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年2回?イタリアの敬老の日の祝い方とは?
日本の敬老の日は9月第三月曜日ですが、イタリアの敬老の日なんと年に2回あります。ここではそんなイタリアの敬老の日についてご紹介します。
カトリックにおける敬老の日は「7月26日」
イタリアでは1年365日が、いずれかの聖人のために捧げられており、7月26日はマリア様の父ヨアキム様と母アンナ様に捧げられた日(Festa di Sant'Anna e Gioacchino)であることから、敬老の日として祝う習わしがあります。
カトリックに基づく習わしのため、高齢者をねぎらうよりも、2人の聖人に祈りをささげるためのイベントなどが行われる場合が多いですが、地域によっては教会前でお祭りのようなものを行う場合もあります。
ちなみに日本で7月26日は「東海道四谷怪談」が初演されたことにちなんで「幽霊の日」と制定しているそうです。
キリストさまの祖母であるアンナ様といえば、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが2つの名画を残したことでも有名で、それぞれフランス・ルーブル美術館、ロンドン・ナショナルギャラリーにございます。興味のある方は是非足を運んでみてください。
国が定めた敬老の日は「10月2日」
10月2日もイタリアでは敬老の日とされております。こちらは2005年にイタリアの法律により制定されたもので、法律の中で「祖父母や高齢者が日頃社会に対して果たしていることについて、しっかりねぎらいましょう」と謳われています。
宗教に由来するものではない点や国が定めたものである点などから、イタリア国内では10月2日の方が、敬老の日としての認知度が高い印象です。
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イタリアの敬老の日は何をする?
実はイタリアでは日本ほど盛大に敬老の日を祝う風習はありません。7月26日も10月2日も祝日ではないため、ほとんどのイタリア人は普段と何も変わらない一日を過ごします。
ただ、先述の通り約10年前に定められた「Festa dei Nonni(祖父母の日)」は、国が定めたものであるためか、行政などが中心となって、街で関連イベントをやるような所も増えてまいりました。
よく見かけるのは10月2日の前後の土日に、広場に仮設テントを設置し、クレヨンや画用紙を置いて、子ども向けに「おじいちゃんおばあちゃんへの手紙を書こう!」と呼びかけるイベント。また、おじいちゃんおばあちゃんと孫が一緒になって行う劇の上映や、一緒に博物館などに行くとおやつをプレゼントしてもらえるようなイベントも多くみかけます。
ニュースなどでは10月2日当日、幼稚園におじいちゃん・おばあちゃんが招かれて子供たちから歌のプレゼントをもらい、一緒に給食を食べるようなほほえましい映像も流れます。
いずれも高齢者をねぎらうというよりは、祖父母(Nonni)を孫が祝う催しである場合がほとんどです。
敬老の日には「ワスレナグサ」
アメリカでは1999年に「敬老の日にワスレナグサを贈ろう」ということが会議で決まり、イタリアでもこの文化が「一応」踏襲されております。
というのも、アメリカではワスレナグサの英語「Forget me not」にちなんで「高齢者への敬意や感謝の気持ちを忘れないようにしよう」ということで、この花を贈るそうですが、イタリアでワスレナグサは「Myosotis(ネズミの耳に似ていることに由来する言葉)」というため、あまり敬老の日と関係ないのです。
特に10月はワスレナグサのシーズンでないことからも、他の花を贈るイタリア人の方が多く、ワスレナグサといえば、時々園児が画用紙におじいちゃん・おばあちゃんの絵の横に描いているのを見るくらいです。
まとめ
いかがでしたか?同じ名前のイベントでも各国祝い方が全く違うのは興味深いですね。是非イタリア滞在中はもちろんのこと近隣諸国に遊びに行った際もその国ならではの習わしを学んでみてください。
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