１．日本の旅行会社から航空券を購入する場合の注意点

私は、学生時代に一生懸命アルバイトして買ったロサンゼルス行きの航空券を、発行してもらえなかったことがあります。理由は、航空券を買った旅行会社が、購入直後に倒産したこと。その会社は、計画倒産とも騒がれ、多くの利用者と裁判にもなりましたが、結局私が受け取ったのは数百円の返金切手だけ。こんな経験は、もちろんもう二度としたくありません。

それ以降、日本の旅行会社から航空券を購入する際には、必ず、① JATA または ANTA （＊）という旅行業の上位正規会員（＊＊）であること、②聞いたことのある会社であること（大手の旅行会社、またはその子会社など）を確認しています。または、③航空会社のウェブサイトから直接購入するのが安心です。

数千円安いからと、見聞きもしたことのない旅行会社から航空券を買うのは避けた方が良いです。少し高くても、保証金と思って以上のような方法を取りましょう。

＊JATA（一般社団法人日本旅行業協会）は主に大企業（海外旅行）の会員、ANTA（一般社団法人 全国旅行業協会）は中小企業（国内旅行）が多いようです。個人的には大企業が多く加盟するJATAの方が安心です。
＊＊旅行業には、取り扱える旅行の種類によってライセンスに種類があり、第一種旅行業者が最も安心です。

２．旅行会社を経由せず、直接購入する場合： Skyscanner

日本でも利用者が増えてきた Skyscanner（スカイスキャナー） 。既に活用している人も多いでしょう。海外航空券で値段の概要を把握したいときに、便利な出発点となるのがこのウェブサイト。

トラベルコちゃん などの日系サイトと比較して、マイナー都市への航空券が発見しやすく、また使い勝手も断然に良いです。今自分がいる都市から旅行へ行きたいけど、どこに行くべきかわからない！というときも、「Travel Inspiration」の機能を使えば、世界各国の都市へのフライトの値段の概要が瞬時に分かります。

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３．目安が掴めたら、実際のウェブサイトで確認

Skyscannerは、航空券の価格をリストするだけのサービスで、航空券の購入はリンク先のウェブサイトでします。

Skyscannerで表示している価格は、燃油サーチャージは含まれていますが、空港使用料や受託手荷物などは別途かかる場合が多いので、それも確認します。航空会社のウェブサイトから直接購入しない場合でも、航空会社の公式サイトで料金や条件などについてもしっかり再確認します。

４．都市間周遊チケットの場合

Skyscannerでは、複数都市の周遊チケットを検索することができません（2015年3月末現在）。この場合は、「 ebookers （おすすめ）」「トラベルコちゃん」などを使用します。

値段の概要が掴めたら、個別の航空会社に当たってみます。航空会社ごとに強みがあり、例えばアメリカの各都市を周遊したい場合、Delta航空がお得な周遊チケットを提供していることがあります。

私は、ニューヨーク、ロサンゼルス、ハワイの３都市を周遊するときにDelta航空を利用しました。ニューヨーク⇔東京の単純往復の価格に200～300ドル程度追加するだけで、３都市の周遊チケットが購入できました。

また、国をまたぐ場合には、複数の航空会社から別々にチケットを買う方がお得な場合も多いです。いくつかのパターンでシュミレーションして、価格を比較してみましょう。

まとめ

今回は、海外旅行をたくさんしてきた経験から、インターネットを利用して上手に航空券を探すコツをいくつか紹介しました。リサーチには少々時間と手間がかかりますが、航空券を安全かつお得に購入するために、こちらの方法を参考にしてもらえたらと思います。