イギリスに留学を考えている皆さんはぜひ水町さんの体験談を参考にしてみてくださいね^^
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今回紹介したヨーク大学の口コミ
名称 | University of York(ヨーク大学) |
---|---|
国・都市 | イギリス / イングランド / ヨーク |
学校形態 | 大学 大学院 |
住所 | Heslington, York, North Yorkshire YO10 5DD イギリス |
電話番号 | +44 1904 430000 |
公式サイト | http://www.york.ac.uk/ |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/210/ |
インタビュアー
林元真季(はやしもとまき)/早稲田大学二年/アブログインターン生