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【大公開】どっちが高い?ニューヨークとロンドンの生活費比較

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ニューヨークとロンドン、どちらも物価が高いイメージがありますが、実際に生活費はどちらの方が高いのでしょうか?筆者はたまたま両方に住む機会を得ましたので、ここでは、参考までに1ヶ月の支出を公開し、各項目について筆者個人の考察をお伝えします。

ニューヨークとロンドンの生活費

筆者は2017年までニューヨークに住んでおり、2018年からロンドンへ移住をしました。それぞれ、1ヶ月の支出は以下のとおりでした。

※上記の項目以外にも、学生はもちろん学費、それから外食を含めた交際費や服飾費等がかかります。

家賃

ニューヨークもロンドンも、一人でアパートを借りるのは高いので、学生も社会人もルームシェアをしている人が多いです。

私はニューヨークではクイーンズのサニーサイド地区で、日本で言う1LDKの部屋(ベッドルーム+リビングルーム+キッチン。注:アメリカ・イギリスでは同じ間取りを「ワンベッドルーム)と呼びます)を2人でシェアしていましたが、家賃は、毎年高騰が続いて5年間で1人月825ドル→1050ドルと225ドルも値上がりしました。マンハッタンでは3人以上でシェアしてもそれより高くなると聞きます。

ロンドンではZone 4(※シティの中心から離れるほどZoneの数字が大きい=郊外)のバーネット地区の1LDKに一人暮らししています。

家賃は一番出費の多い固定費なので、これを抑えることは当然大きな節約になります。居住区や住む形態、それに治安等も考慮して家探しができるとよいでしょう。

水道・ガス代

ニューヨークのアパートでは大抵家賃に含まれる所が多いですが、ロンドンでは別途自分で払っています。

電気・インターネット代・家財保険

ニューヨークの料金は、全て2人で折半した額になります。インターネット代やデータ通信料は、イギリスの方が安い印象です。

家財保険は、アメリカのアパートでは契約の際に加入するのがマストですが、会社やプランによってもだいぶ値段が変わってきます。私はルームメイトの安いプランに便乗させてもらっていました。

住民税

学生は所得が一定以下の場合、非居住者扱いとしてどちらの国も免除になります。アメリカは、日本と同じく所得による課税(給与天引き)に、イギリスは、少しシステムが違って住居単位の課税になり、単身者には割引が適用されます。

携帯電話

携帯電話料金は、イギリスの方がアメリカより断然安いです。アメリカではVerizonで通話とテキストがUnlimited(無制限)でデータ利用2GBプラン、キャリアによって50ドル程度〜します。

イギリスではEEでキャンペーン中でデータ利用20GBまで、しかもイギリスからEU圏への通話・テキストやEU圏内でのローミングは国内と同じプランが追加料金なしで利用できます。

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食費

住居費の高さに比べると、自炊をすればどちらの都市でも食費はだいぶ安く抑えられます。というのも、ニューヨーク州、イギリスともスーパーの食材などには消費税がつかないからです。

イギリスに来て嬉しい驚きだったのが、意外にも地産地消ができており、英国産の良質な農産物が安く手に入ることです。牛乳1パイント(約600ml)50ペニーとか、鶏を丸ごと4ポンドなどと安く、品物によってはアメリカの1/3〜1/4くらいだったりします。

白菜やしいたけ、そして日本のみかん(Satsumaやeasypeelerと呼ばれています)も普通のスーパーで買えますし、イギリス圏ならではの食べ物やお菓子などもあり、スーパー巡りは楽しいです。

日用品

石鹸やトイレタリー、掃除用具などです。ルームメイトがいれば費用をシェアできる可能性もあります。

交通費

現時点での地下鉄の1ヶ月パスの値段です(よく値上がりします!)。ロンドンの方はZoneごとに値段が区切られていて、Zone 4に住んでいるとシティ中心部までの値段が高くなります。

ニューヨークの地下鉄はどこまで行っても定額です(100年前の古いシステムをアップグレードせずにそのまま使っているため)。定額でバスも乗り放題になります。移動頻度によって、パスではなく、トップアップ(都度カードにチャージする方式)にすればもっと安く抑えることもできるでしょう。

その他:ニューヨークとロンドンの違い

外食の際は、アメリカではチップを大体15〜20%上乗せして払うのに対して、イギリスは必要な場所では12.5%程度をあらかじめレシートに加算して請求されます。また、イギリス文化であるパブではチップがかからないため、軽く1〜2杯飲むだけなら10ポンド程度に安く済ませられます。

ロンドンで1LDKに一人で暮らしている今は、ニューヨークのときとは異なるゆったりした充足感がありますし、ルームメイトと生活と人生の一部をシェアしながら目標に向かって仕事と大学院を両立させながら頑張っていたニューヨークの生活も、大変ながらも充実していて、思い出すととても懐かしいです。

街自体も、それぞれが高みを目指す志の高い人が集まる、良くも悪くも生き馬の目を抜くような速いペースのニューヨークの日常に比べて、ロンドンはやはりヨーロッパの一部である影響も大きく、街も人もどっしりと落ち着いた、それでいて他者にも寛容でオープンな雰囲気がある印象です。

おまけ:学費の管理のコツについて

アメリカの大学の授業料は、学期ごとに単位数で納めます。私は、アメリカでパートタイム学生として、普段はフルタイムで仕事をしながら大学院に通っていましたが、学費のために別の口座を作って管理していました。毎月のお給料から一定額(例$500)を必ず学費専用の口座に移して積み立てて、授業料はその口座から小切手で払いました。

仕送りをしてもらう場合でも、普段の生活費と学費を分けておくことはおすすめです。

まとめ

以上、筆者がニューヨークとロンドンで生活をした際の生活費の比較についてご紹介しました。金額はあくまで現時点での一例ですが、家賃を除けば、差額が1万3千円余りとそんなに大きな差がありませんでした。

筆者個人の感覚としては、イギリスに来て支出が増えた感じはしていません。ただ、未だにポンド建ての値札をついドル換算する癖が抜けず、あまり購買意欲が湧かないことも多少影響しているかもしれません。

留学先の決定には、言うまでもなく、何をどこで学びたいかの目的が一番重要です。そして、どういう住居にどういう形態で住むか、家賃がいくらかで生活の質が左右されると思います。これからニューヨークかロンドンで、あるいは皆さんがそれぞれ希望しておられる都市への留学を計画される際の留意点や体験談として、何らかの参考になれば幸いです。

合わせて アメリカからイギリスへ移住した経験から<アメリカ英語とイギリス英語7つの違い> では、アメリカとイギリスの英語の違いについてご紹介していますので、参考にされてみてください。

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