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ミュンヘンで銃乱射事件。ミュンヘン在住者が語る街の様子と緊急時に必要な知識
2016年7月22日、ミュンヘン・オリンピックショッピングモールで銃乱射事件が発生しました。ミュンヘン在住の私が体験したことと、実際にテロや事件が発生したときに必要な知識をお伝えします。
ミュンヘン銃乱射事件直後はデマ情報が出回りパニックに
ミュンヘン・オリンピックショッピングモール銃乱射事件の際、テロや地震などへの災害訓練を受けていないほとんどのミュンヘン住民はパニックに陥りました。SNSにはデマの情報が出回り、繁華街で爆竹を鳴らし、さらにパニックを煽るような行為をして怪我人が出たことも事実です。
テロや事件が発生したら重要なこと
事件が発生したら、まず何よりも大切なのは「冷静さを保つこと」と「安全な場所に避難すること」です。また、事件やテロの場合犯人が逃走して付近にいることも考えられるので、むやみに外を出歩かない方が良いでしょう。
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携帯電話の充電器は常に持ち歩くと良い
事件当日、ミュンヘンでは交通機関が全てストップしたため、筆者は徒歩での帰宅を余儀なくされました。しかし、携帯電話のバッテリーが無くなり自宅まで20kmもの道のりを、道に迷いながら帰宅しました。途中で酔っ払いや変質者を見たため、関係ない事件も便乗して起こるのでは?と不安になりました。
充電器があればデリバリーのピザ屋やバーなどで何か買って充電させてくれないか頼めたのですが。やはり携帯電話と充電器は必需品であると痛感しました。
帰宅困難者へ開放された避難場所
ミュンヘンでは今回の銃乱射事件の際、帰宅が困難な人に対して幾つかの避難場所が用意されました。自宅まで帰ることが難しい場合、以下のような就寝場所を確保できる可能性があることを頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。
Bayerischer Landtag(バイエルン州議会館)
バイエルンの州議会の建物が一時避難所として解放されました。警察が建物周囲を厳重に警備しておりました。他にも幾つかの議会関係の建物が避難所として解放されたそうです。
国営鉄道(Sバーン)各最終駅
車両置き場に寝台列車を使用して就寝可能でした。
Facebookにてハッシュタグ「#öffentür(開いたドア)」を通して泊めてくれる人も
就寝場所を提供してくれる近隣の人を探せました。見ず知らずの人なので少し不安がありますが・・・。
教会・モスク
開放され、朝食が提供される場所もありました。
ホテル
インターネットにて無料で部屋を提供してくれるホテルも多数ありました。
最後に
私たち日本人は防災訓練を幼い頃から受け、地震などを体験しているため比較的落ち着いて行動できるように思います。まわりの情報に惑わされず、冷静に安全な場所へと避難できるよう、パニックを起こさないことが大切です。