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鬱とは少し違う「depression」とは?アメリカ人のネガティブ思考
日本を訪れるアメリカ人を見ると前向きで楽しそうな人を多く見かけます。しかし日本に来るアメリカ人の多くは比較的経済的に余裕のある人か、日本が好きで、日本に来たことをとても喜んでいる人たちです。そういう人たちが、日本人にとって前向きに見えるのは当然です。しかし実際にアメリカに行ってみると、ネガティブなアメリカ人がたくさんいます。
アメリカ人だからといって前向きな人ばかりではない
アメリカ人でもシャイでネガティブな人がいることぐらい分かっているよ、と思う人もいるかもしれませんが、筆者の経験上、実際に前向きで外交的な人の方が案外少ない、というのが事実です。筆者が思うその理由としてあげられるひとつは「depression」という単語の存在です。
日本のうつとはちょっと違う、depressionって何?
日本語ではうつ病と訳されますが、英語のdepressionというのは慢性的に落ち込んでいて、物事に対してやる気を見いだせない状況を言い、幅広い年代の人がdepressionに苦しんでいます。日本では、「自分はうつだ」とあまりつぶやいたりしませんが、筆者はアメリカで頻繁に「I’m depressed」と人が言うのをよく耳にします。
depressionは深刻な問題で、心理学や生物のクラスでも取り上げられています。学校ではカウンセラーの存在を頻繁に生徒に発信し、テレビでもカウンセラーへ相談しようといった内容のCMが目立ちます。対人関係や、経済的不安、持病など、さまざまな要因でdepressionの状態に陥ってしまう人がとても多くいるのです。
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depressionの概念が幅広く浸透している
同じような問題は、もちろん日本でもありますが、アメリカと日本で異なるのは「depression」という単語が、日本のうつ病という言葉よりも、「深刻に落ち込む」といった感覚で、より会話の中で浸透していることです。
従って、問題を抱えた人たちの多くは、depressionという感情を隠そうとしません。筆者の知り合いも、何かがうまく行かないと、すぐに取り乱して、落ち込んでしまったり、怒りだしたり、自分がなぜうまくやっていけないかを説明し始めたりします。そして、「I’m depressed.」と声に出して言います。そんなとき、「どうしてこんなにいつも落ち込んでしまうのだろう」と、自分でもdepressionを感じてしまうことがあります。
まとめ
初めてアメリカに留学する予定の方は、日本に来るアメリカ人だけで本土の人の性格を判断するのではなく、ネガティブ思考なアメリカ人も多くいるということを頭に置いておきましょう。彼らと出会ったとき、どんな問題が今アメリカには存在して、国民に影響を及ぼしているかを考えたうえで、彼らと関わっていく必要があります。