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留学は環境が大事!3年間フランスに留学してもフランス語が全くできなかった話
「留学をしたら語学ができるようになる」「留学が語学上達の最適な方法だ」と言われていますが、本当にそうでしょうか?確かに、留学をすれば現地の人との交流ができ、学習言語を使う機会が多く、結果として言語学習上達に繋がりますが、そのような環境にいなければ、実際に語学の上達につながらないこともあります。今回は中学の3年間をフランスで過ごしたにも関わらず、全くフランス語が上達しなかった筆者の体験談をご紹介します。
留学先で現地の人と交流がなければ語学力は上達しない
筆者は中学の3年間、フランスに留学していました。周りにそのことを話すと、必ず「フランス語ができるんですね!」と言われてきましたが、実際にはほとんどフランス語ができないまま帰国をしました。
フランス留学と言っても、実際にはフランスにある全寮制の日本人学校に通っており、授業もほぼ全部日本語で、先生もほぼ日本人、クラスメートも全員日本人でした。学校は午後4時くらいまで授業があり、その後は日本の学校と同じように部活がありましたが、6時には点呼、その後の外出は一切できず。一応、放課後の6時までと、水曜と土曜の午後、日曜は外出が可能だったものの、時間に限りがありすぎて、現地の子と仲良くなるのは難しい状況でした。
フランス語の授業は週3時間、他には体育と美術の授業のみ、フランス人の先生でした。体育と美術の先生はフランス語での授業でしたが、見様見真似でなんとかなるので、あまり語学上達には関係していませんでした。
さらに、中学1年時から英語の勉強も始めており、結果として、英語とフランス語を同時に勉強しないといけない状況でした。もちろん、せっかくフランスに住んでいるからと、授業以外にも頑張ってフランス語の勉強はしていたものの、学校の勉強と宿題、そして英語との両立はかなり大変なものでした。
結局、フランスに留学しながらも、実際は90%は日本語を使用する環境にいたのです。
それでも、最初は近所のフランス人の子が学校に遊びに来たりして、週末などにたまに会ったりしていましたが、週3時間の授業ではフランス語のレベルではなかなか向上しないので、会話をしたくても、なかなか進みません。それでも、フランス語に触れる機会は多少増えるので、理解力は多少向上したのか、一応買い物などでの簡単な意思疎通はできるようになりました。
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ホームステイで語学力が向上
中学2年生の夏休み、近所の家でホームステイを体験し、ここでやっと語学力が向上したことを実感しました。5週間で2軒の家にお世話になりましたが、最初の家ではフランス語が分からないと、諦めて英語で会話をしてくれたのですが、英語もフランス語もどちらも同じくらいのレベルではあったので、逆に語学力が伸びませんでした。
2軒目の家は英語ができない家だったので、ずっとフランス語を使い、そのときの方がフランス語が上達しました。やはりフランス語漬けになるということは、それがたとえ1か月ほどの時間でも、かなり語学力向上には役に立ったことを実感したのです。
ホームステイ体験のお陰で、ある程度フランス語ができるようになったと実感できたのですが、それでも日常会話ができる、というレベルにまではいかず、3年間の留学経験があるとは言えないくらいのレベルでした。もしずっとホームステイをしていられたのであれば、それだけ語学力が向上しただろうと予想はできます。
ですが、日本語を使う環境にずっといて、フランス語を使わないでも生活ができてしまうと、やはりその環境の中で生活してしまうので、実は留学が必ずしも語学向上に有効的とは言えないということが分かります。
まとめ
いかがでしたか?このように留学すれば必ず語学力がアップするのではなく、実際には留学先の環境が重要であることをお伝えしました。
しかし、実際に現地の友達ができ、学習言語を使用する機会が増えたとしても、それはあくまでもある程度その語学がすでにできてこそ、でもあります。
留学は現地で学習した言語をすぐに使えるという点では有効ですが、留学先にて、これから初めてその言語を勉強するとなると、逆に言語上達が遅くなることもあります。言語のベースだけは自国で勉強してから、外国に行く方が有効だと言えるでしょう。
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