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フランスの大学院博士課程(文系)ではどんな勉強をするの?

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大学院博士課程に入学すると、基本は指導教官の元、論文や研究を進めていきます。私の場合は文系なので、どちらかと言うと自分で勉強し、文献を読み、調査をし、たまに指導教官に会う、という日々です。理系の場合は研究室などがありチームで研究を続けながら、論文を書いていくのが一般的です。ここでは文系の場合の大学院博士課程の勉強について、筆者の体験談をもとに、どのようなものなのかをご紹介します。

決まった授業はない?基本的な授業内容

決まった授業は基本的にありません。筆者のいる大学では56時間以上の大学院のコースの取得と、56時間以上のセミナーの参加が修了の必須課程となっています。大学院からさまざまなコースの案内がメールで来るので、それに合わせて毎回事前登録をします。1コース数時間のものもあれば、数週間定期的に通うものなど、内容によっても異なります。

コースは全ての大学院生合同なので色々なクラスがあります。基本的にはワードでの論文の書き方、参考文献リストの書き方、学術的履歴書の書き方、というような論文を書くためのコースもあります。

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変わったコース

また、ストラスブールならではの「欧州議会ツアー」や、日本領事館の総領事による「日本から見たヨーロッパ」といったセミナーも開催されております。その他にも、変わったところで言うと、筆者は「緊張対策」と、「声」というコースを受講しました。

緊張対策

こちらは、演劇の世界から現在は音楽プロデューザーをしている方を講師に迎えて2日間、朝9時半〜午後6時半までの長丁場のコースで、緊張をほぐす方法と言うよりは、芝居の稽古のようなワークショップをする2日間でした。

一番印象に残っているのは呼吸法。深呼吸をして、どのタイミングでドアを開け、中に入り、まず第一声として自己紹介をする、というものです。大学院博士課程の学生は、将来的に大学の先生になる人も多いので、研究だけでは身につかない、このようなコースが開催されています。

ただし、いつも研究をして、文献ばかりを読んでいる学生にとってこのクラスについて行くのはある意味大変です。今までの常識とちょっと違うワークショップなので、戸惑う学生も多いです。ですが、人前に立つという意味ではとても良いコースでした。

声のコース

こちらは先ほどの緊張対策のコースの続きのコースです。先生も一緒ですし、一応このコースを受講するためには先ほどの緊張対策コースを既に受講済みの人が対象になります。

こちらのコースは非常に変わっていました。まず、数人でチームを組み、動物のマネを5つ披露し、その動物の鳴きまねをしたり、最終的には歌を作ってみんなの前で歌うという、かなり破天荒なワークショップです。緊張対策のコースですら、戸惑う学生が多い中、20代、30代、もしくは40代の大人が、動物のマネをしたり、おかしな歌を作詞作曲して歌ったりするのです。

実は声の出し方、発生練習というのは実は全くなく、どちらかというと、どうやって人前で声を出すのか、注目してもらえるプレゼンテーションをするのかなどがテーマのようでした。日本人の私には言葉の問題ではなく、想像力の問題などでかなり頑張って受講したコースとなりました。

まとめ

最近の大学院では、その後研究を継続するだけでなく、自分の発表を公にしていくという傾向があります。今回紹介した少し変わったコースは、海外も含め、人前で相手が飽きないように、発表をするという技術も身に着けるためのトレーニングとして良い授業だと実感しました。

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