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襲撃予告より地震!?アメリカと日本の学生の銃に対する根本的な意識の違い

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人間というものは、物事の経験の度合いや慣れによって行動を大きく変えます。価値観や考え方も大きく変わります。抑止力になるという理由でアメリカでは銃の所持は認められていますが、銃乱射の事件は多いです。アメリカ人はどこまで銃社会に慣れきってしまっているのでしょうか。留学でアメリカに行ったとき、アメリの違いにカルチャーショックを受けないために、読んでいただきたい記事になります。

銃を持つことに対する日米の比較

日本では、銃を所持すること自体が禁止されているので、一般の人はほとんど所持していません。しかし、アメリカで所持することは禁止されていないので、銃を持っている人はもちろんいます。

シカゴ大学のNORC(National Opinion Research Center)が2015年3月に発表した アメリカ銃所有世帯/銃所有者の割合調査結果 によると、2014年時にはアメリカ世帯の31%が少なくとも1丁の銃を所持し、65.7%がまったく所持していませんでした。

この結果を受け、銃を持っている人の割合が多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれだと思います。皆さんはどうでしょうか?

あくまで個人的な感想ですが、私は31%という数字はアメリカにしては低いと感じました。これは私がアメリカ留学やアメリカでの生活を経験しているからかもしれません。

ところが、海外に一度も行ったことのない友人は3世帯に1世帯は銃を所持している事実にとても驚いていました。

銃を撃つことに対する日米の比較

銃にはもちろん怖いイメージをもっていますよね。もし撃たれてしまったら、命の危険に関わります。2016年だけでもアメリカの大学では銃乱射事件で学生が亡くなるという事件が発生しています。

しかし日本人の多くは銃乱射はおろか、本物の銃声すら聞いたことがない人のほうが多いと思います。私もアメリカの大学に行くまではその一人でした。

私は留学中、アリゾナ州立大学に通っていましたが、在学中に何回か銃乱射事件を体験しました。直接巻き込まれたわけではないですが、銃声が聞こえたことは数回あります。音が聞こえたときはもちろん怖くなり、すぐ逃げ出しました。しかしそれ以上に、私が一番銃を怖いと感じたのは自分で銃を撃ったときです。

アメリカでは銃を撃つ体験ができる場所があります。私は大学で知り合ったブラジル人の友人と銃を撃つ体験をしに行ったことがあります。銃は思ったより小さくて、重さもそれほどありませんでした。しかし、銃を撃ったときの衝撃は凄まじく、両手で押さえないと肩が外れてしまうのではないかと思うほどでした。

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銃社会に慣れたアメリカ人とそうでない日本人が顕著なった1日

アリゾナに渡って4ヶ月くらいしたころ、私はアメリカという国にも慣れ始め、銃社会にも適応し始めていると思い始めました。しかし、そんなとき私の考えを根底から覆す出来事が起きたのです。

2015年11月2日、アリゾナ州立大学に銃襲撃予告が届き、内容はこのようなものでした。

Tomorrow this will be my target
12:30 will be my chosen time
Filthy degenerate normies will be the first under my gun sights.
All of the girls who laugh at my calling me a creep.
All of the fratboys who get all the girls. They will all pay for alienating me.
The Bushmaster M4 Carbine will be my weapon of choice…
The beta uprising is now fellow anons, check the Scottsdale news after 12:30 if you think I’m bullshitting

という内容に、アリゾナ州立大学の写真が貼られていました。

同じ日の夜、アリゾナ州で小さな地震がありました。アリゾナ州立大学があるテンピ市では震度2を観測しました。私はアリゾナでも地震はあるのかと少しびっくりしましたが、震度2だったので全く気にすることはありませんでした。

しかし、次の朝起きてニュースを見てみるとネット、テレビなどの多くのメディアのトップニュースが震度2の地震について取り上げていました。襲撃予告についてのニュースは二の次で、大学に行ってみても学生の話題は震度2の地震で持ちきりでした。

そのとき私はいかに自分が地震に慣れていて、逆にアメリカ人がいかに銃社会に慣れているのかを実感しました。いくらアリゾナ州の地震が少ないとはいえ、度肝を抜かれた瞬間でした。

最後に

ここまででも分かるように、日本とアメリカでは銃に対する意識や文化が根本的に違います。留学や移住でアメリカに住む日本人は多くいますが、もちろん銃は怖いものと認識してアメリカに行く人が多いでしょう。そうなると、アメリカ人との銃社会や銃に対しての感覚のズレを感じることが多くなると思います。

しかし、それはすべて慣れの度合いによるものです。

アリゾナの学生が震度2の地震で過剰に恐れるのは地震に慣れていないからで、日本人が過剰に銃を恐れるのは銃に慣れていないからです。

アメリカで生きていく以上、銃社会だという事実を受け入れて生きていかなければなりません。

これからアメリカに留学に行く学生には、ぜひ行く前に銃について勉強したり、行ってからアメリカ人に銃について聞き、少しでも銃の知識を増やしてほしいです。そうすることで、銃社会と言われるアメリカでの生活に慣れやすくなるのではないでしょうか。

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