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「英語に敬語はない」は嘘?英語で丁寧な表現を選ぶコツ
「英語に敬語はない」と言い切る文法書や教科書をたまに見かけますが、それは少々間違っていると言わざるを得ません。確かに英語には、日本語のように体系立った「敬語」のシステムはないかもしれません。でも「丁寧に話す」方法なら、たくさんあります。今回は、英語言語学専攻、アメリカ留学、現在カナダ在住の私が、「英語の敬語」をご紹介します。
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Can/CouldとPleaseが基本
ネイティブの親が子どもをしつけしている場面に遭遇すると、必ずと言っていいほど子どもに向かって Please?「Pleaseはどうしたの?」「Pleaseと言いなさい?」と言っている姿を見かけます。それほど英語では、人に対してPleaseをつけて話すことが大切だということです。
A) Can you shut the window?(窓閉めて?)
B) Can you shut the window please?(窓閉めてもらえる?)
AとBの通り、Pleaseをつけるだけで大きく印象が変わります。
Please could I have the bill?(お会計お願いできますか?)
飲食店でよく使う言い回しです。Pleaseをつける位置は、文頭と文末の他に、Iの後でもOK。
ちなみに、お会計の請求書は、(特に飲食店でのお会計の場合)アメリカ英語で「Check」と言うことが多いです。
Mayを使うパターン
Mayは主に「私が~してもいいですか?」と自分の行動に対する許可を求める表現です。
A) May I ask you a question?(質問してもいいですか?)
B) May I ask you to take some photos of us?(私たちの写真をいくつか撮ってもらえませんか?)
Aの例は簡単だと思いますが、Bはどうでしょうか?直訳すると「私が、あなたに~を頼んでもいいですか」の依頼の文になっています。自分中心の疑問文にすることで、丁寧に依頼する表現です。
How may I help you today?(今日はどうされますか?)
銀行などの窓口に行くと言われるフレーズです。直訳すると「今日はどのようにお助けできますか?(=今日はどうされますか?)」となります。
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Mindを使うパターン
A) Do you mind if I go to the bathroom?(お手洗いに行ってもいいですか?)
B) Would you mind if I went to the bathroom?(お手洗いに行ってもよろしいですか?)
「私が~したら、気にしますか?(~してもいいですか?)」と自分の行動に対する許可を求める表現です。Aよりも「仮定法」を使ったBの方がより丁寧な表現になります。
ちなみに、お手洗いはアメリカ英語で「bathroom」または「washroom」、イギリス英語で「toilet」が一般的です。
A) Do you mind cutting the vegetables?(野菜を切ってもらえませんか?)
B) Would you mind cutting the vegetables?(野菜を切っていただけませんか?)
「~することを気にしますか?(~してもらえませんか?)」と相手に依頼をする表現です。こちらもAよりもBの方がより丁寧な表現です。
まとめ
「英語にも丁寧に話す方法がたくさんあるんだ!」と気付いていただけましたか?
今回挙げた例は、どれもネイティブが日常的に使っている基本的な表現です。ぜひ、この機会に「英語の敬語」をマスターして、英語で丁寧な依頼ができるようになりましょう。
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