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アイルランド人と結婚観について討論?私が感じた国民性の違い

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アイリッシュ(アイルランド人)は討論が大好き。それぞれが自分の意見をしっかり持ってます。今回は、私がアイルランド人とお互いの結婚観について話ときに感じた国民性の違いについてご紹介します。

ふと結婚観の話に

アイリッシュの友達(男、38歳)とカフェで話していた時、ふとお互いの結婚観の話に。

  1. この先10年も20年も同じ人を好きな保証なんてないのに、そんなみんなの前でpromise(約束)できない!

  2. じゃぁ子供ができても、結婚する気ないの?彼女が結婚したいって言ったら?

  3. 無い!それに、僕の友達で3回目の結婚をこの前した奴がいるけど、失敗から何も学ばなかったのかと思う!結婚したいって、要するに将来が不安だから契約書にサインしてってことでしょ。

  4. 契約書って・・・。でも、日本では順番は前後しても子供ができたら大抵は結婚するものだよ。

  5. 俺の両親は結婚して、20年間別居してる。それでも離婚しない意味がわからない、結婚した意味さえも。

・・・日本人と欧米人の結婚観は本当に違う。

パートナーという考え方

なぜこんなにも結婚観が違うのか?理由の一つは、欧米にある「パートナー」の存在。結婚していても、パートナーでも、社会的に何の問題もないし違和感もない。結婚しないことが一つの選択肢として確立されている。

日本語だと「内縁の妻/夫」であり、社会的に「家族」という扱いにはならない。ニュースでの「内縁の妻/夫」に良いイメージなんて持たない。

離婚までが大変

もう一つの結婚しない理由。アイルランドに限っていえば、離婚したい場合、別居から4年間待たないといけないらしい。同じ人と離婚して再婚してって繰り返すのを防ぐため。そして、とてつもなくお金もかかるらしい。

アイリッシュの彼曰く、「だから結婚したアイリッシュの旦那はとってもよく働くし、家族を大事にする」と。

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Promiseの重み

そして、私が感じたもう一つの彼らが結婚しない理由。それは、彼らのいう「Promise」(約束)が、なんだかとっても重たい。

日本語で表すのが難しいけど、約束って言うより、「天地天命に誓う」感じ。これはキリスト教の影響で、アイルランドは熱心なキリスト教の国。一度誓ったら覆すなんて、とんでもない!

中絶の関する法律

ちなみに、中絶も法律で禁止されている。たとえ、レイプで妊娠しても法的に中絶してはいけない。妊娠した時点でお腹の子にはすでに権利があるから、と。学生で妊娠したら、こそっとイギリスに渡って中絶するしかない。

2~3年前、インド人女性が妊娠7か月の時、中絶しないと彼女の命が危ない状況になった。でも、中絶は法律違反。中絶した医者も罰せられる。彼女は結局、中絶することができず、命を落とした…。

日本人の私だけでなく、この事件(だと私は思う)はアイルランド国内でも賛否両論が巻き起こったそう。

議論好きな国民性

ある時はカフェでコーヒー片手に、ある時はパブでギネスを飲みながら、アイリッシュは何時間も政治や宗教について語り合う。

たとえ相手が日本人でも、たとえ相手がカタコト英語でも、相手の意見を聞いて、それについてまた議論する。

私は、そんなアイリッシュの国民性が大好き。

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