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ドイツの接客は最悪?ドイツで受けた差別的扱いとその背景
海外在住暦25年目に突入。海外生活が日本での期間を上回り浦島太郎化しつつある著者が、ドイツ滞在中「それって、外国人に対する偏見?」と感じた、個人の経験についてまとめてみました。
ドイツで受けた偏見?
ドイツに住んでいる頃、買物に行くと筆者の見た目からドイツ語は話せないだろうと判断され、しばし店員から微妙に避けられていると感じることがありました。特に伝統的な業界であるパン屋や肉屋では、隣にドイツ人がいると、対応が後回しにされることが多かったです。
また、銀行の窓口で「自動引落」とドイツ語で言えず、対応が長引いたことにしびれを切らした行員から「もっとドイツ語が上達してから、出直して来て下さい。」と言われたことがあります。
そのことをイギリス人の同僚に話したら、彼女も定期預金の解約をお願いした際に、彼女の英語なまりのドイツ語に気づいたのか「失業したのか?」と無礼な発言をされたとのこと。
ただ、これらの経験については、人種差別ではなく、ドイツ人の国民性や地域性が影響していることも考えれられます。
英語に自信がないドイツ人は多い?
筆者はドイツに10年滞在し、ドイツ語がある程度上達した状態でも「May I help you?」と、英語で話しかけられることが多々ありました。ドイツ語は難しく、習得困難な言語だと考えている人が多いことが背景にあるのでしょう。
更に、ドイツ人のパートナーを同伴しようものなら、店員は必ずパートナーと話を始めるので、まるで透明人間になった気分に。
これらの背景には、ドイツ人の英語に対する自信のなさや外国人との接客に対する戸惑いに基づくことが多く、実は日本とあまり大差がない現象だったりします。
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どの国でも見られる根拠なき偏見
以前住んでいたアパートに「ドイツには外国人が多すぎる」と通りがかりの住人をつかまえては熱く語る男性がいて、しばしば外国人、特にトルコ人を蔑んだ発言をしておりました。しかし彼は何故か「だが、日本人は違う。」と意味不明な区別をしていました。
実はこの「○○人は良くて、××人は駄目」という特定の国籍にレッテルを貼る人は少数派でなく、ドイツでは戦後に企業が自ら誘致しておきながら、定着したトルコからの移民に対して、何故かネガティブなイメージを持っている人が多いのです。
これはどの国でも見られる、根拠なき偏見です。
単純に日本のことを知らないパターンも
また、単純に日本のことを知らないだけ、というパターンもあります。
筆者は見知らぬ人から通りすがりに「ニーハオ」と言われたり、子供が珍しそうにじっと見て「中国人」と言われたこともありました。このようにアジア系はみんな中国人と思い込んでいる人は、意外と少なくないです。
日本人がバルカン諸国の地理に苦しんでいるのと同様に、ドイツやヨーロッパの人々もアジアの地理に疎い人が多いです。
最後に
もともと、ドイツはサービス精神が低い国であり、どちらかというとストレートなキャラが主流なお国柄です。こちらにとって行き過ぎと思われる発言も、包み隠しがない分、悪意がなく、素直な表現に過ぎないことがあります。
海外で嫌な目に遭ったからといって、必ずしもそれが人種差別が背景にあるわけではないことを認識しましょう。