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海外の歯医者で日本の保険が効く?海外で虫歯になった時の対処法
海外保険でカバーできない歯科治療費。留学や旅行前に治療を済ませておくのが1番ですが、もしもの時の対処法を実体験をもとにお伝えします。
海外で突然の虫歯!現地の歯科医に行くことに
タイ・バンコクに留学中の筆者が現地の歯科医院に行ったのは留学7ヶ月目のことでした。実は留学前に必要な治療は全て済ませており、放置した虫歯もない状態でしたが、突然虫歯ができてしまい、急遽行くことにしました。
インターネットでバンコクでの歯の治療費の相場について検索すると、簡単な治療で約3000円〜と書いてあったので来院を決めました。バンコクの「Sukhumvit(スクンビット)」には、日本人街と呼ばれる場所があり、駐在員向けに日本人がやっている歯科医院がいくつかありますので、そこで探すことに。
海外の治療費は場所によってさまざま?
日本と違う点は、歯科医院によって料金が違うことです。筆者がかかった歯科医院の医師の話によると、治療内容で大方の料金が決まるのは日本だけで、他国では歯科医の腕や場所によって値段の変動が大幅にあるそうです。なので、現地で治療をする場合、調べられる範囲で治療費を事前に問い合わせるなどしておくのが得策です。
実際の治療費
以下は、タイ・バンコクの日本人歯科医がいる歯科医院で虫歯を1本治療したときにかかった費用です。
- 初診料:300バーツ/350バーツ(違う病院に行ったため)
- 再診料:250バーツ/回
- レントゲン:750バーツ
- 充填(虫歯を削り白い素材で埋める治療):900バーツ
- 神経治療:12000バーツ
合計で14550バーツかかりました。ちなみに、クレジット支払いが不可能だったので、現金で支払いました。
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申請すれば日本の国民健康保険や社会保険で最大7割の治療費が戻ってくる
さて、ここからが大切です。確かに、今回は日本円で合計約5万円弱を自腹で支払いましたが、自分で申請をすることで最大7割の医療費を保険でまかなうことができます。この保険は海外渡航保険ではなく、日本で皆さんが加入されている国民健康保険や社会保険です。
日本国内では、私たちは保険証を歯科医院に持って行くだけでその恩恵を受けられます。これは病院が一括して保険の申請を行っているためです。しかし、海外では申請が病院側からできないため「全額負担」で病院に行かなければなりません。
なので、この申請さえ自分で行えば保険が適用される、という仕組みになっています。簡単に言うと、歯科医院側がやってくれていた作業を自分でやる、と言ったところですね。
保険料返金の申請方法
まずは、申請用紙を用意します。これは国民健康保険や社会保険、また会社によって異なるため、自分、または両親の勤務先(保険料を支払っている場所)に確認をして手に入れましょう。用紙は歯科治療とその他治療で分かれている場合もあります。筆者の場合、治療内容を書く紙がA4で2枚、領収明細書が1枚でした。
次に申請用紙を歯科医院に持っていきます。現地の日本人歯科医なら詳しいはずですが、保険申請のため用紙を記入するようお願いをします。また、歯科医が外国人の場合でも、申請用紙に英語が書かれている場合がほとんどですので、書くようにお願いをします。
日本人歯医者の場合、日本語訳も書いてもらうように頼みましょう。場合によっては、日本語訳がないと受け付けてもらえないこともあるみたいです。
そして、日本に帰国したら、保険の該当する機関に提出します。給料に含まれるなど形で振込があります。ちなみに申請は治療から2年以内で有効ですので、忘れないように申請用紙を歯科医に書いてもらいましょう。
返金額の基準
日本の場合、医療費の7割を保険で負担してもらえます。海外の場合、日本で同等の医療を行なった場合にかかる額と比較して保険料がおります。具体的には、日本での医療費より少ない場合は実費の7割負担、日本での医療費より多い場合は日本での医療費に相当する額の7割負担となります。
ですので、日本だといくらくらいかかるか調べてから歯科医院に行った方が心配が少なくて済みます。
まとめ
いかがでしたか?起こらないに越したことはないケースの紹介でしたが、いざ虫歯になってしまっても慌てることはありません。帰国すべきなのか、現地で治療を受けられるのかの判断基準になれば幸いです。留学前の検診も忘れずに!