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フランス生活で落ち込んでしまう7つの原因と解決法
「パリ症候群」という言葉があるように、日本人の頭の中のパリは、おしゃれで洗練されているイメージが一般的にありますが、現地に来てみると想像とはかけ離れたパリの現実に失望し、落ち込んでしまったり、ときには鬱病になる人もいます。フランス生活で落ち込んでしまう原因とは?
どんな状況が落ち込みの原因になるのか?
1.フランス語ができないジレンマ
言葉ができないことで、身の回りのことすら自分でまともに言えないジレンマ。特にフランスでは英語が通じない場合も多いので、言葉そのものがストレスになる場合がある。
2.生活スタイルの違いによるストレス
なんでも便利な日本とは明らかに違う、フランスの生活スタイルや不便さに関するストレス。日本で生活していると24時間のコンビニや自販機のある生活が普通だが、フランスにはない。また街やトイレなどが汚い場合も多い。
3.価値観の違いのギャップ
日本人は、集団的な助け合いが美徳とされますが、フランス人は、個人主義の考え方が強く、自分の意見を持ち、自分でなんでも積極的に行動することが美徳とされるため、そのような価値観にギャップを感じてしまう。
4.多国籍社会の現実によるショック
多国籍社会であるフランスの生活では、移民問題や人種差別、貧困の差などの社会問題を抱えており、日本人としての道徳的な価値観からかけ離れた光景に、ショックを受ける。
5.公的な機関(役所や警察等)が頼れない心労
フランスの公的な機関は日本では考えられない対応をされる場面が多く、信用できないところもあるが、ビザ申請などで関わりを立つことができない心労。警察に関しても対応が悪い場合が多く、安全面に対する心労も。
6.気候の違いによる心身の疲弊
冬場のフランスは、どんよりとした曇りの日が続くので心身ともに疲弊する。
7.フランス国内での日本人同士の溝
個人主義のフランス生活に慣れてくると、フランス国内での中途半端なヒエラルキーのある日本人の集団が苦しくなる。自分の立ち位置の混乱から来る、埋められない溝。
誰かに相談する場合
分かってくれそうな身の周りの人
まずは相談しましょう。周りに誰もいない場合は、日本にいる家族や友人にアプリなどを使ってビデオ通話してみるのも良いかもしれません。
専門のカウンセラー
フランスの相談機関には英語を話すカウンセラーもいます。カウンセラーの場合、保険は適用されませんが、良心的な所が多いです。初めての相談は、カウンセラーとの相性もあるので無料の場合も多いです。また、学校に無料の相談窓口があることも。
ホームドクター
気分が落ち込んですぐれない場合、ホームドクターに相談すると、休息の指導や薬を処方してくれます。また保険も適用されます。病気のときは、語学の問題も壁になりますので、可能であれば言葉の分かる人に付き添ってもらうと良いでしょう。
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自分でもできる解決方法
感情や身体の悲鳴を我慢しない
落ち込んだときは、睡眠を十分確保して規則正しい生活をする。泣きたいときは泣き、感情を我慢しない。言いたいことは、我慢しないで言うことも回復の一歩です。
完璧主義をやめる
日本は完璧主義を求められる社会ですが、フランスの社会は、少しいい加減くらいがちょうどいいこともありますので、そういった価値観を理解しましょう。
ここは日本ではないという自覚を持つ
フランスにいると、何でも日本の生活と比べてしまいます。それを繰り返すと、心の疲労が蓄積します。ときには、起きてしまったことは仕方がないと諦めることも大事です。ここは、フランスだと思いましよう。
人を気にしない
人が自分をどう思っているかを常に気にしていても、人の心は読めません。フランス人は、はっきり自分の気持ちを言う反面、時間が立つと忘れている人も多いので、人の言動に対してナーバスにならない方が良いでしよう。人は自分が思うほど、自分のことを気にしていないものです。自尊心の回復、自尊心が強くなる訓練が大事です。
ポジティブな言葉を読む
インターネット環境も発達していまので、日本語で書かれているサイトや書籍を読むことも簡単です。心の病の復帰は自尊心の回復が鍵なので、前向きな言葉を読む習慣づけが大事です。こういうときは母国語で読んだ方が良いでしよう。
自然や動物に触れる。毎日、散歩をする
フランスには自然が多く、動物もたくさんいます。無料の動物公園もたくさんあります。散歩するだけでも、太陽の光を浴びることもできますので、良い運動と気分転換になります。
また、フランスでは自宅で動物を飼っている人が多いです。筆者のようにモルモットなどを飼うとアパートでも他人に迷惑をかけません。動物セラピーの効果が期待できます。
自分の没頭できる好きな趣味を見つける
フランスは、日本よりも学校や仕事の終わる時間が早く、休みも多いです。趣味をほとんどやっている時間のない、休日も社会が忙しい日本人は、フランスではどう時間を過ごして良いのか分からなくなる傾向にあります。日本にいるときから、没頭できるような好きな趣味を持った方が良いでしよう。
フランスには、たくさんの趣味のアソシエーションがあります。さまざまな年齢の人との出会いがあります。人と話すことができるようになるまで回復したら、アソシエーションに参加することも、社会復帰の一歩になります。
まとめ
筆者は、日本の生活環境をすべて断ち切って、フランスに来ました。もともとフランスに対する憧れはなかったので、パリ症候群のようなことにはならないと思っていました。むしろ人生の半分を日本で生活してきて、さまざまな困難を乗り越えてきたので、フランスでも大丈夫だと過信してました。
ところが、文化的な違いや言葉の問題などで次第に気分が落ち込み、最終的に鬱病になりました。
フランスの留学生活が長くなる留学生も多いと思います。楽天的な性格の方の場合は順応性が高いと思いますが、それでも最初の一年くらいは、さまざまな困難があると思います。実際に、筆者は留学生で心の病になってしまった学生を見てきましたが、生活環境が変わってしまうと、誰にでも起こり得ることなのです。
どんなに信頼できる人がそばにいても、特に自分で心の病を克服しようという気持ちがなければ、フランスで生活を続けることは困難です。石の上にも三年と言いますが、留学生活が耐えられなくて、途中棄権でもその経験は無駄ではありません。
ありのままのフランスをどう自分の中で受け入れ、楽しむことができるのかが、鍵となるでしょう。無理のない留学生活を送って欲しいです。
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