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ハーバード大学の偏差値は?日本人がハーバード大学に留学する方法
世界最高峰の大学として有名なハーバード大学。日本人留学生が入試を突破するために必要な偏差値は?学費は?人気の学部は?医学部ってあるの?サマースクールは誰でも参加できる?図書館に残された名言とは?名前は聞いたことがあるハーバード大学も、どうやった入学できるのかなど知らない人も多いと思います。そんなハーバード大学に関する疑問や噂を徹底検証します。
ハーバード大学の偏差値は?
ハーバード大学と言えば、数々の世界大学ランキング( タイムズ・ハイアー・エデュケーション世界大学ランキング2015-2016 、 QS世界大学ランキング2016-2017 )で常にトップクラスにランキングされる世界最高峰の大学です。このような大学に入学するには、一体どれだけの偏差値が必要なのでしょうか?
結論から言うと、ハーバード大学の偏差値は測定不能です。と言うのも、ハーバード大学の入試には、日本のセンター試験や入学試験のように、志願者が一斉にテストを受けて点数による合否を競う試験がないからです。
偏差値は日本の大学の難易度を計る基準として広く使われていますが、ハーバード大学の場合、具体的に「模試で○点以上を常に取っていれば合格圏内」というような指標はありません。
それでも敢えてハーバード大学の偏差値を数値化するならば、80以上になると言われています。日本で偏差値70を超える大学は、いわゆる難関大学と言われているので、この偏差値80がどれくらいハイレベルかは、説明するまでもないでしょう。
実は日本にも偏差値80以上の大学があります。それは、日本の最高峰、東京大学です。 ベネッセコーポレーション『高校講座』 によると、東京大学理科Ⅲ類、文科Ⅲ類が偏差値80、文科Ⅱ類が偏差値81、文科Ⅰ類が偏差値82となっています。さすが日本の最高峰を誇るだけあって、ハーバード大学にも引けをとらない偏差値です。
ただ、同じ偏差値80以上でも、合格率には差があります。2016年、東京大学を8,737人が受験し、3,108人が合格しました。合格率は35.6%です(※1)。一方ハーバード大学は、39,041人が受験し、合格したのは2,106人。合格率は、わずか5.4%です(※2)。
(※1)
東京大学「入学者数・
志願者数」
(※2)
Harvard College "A Brief Profile of the Admitted Class of 2020"
同じ偏差値80でも合格率にこれ程の差が出るのは、ハーバード大学の入試が、試験の点数という数値だけでは測れない部分も重視しているからです。これこそが、ハーバード大学の偏差値が測定不能の所以でもあります。
ハーバード大学はどんな学生を求めているのか?
ハーバード大学の入試がどのようなものなのかを説明する前に、大学がどのような学生を求めているのかを探ってみましょう。ここにハーバード大学の入試を突破するカギがあります。
ハーバード大学WEBサイトの入試情報ページ に、大学が選考時に見ることとして、次のように記されています。
-
We seek promising students who will contribute to the Harvard community during their college years, and to society throughout their lives.
While academic accomplishment is important, the Admissions Committee considers many other factors—strong personal qualities, special talents or excellences of all kinds, perspectives formed by unusual personal circumstances, and the ability to take advantage of available resources and opportunities. - Harvard College “Admission&Financial Aid”
(抄訳)
当校は、大学生活および生涯を通じて、ハーバード大学のコミュニティに貢献する有望な学生を求めています。
学術的な成果は重要ですが、当校の入試管理委員会では、その他の様々な要素―個人の強い資質や特別な才能などのあらゆる種類の秀でた部分、一般とは異なる環境によって形成された視点、利用可能な資源や機会を最大限に活用する能力等から選考します。
はっきりと「学業成績の他の要素も評価して選考します」という旨が書かれています。WEBサイトには、選考時に入試管理委員会が着眼する項目について、さらに詳しく書かれています。
成長と潜在能力
- 学業と個人の可能性を最大限に引き上げることができたか?
- 自己成長してきたか?
- 学業や仕事、その他の活動に精一杯取り組んできたか?
- まだ余力があるか?
- 今までどのように時間を使ってきたか?
- 率先力があるか?モチベーションは何か?
- もう進路を決めているか?まだの場合は、たくさんの可能性を探求しているか?
- 1年後、5年後、25年後はどこにいるか?そこで周囲に何か貢献しているか?
- 現在どのような人物か?将来どのような人物になるか?
興味と活動
- 知的、課外的、個人的なことで深く気に掛けていることがあるか?
- 興味あることから何を学んできたか?興味を持ったことに対して何をしてきたか?どのような成果を収めてきたか?成功したこと、失敗したことは何か?結果から何を学んできたか?
- 課外活動、スポーツ、コミュニティ、家族への貢献において、機会を最大限に活かすことができたか?
- 活動の質に関して、本物の貢献やリーダーシップの役割を果たしたか?
- 家庭や仕事の事情で、高校時代に課外活動の追及ができなかった場合、ハーバード大学での自由時間を使ってどのようなことをやりたいか?
性格と個性
- 今までどのような選択をしてきたか?それを選択したのはなぜか?
- 大器晩成タイプか?
- 新しい考え方や人に対して、どれだけオープンか?
- どのような成熟度、性格、リーダーシップ、自信、性格の温かさ、ユーモアのセンス、エネルギー、他への関心、プレッシャーがある状況下での品性を持っているか?
ハーバードへの貢献
- 大学生活のプレッシャーと自由に立ち向かうことができるか?
- ハーバード大学とクラスメイトに何かしら貢献するか?ハーバード大学での経験から利益を得るか?
- 他の学生はあなたと寝食を共にし、共に講義を受け、チームメイトや密接な課外活動グループの一員となることを望むと思うか?
日本では、受験前に知識を詰め込み、目標の大学に入った途端に抜け殻のようになり、大学では遊び呆けている大学生を残念ながらよく見かけますが、「まだ余力があるか?」「大器晩成タイプか?」という項目から分かるように、ハーバード大学ではそのような学生は要らないということです。
これらを統合すると、ハーバード大学が求めているのは、「多様性があり、リーダーシップが取れて、社会に貢献できる人物」と言えそうです。
多様性
ハーバード大学には、世界中から学生が集います。学生・教授のバックグラウンド、考え方は多種多様です。そのようなキャンパスでは、常に自己の扉を開き、自分とは異なる考え方にも耳を傾け、たくさんの人と関わって新しいことを吸収してゆく姿勢が求められます。
リーダーシップ
ハーバード大学に入学し卒業すれば、世間からは間違いなくエリートと呼ばれるようになるでしょう。最高の教育を受けたエリートとして、常に広い見聞を持ち、主体的に行動し、あらゆる場面でリーダーシップの取れる人材育成をハーバード大学は目指しています。
社会への貢献
ハーバード大学の卒業生が将来社会で活躍できるのは、その学生一人の努力のみならず、大学で得たこと、周囲の協力があってのことです。卒業してから、大学や社会に貢献することで、それを還元できる人物が好ましいとハーバード大学は考えています。
このハーバード大学が求める人物像は、大学の理念からも読み取れます。
ハーバード大学の理念
ハーバード大学の入試管理委員会は、学力の他に、志願者が大学の理念に見合うかどうかを見て、合否を判断します。
-
The mission of Harvard College is to educate the citizens and citizen-leaders for our society. We do this through our commitment to the transformative power of a liberal arts and sciences education.Beginning in the classroom with exposure to new ideas, new ways of understanding, and new ways of knowing, students embark on a journey of intellectual transformation. Through a diverse living environment, where students live with people who are studying different topics, who come from different walks of life and have evolving identities, intellectual transformation is deepened and conditions for social transformation are created. From this we hope that students will begin to fashion their lives by gaining a sense of what they want to do with their gifts and talents, assessing their values and interests, and learning how they can best serve the world.
- Harvard College❝Mission, Vision and History❞
(抄訳)
ハーバード大学のミッション(使命)は、社会のために市民と市民のリーダーを教育することです。学生は、新しい考え、新しい理解の仕方、新しい知識の得方に身を晒し、知的変革の旅に出ます。自分とは異なる分野を学ぶ学生、違う人生を歩み異なるアイデンティティを育んできた学生と寝食を共にする多様な生活環境を通して、知的変革が深まり、社会変革の要素が形成されます。これを通して、学生達が自身の才能と機会を使って、やりたいことを見つけ、自分自身の価値と興味を評価し、どのように世界に最大限に貢献できるかを学び、人生を形成していくことを望みます。
ハーバード大学の入試対策
ハーバード大学へ入学するには、偏差値80程度の学力と、自分がいかに大学の理念に見合う人物であるかをアピールすることが重要です。
ハーバード大学の試験日程
ハーバード大学には、Early ActionとRegular Decisionの二通りの出願方法があります。
Early Actionは出願期日が早く、Regular Decision(一般)の志願者が出願する前に合否の結果を受け取ることができます。代わりに、アメリカ国内の他の私立大学と併願することはできません。(国公立大学、海外の大学は併願可能。)
11月1日 | Early Action受験者の出願締め切り |
12月1日 | Early Action受験者の合否発表 |
1月1日 | Regular Decision受験者の出願締め切り |
3月下旬 | Regular Decision受験者の合否発表 |
詳しくは、学校WEBサイトの Harvard College「Application Timeline」 にて確認できます。
入試問題はない?必要な審査項目とは?
ハーバード大学に関わらず、アメリカの大学には、学生が志望校に出向いて一斉に各入試科目のペーパー試験を受ける“入試日”というものはありません。大学が要求する必要書類を揃えて提出し、面接を受ける流れが一般的です。この提出書類と面接が、入学審査項目となります。
ハーバード大学の入学審査項目
- コモン、またはユニバーサル・アプリケーション
- ハーバード大学からの質問事項への回答・エッセイ
- SATもしくはWriting付きのACT
- 科目別SAT、2科目
- 高校の成績
- 教師からの推薦状2通
- 面接
コモン/ユニバーサル・アプリケーションというのは願書のことで、Webサイトから提出することができます。SATの結果とエッセイもここから入力して提出することができます。(SAT/ACTの結果は、SAT/ACT事務局から大学への提出も必要です。)
一度入力してしまえば、コモン/ユニバーサル・アプリケーションを願書として採用している他の大学に出願する時も使用することができ、非常に便利なシステムです。
SAT 、 ACT というのは、アメリカの大学を受験する人が受けるReading、Writing、Marthの学力を計るテストのことで、日本のセンター試験に似ています。ハーバード大学の場合、SAT/ACTの点数が悪かったからと言って不合格になる、いわゆる“足切り”はありません。
ただ、学校WEBサイトによると、ハーバード大学に入学を許可された学生の25%が2100点前後、75%が2350点前後のSATストアを取得しています。SATは各セクション800点満点、計2400点満点なので、ハーバードに入学した学生全員が満点に近いスコアを取得していることになります。
意外にも、ほとんどのアメリカの大学が外国人学生に求めているTOEFLスコアの提出が、ハーバード大学では必須ではありません。これは、「ハーバードは英語力を問わない」ということではなく、「英語はほぼ完ぺきにできて当たり前」ということです。
実際SATで高得点を取り、入試管理委員会の胸を打つエッセイを書いて提出するには、かなりの英語力が必要です。
面接はハーバード大学があるアメリカまで行く必要はなく、日本在住のハーバード大学卒業生により行われます。もちろん、英語です。
過去問
一斉テストによる入学試験がないので「過去問」というものは存在しませんが、WEBサイトより、実際のエッセイの題目やSATの練習問題を見ることができます。
【エッセイの題目】
エッセイは必須ではなく、願書だけでは自分をアピールできないと感じた場合に書くよう指示がありますが、おそらく書かない人はいないでしょう。
ハーバード大学のWEBサイトには、
Application Tips
というページに、親切にもコモンアプリケーションの入力アドバイスが掲載されています。ここで、「Harvard Questions」内の「WRITING QUESTIONS」に、エッセイの題目が載っています。ここから1つの題目を選んで書きます。
- あなたの人生における特異な環境・状況
- 海外旅行・生活体験
- 大学での未来のルームメイトに、あなたについて知ってもらいたいこと
- もっとも意義のあった知的活動
- 大学で受けた教育をどのように活かしたいか
- 過去12ヶ月で読んだ本のリスト
【SATの練習問題】
SATのWEBサイトには、実際に問題をプリントアウトして本番のシミュレーションができる
練習問題
と毎日1問ずつ練習問題を解く
携帯アプリ
があります。
Khan Academy
というオンライン学習サイトでも、SATの練習問題を無料で提供しています。
数学
SATはさぞ難しいに違いないと誰もが思うことでしょう。でも実は、数学に関してはそうでもありません。実際にSATの練習問題を解いてみた人は分かると思いますが、SATの数学は日本の中学レベルなのです。さらに電卓の使用も可なので、大学進学を目指す日本の高校3年生にとっては、設問の英語さえ理解できれば、SATの数学はそれほど難しくはありません。高得点が期待できます。
アメリカ留学に必要な英語力は?
アメリカの大学に入学するには、エッセイの執筆、そして授業を理解する英語力が必要です。 アメリカの二年制大学コミカレでTOEFL iBT45点ほど、4年生大学で60点ほどのスコアが入学条件です。 TOEICのスコアでいうとiBT60点が700〜800点に値します。
下記の動画は、IMT大学の経済学についての講義です。 授業の理解できるか、発言ができるかなど、アメリカ留学の授業に必要な英語力があるかの基準の一つとてして参考にしてみてください。
もし、現在の英語力に不安を覚えたら大学留学の前に語学留学するのをおすすめします。
アメリカの語学学校は、大学入学に必要なTOEFLやIELTSを学べる大学進学準備のアカデミックコース、 スピーキングやライティング、リスニングをバランス良く学べる一般英語コースがあります。 またUCLAと言った有名大学付属の語学学校もあり、大学留学に必要な英語力を身につけられます。
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どんな学部があるの?
日本の学部に当たるものは、アメリカの大学には正確には存在せず、大学で学ぶ専門分野のことは「専攻(major)」と呼びます。ハーバード大学の場合は、専攻のことを「コンセントレーション(concentration)」と呼びます。
日本では入試の時点で学部(専攻)を選択して受験します。ハーバード大学の場合は、出願時に希望は書くものの、それをそのまま専攻する必要はなく、入学してから何を専攻するかを決めることができます。
そのため、各専攻によって入学難易度が異なるということはありません。何を専攻する予定でも偏差値80程度は必要ということです。
専攻一覧
African and African American Studies / Anthropology(人類学) / Applied Mathematics(応用数学) / Astrophysics(天体物理学) / Biomedical Engineering(医用生体工学) / Chemical and Physical Biology / Chemistry(化学) / Chemistry and Physics( 化学と物理) / Classics / Comparative Literature(比較文学) /Computer Science(コンピューター・サイエンス) / Earth and Planetary Sciences / East Asian Studies(東アジア研究学) / Economics(経済) / Electrical Engineering( 電気工学) / Engineering Sciences(エンジニアリング科学) / English / Environmental Science and Public Policy / Folklore and Mythology / Germanic Languages and Literatures / Government / History / History and Literature / History and Science / History of Art and Architecture / Human Developmental and Regenerative Biology / Human Evolutionary Biology / Integrative Biology / Linguistics(言語学) / Mathematics(数学) / Mechanical Engineering(機械工学) / Molecular and Cellular Biology / Music(音楽) / Near Eastern Languages and Civilizations / Neurobiology(神経生物学) / Philosophy(哲学) / Physics(物理) / Psychology(心理学) / Religion, Comparative Study of / Romance Languages and Literatures / Slavic Languages and Literatures / Social Studies / Sociology(社会学) / South Asian Studies(南アジア研究学) / Special Concentrations / Statistics(統計) / Theater, Dance, and Media / Visual and Environmental Studies / Women, Gender, and Sexuality, Studies of
専攻の種類
ハーバード大学は2016年9月現在49種類の専攻から構成され、その中から自由に選択できます。途中から専攻を変更することも可能です。ダブルメジャーと言って、同時に2つ専攻することも可能です。ダブルメジャーまではしないが、主専攻(major)と副専攻(minor)を持つという方法もあります。
医学部
ハーバード大学には、医学部はありません。ハーバードで医学を学びたい場合は、4年制の大学を卒業した後にハーバード・メディカル・スクールで学ぶことになります。
ハーバード大学には、メディカル・スクールをはじめ、ハーバード・ロー・スクール、ハーバード・ビジネス・スクールなどの専門分野を学ぶ大学院が多数あります。
必ずしもハーバード大学を卒業している必要はなく、他の4年制大学を卒業していれば進学できます。実際、大学院からハーバードを目指す人も多いです。
ハーバード・メディカル・スクールに入学するには、全科目オールAに近い大学の成績が必要となります。さらに、日本の大学院に比べて定員が少ないため、入るのは難関です。
メディカル・スクールは4年制なので、大学と合せると卒業までに8年かかることになります。この期間を縮める方法として飛び級制度があります。大学レベルの単位を認めるAP(Advanced Placement)という試験を受けて、大学を3年間で卒業するシステムです。
高校生の内にAPを受けて、大学に入る前から大学の単位を持っている学生もいます。
ハーバード・メディカル・スクールに在籍している日本人は、学生として正規に入学した人以外に、研究員(ポスト・ドクター)として在籍している人もいます。
気になる学費はいくらかかる?
難関を潜り抜けてハーバード大学に入学した場合、学費はどれくらい掛かるのでしょうか?
ハーバード大学は世界トップクラスの教育・研究施設が整った私立大学で、しかも全寮制なので、学費は非常に高いです。
2016-2017年度の授業料は43,280ドル、寮費・食費が15,951ドル、諸経費が3,794ドルとなり、学校に支払う費用だけで合計63,025ドル(※)。1ドル=103円で計算すると、たった1年間で約650万円掛かります。
その他に、交際費や交通費などの個人的な費用の平均を追加すると、ハーバード大学に通うのに1年間に必要な金額の合計は72,100ドル(約740万円)にもなります。4年間通ったら、2960万円です。
2016年度・2015年度の学費
内訳 | 2016-2017 | 2015-2016 |
授業料 | $43,280 | $41,632 |
諸経費 | $3,794 | $3,646 |
住居費 | $9,894 | $9,523 |
食費 | $6,057 | $5,858 |
小計 | $63,025 | $60,659 |
個人の平均出費(教材費$800~$1,200を含む) | $3,875 | $3,741 |
平均的な旅費 | $0~$5,200 | $0~$5,200 |
合計 | $66,900~$72,100 | $64,400~$69,600 |
※ Harverd College「Cost of Atendance」
これだけの学費を支払える家庭は、それほど多くないでしょう。しかし、安心して下さい。ハーバード大学は、学生への財政援助が非常に充実しています。実際、学部生の20%もの学生が授業料を免除されています。
奨学金をもらう
ハーバードの約55%の学生が何らかの奨学金を受けています。例えば、世帯年収が65,000ドル以下の学生は学費が免除されます。世帯年収が65,000~150,000ドルの学生は、収入の0~10%分の授業料の支払いで良いなど、各家庭の収入レベルに応じて援助があります。
学生への財政援助は入学する前から始まっており、条件を満たせば、出願費用の75ドルも免除されます。
これらの奨学金を受けるための選抜テスト等はなく、条件を満たす学生全員が奨学金を受けることができます。しかも、どの奨学金も返還不要の奨学金なので、大学を卒業してから返済する必要はありません。
ハーバード大学のWEBサイトには、自分がどれくらいの財政援助を受けられるか シミュレーションできるページ もあります。
日本人の卒業生は?
ハーバード大学は、アメリカ合衆国大統領やノーベル賞受賞者など数々の著名人を輩出していますが、日本人は少ないイメージです。ハーバードの難関入試に合格して卒業した日本人には、どんな人物がいるのでしょうか?
ハーバードに在籍する日本人の人数
ハーバード大学には毎年約2000人の学生が入学しますが、そのうち外国人留学生は200人前後です。2016年度に開講されるクラスに入学した留学生も、全体の11.4%です。そのうち何人が日本人かは公式には発表されていませんが、ハーバードに合格する日本人は年に1人か2人と言われています。
大学院、研究室に所属する日本人の数は、学部生に比べると多く、大学教授や企業のCEO、政治家等の著名人が学んでいました。
日本人教授
Wikipediaの『ハーバード大学に関係する日本人の一覧』 に、ハーバード大学で教授を務めた人物の一覧を見ることができます。医療・化学分野の教授が多いようです。
ハーバード出身の芸能人・有名人
ハーバードの大学院出身の有名人は割と多くいます。
特に有名なところでは、楽天会長の三木谷浩史氏、サントリーホールディングス社長の新浪剛史氏がハーバードの大学院に当たるハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しています。芸能人では、お笑いコンビ『セクシーチョコレート』のREINAさんがハーバード大学院を卒業しています。
大学(学部課程)を卒業した著名人では、経済学部を卒業した皇太子妃雅子様が有名です。日本人ではありませんが、日本で活躍しているお笑い芸人のパトリック・ハーランさんは比較宗教学を専攻してハーバード大学を卒業しています。