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【実録】ドイツの名門!ミュンヘン大学の大学院に入学するまでの道のり
アメリカのハーバード大学やイギリスのオックスフォード大学、ケンブリッジ大学など欧米諸国の名門大学はアジアでも知名度が高いものです。そんな中、アジア諸国ではあまり知られていないものの、学界でその名前を出したら知らない人はいない隠れた名門大学があります。その名はミュンヘン大学。ここでは、筆者がこの大学院に入学するまでの体験談をお伝えします。
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(Ludwig-Maximilians-Universität München:ミュンヘン大学)とは?
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(Ludwig-Maximilians-Universität München)は、1472年にドイツのバイエルン州に創立されたが、現在のキャンパスは主にミュンヘン地域にあります。ミュンヘン大学とも呼ばれています。
ミュンヘン大学は文系と理系が設置されている総合大学であり、長い歴史の中で、数多くの分野で権威とも言える大量な研究成果で有名になっています。例えば、レントゲン射線を発見し、第1回目のノーベル物理賞を受賞したヴィルヘルム・コンラート・レントゲンは、かつてこの大学で教鞭をとったこともあります。また、この大学の卒業生から数10人のノーベル賞受賞者が輩出したのも、有名な話のひとつであります。
2015年のTIMES世界大学ランキングでは、世界では29位、ドイツ国内では1位の大学でした。今この大学の有名な学部としては、医学部や物理学部などがあります。
ミュンヘン大学入学までの道のり
最初はドイツの別の大学院に入学
ここからは私自身について少し話します。
私は都内にある私立の4年制大学を卒業後、ドイツの大学院に進学しました。
日本の大学では経済学を専攻していました。私が通っていた大学では、経済学はほぼ文系として扱うため、私自身も数学などより、理論に重点をおいて勉強していました。そのような背景もあり、ドイツの大学院では経済学部ではなく、より理論を重視する政経学部に入学しました。
また、最初に渡独してからしばらくドイツ西部の街に滞在していたこともあり、そのままドイツ西部のとある総合系の公立大学に入学することにしました。
入学後、現地の友人からドイツでの学業や進学に関する事情について色々と教えてもらいました。そのとき私が知ったのは、ドイツでは、大学のランキングだけではなく、専攻ごとにもランキングがあるということです。
私が通っていた学部は、その州の中でも重点学部であり、ドイツ国内でも上位ランキングでしたが、同じ専攻のランキングの中で、揺るがない一位としてミュンヘン大学がありました。
たとえ学歴重視など全くないドイツの習慣であっても「ミュンヘン大学」という名前が出たら、人々はやはり「すごい!」という驚く顔をします。
もちろん、当時の私にとってミュンヘン大学は、いずれは見に行ってみたいという憧れの大学で、そこに入学して勉強するなんて想像もしていませんでした。
ミュンヘン大学への転校を決意
しばらく大学院に通いながら、政経学を学んでいたのですが、そこの方針やカリキュラムは私の希望からはかなり外れていたもので、転校しようと決意しました。
そう決めてから、いろいろな大学で調べたり、実際にアポを取って相談してみても、私が勉強したいものに一致するカリキュラムがなかなか見つからず困っていました。
そんなとき、たまたまミュンヘン大学のカリキュラムや研究重点について興味半分で調べてみたら「これだ!」と、びっくりするぐらい、私がやりたいことと一致していました。
ハードルが高い!ミュンヘン大学への入学
ミュンヘン大学はドイツのトップレベルだけに、入学するのもそう簡単なことではありませんでした。以前私が書いた記事 大学の学費がゼロ?ドイツ留学をおすすめする5つの理由 では、ドイツの大学は入学試験はないということを書いていますが、ミュンヘン大学に関しては、ほぼ例外だと言えます。
通常、ドイツの大学へ入学するには、大学のインターナショナル・オフィスへ書類を提出し、通過したら入学許可書(Zulassung)をもらうことになります。
これを持って、大学の学生管理課(Administration Office)で学籍を登録すれば、入学手続きは済みます。
しかし、ミュンヘン大学は違いました。
ミュンヘン大学へ入学するためには、まず入学許可書が2つが必要です。ひとつはインターナショナル・オフィスが発行するもので、書類審査が通過したときにもらうことができます。もうひとつは学部が発行するものです。
インターナショナル・オフィスが発行した入学許可書には、一般的に「準」入学許可と明記しています。どちらか片方の入学許可書をもらっても、入学できるというわけではないのです。
つまり、申請する学生には、それまで受けてきた教育や個人的な経歴を審査すると同時に、学部からも、この学生は大学で勉強していくのに十分な基礎と実力に備えているかどうか、というテストが課せられるということです。
このテストは学部によって形式はさまざまですが、筆記試験や口頭試験もあれば、学部の相談係とアポを取って、自分の計画やそれまで勉強してきたことについて詳しく話すというものもあります。
私が志望する学部では、幸いにも筆記試験はありませんでした。そこで、私はまず学部の相談係に行くことにしました。
とにかく熱意が伝わるよう、予めたくさんの準備をしておきました。大学時代お世話になったゼミの教授を訪問し、推薦状を出していただきました。
行く前にも、自分の履歴書を用意したうえ、学士時代に勉強したこと、これまで書いてきた論文(学士論文以外のものなども含めて)、興味を持った研究方向に関するレポート、大学院に入ってからどんな勉強方針で進めたいかについてのレポートなど、あらゆる資料を用意しました。
また、勉強方針や研究方向などを語るための準備として、学部のすべての先生や教授方の研究重点なども全てウェブサイトで確認しておきました。
ようやく学部の許可書をもらい、それとほかのものと共に、書類審査のインターナショナル・オフィスへ郵送しました。
まさかの入学拒否!からの合格通知
学部の入学許可書があったにも関わらず、ほかの書類に不備があるといわれ、入学拒否されてしまいました。しかし、その不備とは、原本と翻訳の言語的な違いがあったためであり、重大なミスではありませんでした。
入学拒否された人に対し、メールで事情を説明し、不備のところを直すことで、もう一度審査するチャンスを得ることができます。私はひとつひとつの指摘についてメールで詳しく説明し、コピーやオリジナルをスキャンして送るなど、できるだけ迅速に対応しました。
そこから一ヶ月ほどが経ち、やっとインターナショナル・オフィスから書類審査の合格通知が届きました。
そして、2017年の10月、私は2つの入学許可書を持って、ミュンヘン市の中心に位置するミュンヘン大学の本館で学籍を登録をすることができたのです。
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ミュンヘン大学へ入学したい方へのアドバイス
ここでひとつのアドバイスです。ドイツの大学に入学する際の書類審査はやや厳しいですが、ミュンヘン大学はその中でも類を抜いて厳しいです。
しかし、厳しいとはいえ、必ずしも大学側が正しいとは限りません。もし同じ状況で拒否されてしまえば、まず拒否理由をしっかり読んで、問題点を見つけ、冷静に対応しましょう。再びチャンスが訪れます。
また、ドイツには推薦状を非常に重視する習慣(これは職場でも進学でも通じる)があるので、以前お世話になった先生から推薦状をもらうというのも非常に有利なことです。
最後に
いかがでしたか?実は私は高校時代にも名門大学を憧れていました。しかし志望先に受からなかったことで、長い間、非常に大きな学歴コンプレックスを抱えるようになってしまいました。
しかし、ドイツで進学してから、学歴というより本当に研究や勉強に関心を向けるようになりました。そして、このように自身の勉強のためにミュンヘン大学に入れたことで、学歴コンプレックスも完全に解消することができ、一瞬で色々なことが軽くなった気がしました。
これからの勉強に全力で打ち込み、充実した大学院生活を送ろうと思っています。
ミュンヘン大学の口コミ
名称 | Ludwig-Maximilians-Universität München(ミュンヘン大学) |
---|---|
国・都市 | ドイツ / ミュンヘン |
学校形態 | 大学 |
住所 | Professor-Huber-Platz 2, 80539 München, ドイツ |
電話番号 | +49 89 21802328 |
公式サイト | http://www.en.uni-muenchen.de |
口コミサイト | https://ablogg.jp/school/5065/ |
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