Canestrelliとは

Canestrelliとは「ちいさなバスケット」という意味を持つ、イタリア中で親しまれている花の形をしたビスケット（クッキー）です。

イタリアではビスケット（クッキー）類は「Biscotto（ビスコット）」「Biscotti（ビスコッティ）」と呼ばれ、基本的には全てバターが入っていません。しかし、Canestrelliはバター入り。ゆえに、日本人にとっては「お花の形のバタークッキー」と言ったほうが、ピンとくるかもしれません。

Canestrelliの由来

Canestrelliがいつ誕生したのか、どうしてこのような可愛らしい形になったのかははっきりしていません。しかし、昔から結婚式やキリスト教にまつわるお祭りで欠かせないアイテムだったと言われています。

名前の由来は諸説ありますが、焼いた後に専用のバスケットの上で乾かしていたことから「ちいさなバスケット」となったと言われています。

ジェノヴェーゼパスタで有名なリグーリア州の伝統的な郷土菓子で、正式に「Canestrelli」を名乗れるものは、Margherita（マルゲリータ：フランス菊・ひなぎく）の花の形をしていて、さらに直径10センチ、穴が直径3センチと決まっています。

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手ごろに購入できるCanestrelli４選

スーパーから専門店まで、いまではリグーリア州でなくとも色々な所で買うことができます。せっかくなので、旅行者やリグーリア州以外に滞在予定の方にもゲットしやすいスーパーで試せる美味しいCanestrelliを4つご紹介します。

１．Grondona

ジェノヴァの老舗お菓子メーカーGrondona（グロンドーナ）。水色の袋に入ったCanestrelliのパックはスーパーで簡単に手に入ります。

社名ロゴに「Pasticceria genovese（パスティッチェリア ジェノヴェーゼ：ジェノヴァのお菓子屋さん）」と書いてあるので、お土産にもおすすめ（ジェノヴァはリグーリア州の州都）。筆者はジェノヴァ以外でもグロンドーナ社のお菓子を見ることがありますが、やはりリグーリア州に行くと一番よく目にします。

Grondonaウェブサイト

• URL： http://www.biscottificiogrondona.com/

２．Mulino Bianco

日本の輸入食材店などでも売っている、イタリアを代表する大手ビスケットメーカーMulino Bianco（ムリーノ ビアンコ）。ここのCanestrelliは「Canestrini（カネストリーニ）」という名前で売られています。

大袋入りのタイプが主流なので、1つ買って電車や観光バスの中で皆でつまんでみてください。

Mulino Biancウェブサイト

• URL： https://www.mulinobianco.it/canestrini

３．Coop

イタリアにもコープ（生協）はあり、普通スーパーとして誰でも利用することができます。そこで販売されているプライベートブランドのCanestrelliは箱入りなので持ち運びの際も便利。中の包装もしっかりしているので、日本から旅行で来た方も崩れにくく安心して持って帰れることでしょう。

Coopウェブサイト

• URL： https://www.e-coop.it/index.html

４．Carrefour（Terre d'Italia）

フランス発祥のスーパー カルフールは、イタリアにもたくさんあります。 そのカルフールのイタリア限定プライベートブランド「Terre d'Italia（テッレ ド イタリア）」は、ご当地グルメが幅広くラインナップされていて◎その中にCanestrelliもあり、コープ同様、箱に入っているのでお土産にももってこいです。

Carrefour（Terre d'Italia）ウェブサイト

• URL： http://www.terreditalia.com/prodotti/canestrelli/

Canestrelli専用の型を買って自作するのもアリ？

再現レシピとなると、日本で入手しにくい食材も多いため、材料を揃えるのが大変かもしれませんが、Canestrelli風クッキーを作るための専用クッキー型を買うのはアリ。

クッキー型はイタリア語で「Tagliabiscotti（タリアビスコッティ）」といい、直径10センチ、穴直径3センチを忠実に再現した「Per Canestrelli（ペル カネストレッリ/カネストレッリ専用）」の型も多く売っています。

まとめ

飾っても可愛い、食べても美味しい一品ですので、是非チャレンジしてみてください。イタリアでは全国のスーパーで購入可能ですが、リグーリア州にある本場のお菓子やさんや専門店のものも、味わい深くておすすめです。時間があれば是非リグーリア州まで足を運んでみてください。