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日本在住経験のあるイギリス人が見る、イギリス人と日本人の似ているところ<後編>

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前回に続き、日本に長く滞在したイギリス人の友人が「ここがイギリス人、日本人、よく似ているわ。」とパブで語りだしたお話をご紹介します。

イギリス人と日本人の似ている3つのこと<後編>

日本在住経験のあるイギリス人が見る、イギリス人と日本人の似ているところ<前編> の続きです。

前回もご紹介した筆者の友人のイギリス人は、日本に大変長く滞在しました。彼女が日本人に対して親しみを覚え、似ていると感じている点を今回もご紹介します。

あくまでも彼女の個人的意見で、どちらの国にもさまざまな人がいますから、そういう意見もあるんだなという程度にお楽しみいただけたら幸いです。

1.マナーを重んじる

イギリスの人はどこでも列を作ることがジョークになるくらい、忍耐強く順番を待ちますが、これは日本の方々には当たり前の光景よね、と彼女は話していました。

日本のデパート地下や、お惣菜売り場などでの注文で順番を譲り合う人々の姿は、イギリスのパブカウンターでの譲り合いを思い出したわ、と笑っていました。

「お願いします」「ありがとう」「すみません」などの言葉がよく使われたりするのも、イギリス人が礼儀やマナーを重んじるのと大変似ているとの事でした。

ただ、イギリスではカフェなどで皆が飲んだカップ、サンドイッチのパッケージなどのごみをそのままにし、片付けないケースも多いため、チェーンのカフェなどのテーブルはいつもごみだらけということがあります。

それが日本では自分で片付けたり、セルフサービスでなくても、お皿などをお店の方が運びやすいようにまとめたり重ねたりする光景が見られますから、彼女はとてもびっくり、感心したようです。

2.感情をあらわにしない。

イギリスでは人前で感情をあらわにすることは、知的な大人のするべきことではないと言われます。

時代も代わり、人々はオープンになっているのかなと感じることもありますし、クラス(階級)などによってもさまざまですが、やはり感情を露にすることも、されることも、苦手な人が多い気がします。

日本に滞在したその友人は、人前で怒鳴ったり、怒り出す人はもちろん日本にもイギリスにもいるけど、どちらの国でも自分の感情を押さえ込む人の方が多い気がしたと言います。

以前その友人の日本の同僚が、仕事中にご家族が事故に遭われた知らせを受けたそうです。

その方は真っ青になりながらも、泣きわめくこともなく、早退する旨を皆に詫びながら気丈に振る舞っていらっしゃったとのこと。「とても出来ることじゃないわ。」と彼女は言いながら「私も小さい頃から人前で泣いたりわめいたりしちゃダメと両親に教わってきたけど、実際とても難しいのよ。」と締めくくりました。

3.歴史や文化に誇りを持っている。

日本の文化にすっかり魅了されている彼女、イギリスも日本も大変長い歴史を持ち、美しい建物や伝統、文化に富んだ国だと話します。筆者も、イギリスには国の歴史や文化に誇りを持つ人も多く、イギリスが世界で一番の場所だと疑いを持たない人も未だにたくさんいるのを感じます。

日本でも歴史のある美しい街、建造物、お祭りや歌舞伎などの伝統芸能の催し、相撲観戦などをさまざまな年代の方々が楽しみ、日本の美しさを愛して大事にしている様子が素晴らしいと友人は言います。

また、とても便利で近代化された日本では、最新の世界の流行も常に真っ先に到着、有名なコーヒーチェーンやスイーツ店などもイギリスよりずっと早く浸透した反面、手間をかけゆっくりお茶をたて、おもてなしや人との時間を大事にする茶道を嗜む人も未だに多く、昔から続く和菓子に尊敬と愛情を感じている方々もたくさん。

新しいものを取り入れつつ、古いものも大事にするその不思議なバランスがとても魅力的だと彼女は話してくれました。

「逆にイギリスは新しいものに関しては割りと保守的だからね、そこは違うところだけど」との友人の言葉が興味深かく響きました。

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まとめ

いかがでしたでしょうか、二回に分けてお送りしたイギリス人が見た日本とイギリスの共通点、あくまで個人の意見ではありますが、筆者は興味深く思いました。

最後に彼女は「自然そのままの美しさを好む点も似ているのかしら。」と話していました。どうなのでしょう?留学の際にはぜひ、比べてみてくださいね。

皆様の留学生活を心から応援しています。
Have a lovely day!

関連リンク
日本在住経験のあるイギリス人が見る、イギリス人と日本人の似ているところ<前編>

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