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アメリカ留学で忘れてはいけないImmunization対策:予防接種証明について
アメリカ留学の際、ビザの取得に加えて忘れてはならない項目があります。多くの大学・フルタイムの学校でImmunization(予防接種)の要項があり、MMRの接種証明が義務付けられています。筆者は「アメリカでも受けられる」と聞いていたので、何とかなるだろうと無頓着のまま渡米してから大慌てしました。その自省を踏まえて、留学生にとってスマートな手順をお伝えしたいと思います。
※体験談は、2012年時にニューヨークの公立大学に入学したときのものです。州や学校によって異なることがありますので、必ずご自身の学校のHPなどで条件をご確認ください。
MMRとは
Measles(はしか)、Mumps(おたふく風邪)、Rubella (風疹)の略。アメリカでは一般的な予防接種で、日本では「三種混合」として1988年から1993年まで実施されていましたがMumpsワクチンの問題で中止しています。(2006年からMumpsを除いた2種混合を実施)
ニューヨーク州保健局の規定によると、入学の際に下記の接種記録の提出が必要です。
・Mumps(おたふく風邪)1回
・Rubella(風疹)1回
・Mesles(はしか)2回(←ここに注目)
実際にはしか、おたふく風邪、風疹にかかったことがある場合でも免疫の証明にはならず、上記接種の証明を提出、あるいは新規で接種することになります。
MMRを受けないとどうなるか
私の学校では、学生情報にImmunization Stopというステータスがつき、大学のオンラインでの履修登録をすることができません。よって、学期が始まる前に接種と記録の提出を済ませないと、授業の登録が遅れてしまうことも。
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アメリカでも受けられる?
MMRはアメリカで簡単に受けられますし、費用も安いです。私は、学校のクリニックで無料で受けられました。ニューヨーク市では学生に無料でMMR接種をできるクリニックのリストも提供していますし、海外保険に入っていれば、その他のクリニックなどでも$15程度で受けられるようです。
日本でMMRを受ける場合、一般的でないワクチンのため、英文証明なども含めて1万円以上かかることもあるようです。が、ビザ取得や寮に入るための書類など、渡米前に必要になる場合はやむを得ないかもしれません。
日本では何もしなくていい?
ところが、日本で何もしなくてもいいかというと、上記の接種条件にあるように、はしかは2回接種が必要です。接種の間には、1ヶ月程度期間を空けないといけません。アメリカでMMRを受けられたとしても、1ヶ月以上余裕を持って入国し、入学・履修登録に間に合って2回接種するのは大抵厳しいです。
そこで、日本でもはしかは乳児期に1回は受けているので、母子手帳の予防接種記録の英文証明を発行してもらえば事足りることが分かりました。学校のクリニックに聞いたところ、自分で翻訳したのではダメで、きちんとした医療機関のスタンプが必要だそうです。
私はすでにアメリカにいたので、日本にいる母に頼み、いつもお世話になっている近所の診療所に相談してもらったところ、なんと2件とも断られました。親切なお医者だと思っていたのに(笑)。小さなクリニックでは、何かあった時のリスクを取りたくないので敬遠されることがあるそうです。
次に、地域のパスポートセンターに附随の診療所(海外留学・赴任向け予防接種なども受け付けている)で対応してくれるという情報を入手し、また母に横浜市のパスポートセンターまで出向いてもらって、作成していただいた英文のMEDICAL REPORTを速達で送ってもらって無事ことなきを得ました。
ちなみに、83年生まれの私はMeaslesもMumpsもRubellaも接種記録がありました。はしかだけもう1回日本で受けておくという手もあったのかもしれません。今回の私の計画ミスのとばっちりを一番被ったのは母でした。このことだけではなく、親には色々とありがたく協力してもらっているので、将来きちんと親孝行しなければいけませんね。
まとめ
渡米したてで事情もあまり分からないまま、肝心の最初の授業が受けられないかもしれないというのは結構な不安でした。履修登録に必要なMMR予防接種は、アメリカ現地でも費用を抑えて受けられますが、接種の条件などにより、入学までの期間に間に合わないことがあります。事前に日本で、母子手帳の予防接種の記録を確認し、英文証明を作成していくことをお勧めします。