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フランス・リヨンの「リュミエール美術館」で映画のルーツを見てみよう!
今の時代は映画が珍しくありませんが、映画技術を世界で初めて開発したフランス・リヨンのリュミエール兄弟がいなかったら、今の映画界はどうなっていたのか分かりません。そんな映画界の革命児の兄弟と、その父の貴重な功績を知れる場所が、リヨンの街にあります。
映画技術を世界で初めて開発した「映画の父」リュミエール兄弟
フランス・リヨンには「映画の父」と呼ばれる映画を発明した有名な兄弟がいました。時代はフランスの1800年代。兄の名は、オーギュスト・リュミエール、弟の名前は、ルイ・リュミエールです。
リュミエール兄弟の父、アントワーヌは主に写真館を営んでいました。肖像画も描いていたそうです。兄弟は、父の仕事を手伝いながら、次の時代の新しい映像の研究開発を熱心に行っていました。
写真の技術(写真乾板)の研究を行い、製造するための工場を設立しました。さまざまな映像の研究の末、今の映画館の原型とも言える、大勢の人で見られる映画空間やシネマスクリーンを開発。そして今日の映画界の発展へと繋がっていきました。
リヨンにある「リュミエール美術館」
その後、リュミエール兄弟の会社は、世界の映像技術の発展と共に時代が変化により、工場閉鎖の歴史を辿り、工場の跡地は美術館や公園、プルミエ・フィルムという名前の映画上映の場所になっています。
その敷地の一角には「リュミエール美術館」として、リュミエール兄弟が残した多くの品が展示されております。リュミエール兄弟は、映画以外にも三原色(赤と青と緑)のカラー写真も世界で初めて発明しました。
その研究の過程歴史、世界各地のカメラマンが撮った膨大なフィルムなどが美術館に保管されています。特に日本の江戸時代の映像は、日本人ならかなり驚くでしょう。
その他にも、リュミエール兄弟は医療用品やミシンなども幅広く研究しており、それらの実物も美術館で見ることができます。
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リュミエール美術館の別な見どころ
リュミエール美術館の2階は、兄弟の父が建てたアール・デコの住まいだった所です。部屋そのものが素晴らしいので、その部屋だけでも感動があります。昔のフランスのリッチな邸宅の文化が学べます。貴重な肖像画や珍しいカラー写真も展示されています。3階は、大きな図書館になっています。
この美術館を出てすぐのところに、彼らが最初に作った映画「工場の出口」を撮影した道があるのですが、知らなければどこにでもあるようなフランスの普通の道です。
今の映画があるのも、この小径でのリュミエールの世界初の撮影がなかったらと思うと、リュミエールの功績は多大なるものです。リュミエールの美術館の周辺は、小さい公園になっているので、散歩にもおすすめの場所です。
まとめ
筆者はこの美術館が好きで何度も行きましたが、発明当時の発想や技術に驚きます。美術館で見られる映像だけでも面白いので、つい長居してしまう美術館かもしれません。映像に写っているリヨンの街が、今も全く変わらない場所もあったりするので、リヨン在住の留学生は、チェックしてみると良いかもしれませんね。
美術館の近くまではメトロでも行くことができます。リヨンに行く機会があれば、立ち寄って見ることをおすすめします。映画好きの人にはたまらない美術館です!