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日本の英語教育を変えるためにトビタテ留学ーーTHE RYUGAKU座談会Vol.5<番外編>

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トビタテ留学JAPANの高校生一期生に参加された二人を招いて開催した留学座談会。今回はオックスフォードに留学した村上さんのインタビューです。彼女が留学をして感じたこととは?日本の英語教育について語っていただきました。

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留学座談会第5回はコチラ。「 どんな高校生がトビタテ留学JAPANに参加してるの?ーーTHE RYUGAKU座談会Vol.5

  1. 村上遥(むらかみ はるか)さん/都内の私立高校3年
    トビタテ留学JAPAN高校生枠の一期生としてアカデミック分野でオックスフォードに5週間留学しました。日本の英語教育に疑問を持ち、生徒の立場から海外の英語教育制度を肌で感じるため行きました。

    村上さん
名称 International House, Oxford(インターナショナル・ハウス・オックスフォード校)
国・都市 イギリス  / イングランド  / オックスフォード
学校形態 語学学校
住所 IH Oxford at St. Edward's School Oxford, OX2 7NN united kingdom
電話番号 +44 (0) 20 7611 2400
公式サイト http://www.ihlondon.com/young-learners/
口コミサイト https://ablogg.jp/school/13610/
  1. よしと

    小久保嘉人(こくぼ よしと)/横浜市立大学3年生
    鈴木 莉帆(すずき りほ)/早稲田大学2年生
    林元 真季(はやしもと まき)/早稲田大学2年生
    アブログインターン生
    今回はインタビュアーを務めます

他国の英語教育を知るために留学

よしと:座談会本編ではトビタテについて聞いていきましたが、ここからは村上さんの留学について詳しく聞いていきたいと思います。留学に行った目的を教えてください。

村上:私の留学の目的は他国の英語教育について知ることでした。初めて留学した時に、クラスメイトや先生が何を言っているのか全然わからない経験をしました。同じ国の人と一緒に行動することも多く、実になることが少なかったです。伝えたいことがたくさんあるのに通じない悔しさを体感しました。その時から「最初にちゃんとレベル分けテストを行っているにも関わらず、どうして日本人は同じクラスの人と英語で話せないのだろう」と疑問を持ち始めました。そして、色んな国の人に質問していく中で、日本の英語教育が他の国と大きく違うことがわかりました。

よしと:確かに日本人は英語を話すことが苦手ですよね。

村上:そうなんです。学校で教わる英語は文法や単語をしっかり覚えて長文読解するのが基本です。しかし、実際に海外に行くと英語を書けるだけでは伝えられる情報は少ないし、読んでインプットはできても発信はできない。話せるようになることが重要じゃないかと思います。

各国の教育制度を知る

よしと:留学中に目的を果たすために心がけていたことはありますか?

村上:留学中は他の国の人と積極的に話し、その国の教育制度について知ることに努めました。また、働いている先生も外国の教育制度を熟知した人ばかりだったので、いろいろ聞くようにしていました。

よしと:外国の教育制度について話を聞いた中で、特に印象的だった国はありますか?

村上:仲の良いドイツ人の友達と話をしていたら明確な違いを知りました。ロシアの話をした際、私は首都がモスクワであるくらいの情報しか知らなかったのに対し、ドイツの子は英語でロシアのことを語り始めました。ドイツの学校では、英語で他国のことを調べたり、ディスカッションする教育がされているそうです。ディスカッションを通じて自分の意見も交えるし、他人の意見を聞くことができます。スピーキングに加えて、幅広い知識量の違いを感じました。この違いも、日本の英語教育の問題だと思いました。

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先生の影響で英語が好きになった

よしと:村上さんは中学三年生の時に2週間の留学をされていますが、そのきっかけは何だったのですか?

村上:中学一年生の時は英語が嫌いで、テストの成績も学年で下から数えた方が早かったです。中学二年の時、海外から帰国したばかりの人が英語の担当になり、その先生の影響で英語が好きになりました。そこから努力をして、中学三年生の時には平均点を取れるようになり、少しは通用するだろうと思って留学に臨みました。しかし、留学して自分が全く話せないことに気付かされました。

よしと:留学先の国はどういう基準で選んだのですか?

村上:中学の時から英語の先生になりたかったのですが、日本の先生にはアメリカ英語を話す先生が多いということを知ったので、イギリス英語が学べるイギリスに行きました。

よしと:留学前は英語をアウトプットする練習はしていきましたか?

村上:性格的にどうにかなるだろうと考えるタイプで、全然練習はしていきませんでした。手も使えるし、ジェスチャーで表現すれば伝えたいことは伝えられると思っていました。

イギリスの大学で比較教育を研究する

よしと:最後に将来の展望を聞かせて下さい。

村上:最終的な目標は英語の教員になることです。文部科学省の方に日本の英語教育を改善したい想いを伝えた際、法律から変える必要があるから難しいと言われました。なので日本の英語教員の質を上げるために、まずは現場を体験する意味も含めて教員になりたいと考えています。高校卒業後はイギリスの大学に進学し、比較教育を研究する予定です。

まとめ

実際に村上さんのように日本で勉強したはずの英語が海外で通用しない経験をされた方は多いのではないでしょうか。村上さんは中学三年生の時から動き始めて、自分自身の体験から日本の英語教育の改善点を見つけ出しました。ぜひ海外の大学で教育について研究し、将来の夢を実現してもらいたいと思います。

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