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タイで一番のパワースポット?カオキッチャクット国立公園

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仏教徒の国であるタイでは功徳を積むという意味の「タンブン」が人々の生活に欠かせません。そしてタイの東側カンボジアに近いチャンタブリー県にある国立公園の「カオキッチャクット山」には、不思議な大岩と仏陀の足跡と呼ばれる跡があり聖地として大勢の人がタンブンに訪れます。しかしこのカオキッチャクットの大岩は標高900〜1000メートル近い場所にあるため、誰でも気軽に行けるというような場所ではありません。今回はこのカオキッチャクット国立公園について紹介します。

カオキッチャクット(Khao Khitchakut)とはどんな山なのか?

カオキッチャクット国立公園とは、チャンタブリー県にある大きな山脈の一部です。この山は県をまたいでチャチュンサオ県やサケオ県まで続いています。この山を越えてさらに東まで行けばカンボジアの国境もあります。

このカオキッチャクット国立公園は通常、1月末〜3月中旬の約2ヶ月間しか入ることができません。これは山の自然を保護する目的に加え、雨季にはぬかるんで危険であるため、乾季の時期に制限しています。

しかし、この山開きの期間は24時間入ることが可能です。夜には電球も付いて見張り役のレンジャーも居るので真夜中でも登ることが可能です。そして今後は山開きの期間を今よりも長くするというニュースも出ていますが、現時点(2017年2月)ではまだ確定はされていません。

どちらにしろ雨の多い時期に山に入るのは危険が伴うので、この定例時期に訪れるのが一番良いでしょう。

カオキッチャクットまでの移動手段

チャンタブリー近隣までの移動手段はロットゥが一般的になります。しかし最近はロットゥによる事故も多いため、利用前に旅行会社やロットゥの会社の下調べをきちんと行うほうが良いでしょう。タイ人でも家族や年輩の方など大人数で行く場合はロットゥをチャーターして行く場合が多いようです。

しかし多くのタイ人が「カオキッチャクットにタンブンに行く車には事故はない」と信じているようです。それだけこの場所が神聖で特別な場所として崇拝されている証拠と言えるでしょう。

おすすめのルートは「ワット・プルワン(วัดพลวง)」

カオキッチャクットの麓から山頂へはお寺側が用意している4WDのピックアップトラックに乗って行かなければなりません。ここから先は国立公園になっており、切り開かれた赤土の山道になっているため、一般車両は立入禁止になっています。

おすすめなのは、ワット・プルワン(วัดพลวง)というお寺側から登るルートです。このお寺側の方が人が少なくスムーズに行くことが可能です。お寺の麓のチケット売り場で100バーツを支払って車に乗ることになります。

基本的には荷台に乗るのですが、崖を切り開いた道でかなり揺れるので、心配な人は車内の座席に座らせてもらうようにお願いしましょう。定員が集まり次第の出発になり、終点までは約15〜20分ほどかかります。

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仏陀の足跡「ローイプラプッタバ」までの山道

ピックアップトラックが山の中腹の終点まで着いてからは徒歩のみで山頂に向かうことになります。特別な登山道具が必要な訳ではありませんが、それなりの山道なのできちんとした靴や長ズボンなどで向かうのが適切です。

以前は途中に売店もあり飲み物や食事も購入可能でしたが、つい最近から山の自然を守るために全て撤去されました。水やちょっとしたスナックなどは最初に下のお寺に着いた時点で予め購入しておきましょう。また至る所に黒いゴミ袋があるのでゴミは必ずその中へ捨てましょう。

しばらく登った中間地点にカオキッチャクットについての説明書きが置かれている地点があり、このエリアにはさまざまな仏像や参拝客を迎えるお坊様も待機しています。トイレやファーストエイド(応急処置)のテントもあるので、もしも体調不良や怪我に合った場合はこちらに相談しましょう。

そしてここから更に登って行くと、大きな岩がそびえ立つ視界が開けた場所「ローイプラプッタバ」に出ます。

ここには見上げる程大きな岩がバランス良く立っており、そのすぐ手前に足跡のような模様を金色の額で囲った部分があります。殆どの人がこの足跡の部分と大岩にお参りをして行きます。

この大岩には仏陀のような模様が浮き上がった部分もあり、そこが金箔で覆われています。ここで叶えたいお願いを1つだけ心に浮かべ額を大岩につけながらお祈りしましょう。多くの人がこの大岩で願ったことがその後叶うと言われています。

またこの大岩からはとても眺めの良い光景が広がっています。しかし岩場はかなり滑りやすく危険なので、靴下は履かずに裸足で歩くようにしましょう。

山頂の終点にある「パーデーン」

ローイプラプッタバがカオキッチャクットで一番有名な場所なのですが、更にその奥まで登るとタイ語で赤い布という意味の「パーデーン(ผ้าแดง)」と呼ばれる山頂の終点に当たる場所があります。

ここから先のパーデーンまでは舗装や整備のされていないけもの道になっているので、きちんと準備をして向かいましょう。迷うような道ではありませんが、段差や枯葉、土が滑りやすいのでゆっくり登って行きましょう。普通に登れば1時間もかからないのですが、休憩を挟まないとかなりきつい山道です。

1時間程登って木に赤い布が巻き付けられている場所が見えてくればそこが終点です。ここまで来たら赤い布に名前と願いを書いて、同じように周りの木に巻き付けてから帰りましょう。これで更に願いが届くようになると言われています。

まとめ

カオキッチャクットの終点であるパーデーンまで登ってから再び出発地点まで戻るとなると、お参りにかける時間や登るペースにもよりますが、少なくとも4〜5時間はかかることになります。また時期によっては参拝客が多く車も2〜3時間待ちになる場合があります。ですから夜間を避けたい場合は午前中から行くのがベターです。

時間帯を気にしないのであれば、夜に登るのもまた違った景色に出会えて良いかもしれません。深夜から早朝にかけてはライトアップや朝霧で幻想的な景色を見れると言う人もいますが、その場合は懐中電灯を準備することを推進されています。また夜間や早朝はかなり冷えるので長袖も用意するべきでしょう。

留学生の皆様もタイで聖地と呼ばれるパワースポット「カオキッチャクット国立公園」までお願いごとをしに行って見てはどうでしょうか?

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